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セキレイが泣く場所で
作:柿桑裕樹



5、登録


「はい。こっちよ」
 おいおい、どこに連れて行くきだ?仕事って俺何も聞いていないぞ。
 そんな事は気にしない様子で、どんどんと町の中へと進んでいく。
 そしてたどり着いたのは、何かでっかい建物。ん?何か書いてある。え〜と・・・・・町役場?なぜ?
 エッダがそこの中に入っていくので、付いて行く。ほったらかしだと、何されるか分からんからな。
 中に入ると、何か人がたくさんいる。青年から老人までいろいろだな。まあ、町役場だったら普通か。
 しかしだ。何故俺をここに連れてきたのか?意味が分からん。
「今、並んでるから、少し待ちなさいよ」
 エッダがベンチに座る。
 何を待つのか分からんが・・・・・・。
 仕方ないので、俺もその横に座る。








         ************************







   




 三分くらいたったら、一つだけカウンターが開いたので、そこにエッダが行くので、俺も付いて行く。でも、ホントなんでここにきたんだ!?
「やあ、エッダ。また何か壊したのかい?」
「違います!」
 カウンターにいた人は、二十代前半の男の人で、短い茶髪のなんか優しそうな不陰気の人だな。
 彼はくすくすと笑う。
「そうですか。では、今日は何の用事で?」
「住民登録をお願いしたいのよ」
 住民登録??エッダはここに住んでいないのか?
「と、言うと新しいメンバーですか?」
「そうよ。こいつね」
 エッダが俺を指差す。 
「おい、住民登録ってなんだよ?」
「あら、言ってなかったかしら」
 言ってねーよ。
「あのね、ここの町で仕事をするときは、ここの住民登録をしないといけないのよ」
 なるほど。そんな事があったんだな。
 しかし、まあ、気が利くなエッダのやつ。少し見直したぞ。
「よし。じゃあ、早く登録しろ。そうじゃないと、こき使えないからな」
 前言撤回!最悪だな、こいつ。
 青年は楽しそうに笑う。
「あはは。で、君の名前はなんですか?」
「守谷鶺鴒だ」
「―――――はい、OKですよ」
 早いだろ。普通いろいろ調べないのか?
「そういえば、私の名前を言ってなかったですね。私はミナツキ イツキといいます。よろしく」
 さて、とエッダが呟く。
「じゃあ、早くもどるわよ。新入り」
 ったく、めんどくなってしまった。
 出ようとした時、イツキが俺に小声で言ってきた。
「エッダさんは、かなり大変な人なのでがんばってくださいね。なにか、不安なことがあれば私を訪ねていいですよ。相談に乗ります」
 い、いい人!
「ありがとうございます!」
 うん、この人はかなりまともな人だ。よかった。
「おい!はやくいくわよ」
 じゃあ、これからがんばりますか。
 
 これが、俺の始まり。




 








でもさ、俺、イツキの住所聞いてなかったんですけど・・・・・











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