挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
半妖次男のPhantasm~夢魔の女王編~ 作者:SHO
6/12

第6話「狙われた美少女」

新年明けましておめでとうございます。
あいさつもすんだことだし、一言だけ聞いて本文を読んでください。
実は前回までの第1話から第5話までの投稿日がちょうど1か月なんですね。
第1目標である、週1投稿をクリアできてうれしいですw
ただ、年始ということもあり、今後しばらくは投稿ペースが落ちるかもしれません。ご理解くださいm(__)m
そのことだけ伝われば後はいいです。どうぞ、お楽しみくださいw
ここはカテナ街道。丘のはずれにある、北の教会と南の港を直線につなぐ『カテナ街道』が人々のシンボルでもある小さな町だ。
「ねぇ、今日は何を買うの?」
花魄は両手に、木製の買い物籠を持って訪ねてきた。
「今日は翔さんが料理担当だからその食材ね」
そう言って私はレースのかかったスカートのポケットから1枚の紙きれを渡した。
「ありがとう、ウルド。コレが食材のメモね。どれどれ…」
風にたなびく丸く止めた髪をかき上げながら、彼女は紙切れに目を通した。今日はやけに風が強いようだ。
「人参、豚肉、ジャガイモ…今日は翔が調理するんでしょ?もしかして…」
私は、さも当然という風に即答した。
「そうよ、今日はカレーに決まりみたいね」
すると、花魄は嬉しそうに小さく微笑んだ。
「やっぱり、あいつはカレーだけは作るの上手いもんね♪」
そんな会話をしながら、私たちは町でも有名な八百屋『ジェミニ』を訪れた。此処の従業員は変わっているのだ。何故なら…。
「あ、お嬢さん、今日も買い物かい?常連だからね、安くまけとくよ」
「ありがとう、ナタクさん。今日はウルドもつれてきたわ♪」
花魄と話している赤毛の青年はナタク。この店の店主だ。私がお辞儀をすると、店の奥からもう一人の青年が出てきた。
「お、ウルドちゃん、俺に会いにに来てくれたのかな?どう、俺とどこかデートでも…」
「インドラ。営業中だぞ、早く商品を並べなさい」
同じく赤毛で、いかにも生意気そうな顔をしているのはインドラ。そしてこの二人は、双子だ。この店の名前も、双子を元にして決めたのだそう。
花魄が呆れるように言った。
「噂には聞いたけど、相変わらずチャラいよね。インドラって」
「まぁ、気がよくて優しいですけどね…w」
そんな会話をしながら、私たちは一通り買い物を済ませた。ナタクの≪またうちの店にいらしてください≫という声と、インドラの≪今度一緒に何処かいかない?≫という声を最後に私たちは「ジェミニ」を後にした。
ふと、花魄が思い出したように言った。
「ねぇ、教会に行かない?」
「いいけど、3時までには帰るわよ?」
「ありがとう。あそこって落ち着くんだよね~♪」
そうして、私たちは町のシンボルでもある『オプトゥール大聖堂』に来た。
その時、私は反射的に後ろを振り向いた。
「どうしたの?」
花魄が私を見上げて尋ねる。
「今、誰かの視線を感じたような…。気のせいかしらね」
私は何事もなかったかのように微笑みながら花魄の腕を握って、教会の本堂に入った。
外観だけ見ると巨大な剣のように見えるこの教会は、数千年前にある物を封印するためにこの地に突き刺さったという言い伝えが存在する。そのある物が何なのかはいまだにわかっていない。それにしても広い教会だ。『談話荘』が何軒立つだろう。そんなことを考えていると、花魄が目をつぶって何かお祈りし始めた。私もまねごとをするように、目を瞑った。ふいに、尋ねられた。
「今日のお客さんはあなたたちですか。どうやら買い物帰りだそうですね♪」
ここの牧師であるオシリスだった。ふいに花魄が訪ねる。
「オシリスさん」
「はい、何でしょう?」
しばらく間をおいて、花魄は一言だけ呟いた。
「この教会は…私たちを護ってくれますよね?」
私は、しばらく花魄が話したことの意味が理解できなかった。
「もちろん、この教会はこの町の守護者です」
そう、オシリスが答えたときだった。
(ドガァァァン!!)
「な、何だ!?」
振り向くと、教会の入り口が粉々になっていた。
「だ、誰かが強襲してきた!!」
しかし、入り口には誰もいない。その時、背後に視線を感じた。そして、隣にいたはずの花魄がいない。
まさか…。私は嫌な予感がし、再び振り向いた。
そこでは花魄が宙に浮いていた。そして、その背後にもう一つの影。
「う…く、苦しい…」
花魄が苦しそうにもがいている。
オシリスが叫ぶように言った。
「だ、誰だ!?」
影が言う。ステンドグラスの逆光が眩しく、よく見えなかった。
「私はハーピー。今回、モリガン様の命令でこの娘をさらうことになった」
「何だとっ!?どういうことだ!!」
「私からは言えないね。では、さらばだ」
そういい、ハーピーは空を翔けた。紫色の羽が、ばさっっと羽音を立てている
「あ、待て!!」
私は焦るように走り出した。オシリスもともに追いかけようとしている。
「『閃光風ドルメスタ・テンペスタ』!!」
突然フラッシュとともに嵐が教会を覆いつくした。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「これで、もう追いつくことはできないだろう…」
「くっ、は、放しなさいよ!!」
花魄の抵抗を阻止しながら、ハーピーは呟いた。
「駄目よ。貴女が次の女王になるの」
「それって…どういう…」
その時、金色に煌く光弾がハーピーの羽に直撃した。
「ぐわぁぁぁぁ!!」
「今のは…!!」
「く…いったい何が…」
嵐で砂が舞う中、1つの影が姿を現した。それは傷だらけになったウルドだった。
「は、花魄を返せ!!」
ハーピーはぞっと青ざめながらすぐに滑空した。
「し、しつこいぞ!!今のお前じゃ、止められないさ」
「そ、それでも…私は花魄を連れ帰って、カレーを食べるって決めたんだ!!」
「なっ…」
「喰らえ!!『稲妻流星撃ライトニング・ゲイザー』!!」
再び金色の光弾がハーピーを襲った。
(ドゴォォォン!!)
地響きのような音とともに砂嵐が舞った。光弾が爆発したのだ。
「や、やったか…!?」
しばらく土煙が舞い、薄れていった。しかし、そこにはハーピーの姿も、花魄もいなかった。
「…に、逃げられた…は、花魄…」
それだけ言うと、ウルドはその場で倒れた。

夢魔城王室にて。
長い廊下を走りながらハーピーがやってきた。
「モリガン様、計画通り花魄をとらえることに成功しました」
「ご苦労…して、そのぼろぼろの体はどうしたのだ?」
「花魄の仲間に抵抗を受けました。少し、休みます…」
「そうか、十分に傷を癒すといい」
そして、モリガンは振り返ると微笑んだ。
「もうすぐだ…次の段階、戴冠式をすませば我々の計画は成功する。この世界を私たちだけのものにすることができるのも、もう少しだ。今日は聖なる日だ。我々の為にも…絶対に…!!」
前回で説明したとおり、あとがきで新コーナーを行います。
最初に登場人物のモデルの説明をし、その後実際に登場人物にインタビューするというものです。
インタビュアーは、ななななんと!!メロウちゃんにやらせていただきます!!wえ?それだとメロウちゃんの紹介がないって?ふっ、甘い甘い♪じきにわかりますよ。それではまた次回お会いしましょうw
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ