6、周りには注意しましょう♪
次の日―――――
朝。起きるとそこは見慣れない風景だった。
「ん、どこだここ?」
え〜と、昨日・・・・・蒼の鳥に来て・・・・・エッダに殺されかけて、あ。そっか、ここは事務所の空き部屋か。
やっと、頭が回ってきたぞ。
俺は昨日、あの後宿を探そうとしたら、事務所で寝ていいって言われて、ここに泊まってんだな。うん。
俺は、寝袋(馬車とかで移動してたから、寝袋で寝てた)から抜け出し、起き上がる。ああ、しかしまあ、何にもない部屋だよな。窓も一個だけだし。さすが、空き部屋。でも、ありがたいな。金掛からないらしいし。
寝巻きから西洋の服(着物もあるけど、変な目で見られるだろう)に着替えると、俺は顔を洗うために下に降りた。
顔を洗っていると、ロッテが起きてきた。ロッテもここに住んでいる。俺の隣の部屋だ。
「おはよう、セキレイ君」
「おう」
もう俺は敬語じゃなくなくなってるけど、それが俺の地なのでしょうがない。
エッダやロッテはそんな事は全然気にしないタイプ、否、敬語が苦手だそうだ。俺が敬語やめていいですか? と聞いたら、やめろっ!と大きな声で言っていた。
「今日からがんばれよ、セキレイ君」
「わかってるけど、何するんだ? てか君はやめてくれ」
「はいはい。―――――何って昨日言っただろう。魔物倒したり、護衛したり―――」
それは覚えている。
「そうじゃなくて、その依頼とやらがこなかったら、何するんだ?」
「依頼がない日か。そうだな。普通は魔法の練習をしたり、一人留守番をして、他は買い物に行ったり。まあ、のんびりと過ごすな」
という事は、暇なときは暇なんだな。
「で、今日は依頼はあるのか?」
これが肝心な質問だ。
「ないな」
一言で返された。
くそ、つまり今日は暇な日か。俺って暇なのは気に食わないんだよな。
「ま、とりあいず、飯にするぞ」
「おう」
そうだな。腹が減っては戦はできぬっと。
「ああ〜。食った食った。料理うまいな、セキレイ」
かなりの勢いで、ロッテは食っている。美味しそうに食うのはいいんだけど、食いながら喋るのはよくないと思うぞ。
家では、家の食事係だったからな。大抵の和食は作れる。
「まあ、一通り作れるからね」
「しかし、東洋の飯もうまいな。なんか、味がおもしろい」
俺は、和食用の調味料とか持ってきていたので、作ってみた。
でも、俺はこっちの和食がが普通だから、西洋の食事の方が面白いぞ。
「いや〜よかった。食いモン作れるやつが来てよかった。うん」
「今までは、どうやって食べてたんだ?」
ロッテはニコぉと悪魔みたいな笑いをする。
「エッダのくそまずい料理を食ってたんだ。あれはきついぞ」
あ。
「ったく、あの変な料理はなんだよ? シチューの中にパスタ入れるか普通?」
「・・・・・・」
「本当にあれはきついぞ。口の中がおえって、ぐっは!!」
おお、見事に吹っ飛んだな。
「誰の料理がまずいって・・・・?」
杖を片手に、エッダが仁王立ちしている。
説明すると、俺が食べてたんだって言っていた辺りから、エッダが入ってきて、ロッテがそれに気づかないまま、馬鹿なことを喋っていたので、杖で思いっきり殴られた。と言うことだ。
「ぐ・・・・・・不意打ちとは卑怯な」
「あら、悪口を言う方がいけないんじゃない?」
「本当のことだろ、ぎゃふん!」
あ、次は魔法で氷の塊をぶつけられた。痛そーだ。
「次、喋ったら燃やしてあげるから」
恐いな。俺だったらもう言わないな。
それより――――――
「エッダ。一緒に入ってきた人は何者?」
エッダの後ろには、二十歳くらいの女の人がいた。かなり、驚いてるけどな。
まあ、普通の人間だったら驚くだろうな。うん。
エッダは俺を向いて元気が良い声で言った。
「この人は、仕事の依頼人よ」
来たぁぁぁ!!暇じゃなくなるな!
この仕事が、俺の初仕事の始まり―――――
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