1、セキレイ
俺の名前は、守谷鶺鴒(もりや、せきれい)16歳だ。背は175センチくらい。髪は黒色で、肩にかからないくらいの長さ。好きなことはお茶を飲むこと。嫌いなことは意味もなく痛い目にあうこと。
さて、俺は今西洋のグラムって言う町に来ている。かなり大きな町だ。
ここにきた目的は、西洋武術を学ぶこと。実は俺には、どうしても倒したい人がいて、そのためにいろいろな武術を学んでおこうと思ったからだ。
そのことを、旅人のレットさんに言ったところ、このグラムに異形を狩るところがあって、今そこが新しい人募集みたいなことになってるから学びに行ってもいいですか?、みたいな手紙でも出してみたら?と言われ、俺は手紙を出してみた。
すると、2ヵ月後に返事が返ってきた(向こうに手紙が届くのに1ヶ月くらいいかかる)
内容は、「来ていいですよ。いや、すぐに来てくれるとうれしいですね」との事。
ま、世界共通語を覚えるのに1ヶ月かかり、そこの服やら旅の荷物を集めるのに半月、さらに、俺の国は島国でグラムに着くまで更に1ヵ月半かかってしまった。
んで、さっき異形を狩るところ、『蒼の鳥』についたんだが―――――
・・・・・この人たちに西洋武術を学ぶことになるのか!?この、いかにも馬鹿そうで危なそうな人たちに・・・・・
握手をしたあと、青年が自己紹介をしてきた。
「俺の名前は、フロッティ・ルビエンス。年齢は21歳だ。好きなモノは武器。嫌いなものは軟体動物だ。ロッテと呼んでくれ」
特徴をもう一回書くと、刈上げた銀髪で俺と同じくらいの背の高さ、がっしりとした体格だな。服装は白のタンクトップに藍色の長ズボン。背中にはバスタードソードを掛けている。まあそこらへんにいそうな青年だね。でも、好きなものの時点でおかしいかな。
「私はエッダ・グラマティクス。15歳だ。好きなことは人を吹っ飛ばすこと。嫌いなやつは自己中心的なやつ」
黒いコート、黒い長ズボンで長い金髪のポニーテールという少女がかなり荒っぽい言葉を吐いた。人を吹っ飛ばすことが好きってあぶないから・・・・・
ま、足組んで机の上に乗せてる時点で、かなり危なそうな感じでてるんだよね〜・・・・・俺、荒っぽい人苦手なんだよな・・・・・まあ、いいか。
後でわかるけど、全然よくなかったんだよな・・・・・
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「さて、ここ『蒼の鳥』について詳しく聞いてるかい?」
ソファに座っているロッテが俺に聞いてきた。
そういえば、異形を狩るしかきいていないんだったな。
「えっとな、ここは幽霊やら悪魔やらドラゴンからの町への襲撃を防いだり、近辺にいた魔物とかを退治するのが主な仕事だ。他には護衛やらもあるな」
ふ〜ん、なるほほどな。
「報酬もなかなかのものが多いから、やりがいはある。その分危険な仕事ばっかりだからなぁ、ここに入ってくれる人が少なかったんだ。君が来てくれてよかったよ」
「え、じゃあ今ここには何人の人がいるんですか?」
「う〜んと、ここには所長と俺とエッダとあと二人いるんだ。所長とかは今仕事で出かけてるから会うのはしばらく後になるけどね」
というと全員で5人か。他は少しでもまともな人であってほしいと願うね。
と、足を組んで座っているエッダがため息をつく。
「あの人たちはもう異常だ・・・・・私なんか足元にも及ばない・・・・・」
あ、俺の願いが約3秒で打ち砕かれた。どうやらこの子より危ないらしい。もういいや。何が起きても我慢できるようにしておこう。
そういえば、危なそうな人の方が強いだったけ。何でこんな当たり前のことに気づかなかったんだろう?俺ってやっぱ馬鹿なのだろうか?ああこれじゃあ、強くなんてなれない・・・・・。
「おい、ロッテ。こいつ大丈夫か?いきなり暗くなったぞ」
「さあ、わからんな。まあ、エッダより大丈夫だと思うな」
「はあ?何を言っていっているんだ?」
「痛っ、ちょっと、いきなり足のスネをけるなよ。痛いだろうが」
「あんたが私を馬鹿にするからでしょう!」
「だって、事実じゃん」
「エッダアッパー!」
「ぐぉ!」
なんか俺が落ち込んでいるあいだに喧嘩になってる・・・・・何で喧嘩してるんだろう?こんな人たちを血の気多いというのだろうか。
3分後、ひとまず喧嘩が終わって、鼻血を出して鼻にテッシュをつめている状態でロッテが俺に言ってきた。
「セキレイ君は西洋武術を学びに来たんだよな。まあ、その点では、ここには強いやつしか来ないからいいぜ。そうだセキレイ君。今から俺と少し勝負をしないかい?それでセキレイ君の実力も分かるし、必要とあれば僕が教えることもできるからね。どうだい、やってみる?」
う〜ん、やってみてもいいけど、顔が怪しいくらいにこにこしてるから、たぶん誰でもいいからぼこぼこにしたい気分なのかな?そうだったらやばいかもしれない。
と、エッダが手を上げた
「あ、私も参加したいな。2対1見たいな感じで」
エッダもにこにこしている。もしかするとこの人も憂さ晴らししたいだけかも。
一応戦えるかもしれないけどどれだけ強いか分からないし・・・・・。というか2対1!?そんなの相手になるはずがない!!
そうだ、どうなったら負けか少し確認しておこう。
「え〜と、どうなったら負けなんですか?」
「ん、俺が終わりって言ったらだな」
エッダもうんうんとうなずいている。
うわ。マジでぼこぼこにしたいだけかも・・・・・・。二人相手なんて終わっている。痛い目にあうのはいやだな。・・・・・さっきからこの言葉ばっかり言ってるのような・・・?
「ね、やるだろう・・・!?」
「やるでしょう・・・!?」
二人一緒に顔を寄せて言ってくる。ああ、こわいな・・・・・。これ脅しだろ、絶対・・・・・。なんで、俺がこんな目にあわないといけないんだ!?
結局、俺は断ることは出来なかった・・・・・。
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