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セキレイが泣く場所で
作:柿桑裕樹



2、始まり〜始まり〜


「っと、そういえば、セキレイ君。頼んでたものは持ってきたかい?」
「あ、はい。ちょっと待ってください」
 俺は背負っている荷物を降ろす。え〜と、頼まれていたものは・・・・・・これらか。
 俺はそれらを渡す。
 すると、ロッテは目を輝かせた。
「こ・・・これが、東洋の武器か・・・!!うう、美しい・・・・・!!」
 俺が渡した刀やら薙刀などを見てロッテが気持ち悪い声を上げている。
 俺はエッダに尋ねる。
「この人って、武器とか見るとこんな風になるんですか?」
 エッダはうなずく。
「町とかに行ったときは大変よ。武器屋の前を通るだけで変な声上げるんですから。ホント、気持ち悪いのよ」
 なるほど。俺は今、ロッテの変態度を五から二十に上げた。
 エッダが、ロッテの頭にチョップを喰らわす。
「はいはい。気持ち悪い声を出すのも終わりにして、少し痛めつけるわよ。分かってるでしょうね、この変体ロッテ」
「馬鹿にするな!!貴様にはこの武器の美しさが分からんのか!!」
「分かりませんよ。はい、早くする。私むかむかしてるんだから」
「それは俺も同じだ」
「じゃあ、はやくやりましょう。セキレイ君、こっちに来て」
 う〜ん、会話が怪しかったがまあいいか。
 エッダとロッテが部屋の奥に行くので、俺はついて行く。すると、何か階段を下りていく。
 へ〜、ここ地下があるんだ〜。もしかして、地下で戦うってやつ!?
 予想は当たり、見事なる地下の部屋に俺はついた。高さは三メートル、横は十メートル、奥行きは十五くらいかな。かなり広い部屋だ。





「さて、セキレイ君。始めるとするか」 
 ロッテはバスタードソードを鞘から抜く。
 と、ちょっと待て
「もしかして、真剣で勝負するんですか!?」
 あ、危なすぎる。
「あ、忘れてた。エッダ、よろしく」
 そう言って、バスタードソードをエッダに放り投げる。
 それをエッダは片手で受け取り、何か呪文を唱えて剣を振る。
「はい、これでこの剣は切れなくなりましたよ、馬鹿ロッテ。セキレイ君、君のも剣も貸して」
 俺も刀を渡す。と言うか、あれだけで剣とかが切れなくなるのか!?
 俺の刀にも同じように呪文を唱えて振り、俺に投げ返してきた。
 ・・・・・本当に切れなくなっているのだろうか・・・・・・?ちょっと刃に触ってみるか。
 刃に指を当ててみる。ってうわ、切れない。何だこれ、すげえ。これ、驚きだな。
「刃にバリアみたいな魔法をかけただけ。硬さは変わらないから、思いっきり当ったら骨くらいは簡単に折れるよ」
 へ〜、でもすげえな。魔法かなり便利じゃん。




「さて、始めますか」
 ロッテがうれしそうに剣を下段に構えた。エッダは一メートルくらいある杖を持つ。
 あ〜あ、どうやらやらないといけないらしい。
 俺は、刀を中段で構える。
「よし、じゃあ――――――はじめ!!」
 そうエッダが言った瞬間、ロッテが俺にめがけてものすごい速さで走り、下から上へ切り上げてきた。
 俺はその攻撃を受け流して、逆に切り付けようとしたら、ロッテはバックステップをして、既にもう切り付けれない場所に居た。
 なんですぐに後ろに下がった一瞬分からなかったが、答えはすぐにやってきた。
 大きな火の玉が俺の左から飛んできた。
「うおっ」
 前に転んで、俺は火の玉を避ける。
 くそ、すげえやり辛い。ロッテが近距離でエッダが遠距離か。
「おい、エッダ。大きなやつだと、俺が避けないといけないじゃないか。小さいのにしろよ」
「いや、あんたにも当てようと思っただけだから。避けなくてもいいわよ」
「それじゃ、二対一にならないだろうが」
「あ、そうだったわね」
 かみ合ってるのか、かみ合っていないのかが、分からないが、二人とも強いということだけは分かる。
 さて、どうやって闘おうかな。俺の三日月宗近みかづきむねちかより、ロッテのバスタードソードの方がリーチはが長いからな・・・・・・ちょっと不利なんだよなぁ。
 ん、まてよ。あそこにあるのは―――――なるほどね。あれ使って闘えばまあ、ロッテとは互角には闘えるかもしれないな。エッダは良く分からんが・・・・・・・。何とかなるだろう。


 よし、じゃあがんばりますか。 




って、なんで俺こんな目にあってるんだっけ!?











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