14:なんか暑くない?
そのまま、俺とエッダは山の奥へ奥へと進んでいった。
途中、何回も魔物と会ったが、何とかやっつけてきた。まあ、ほとんどエッダの魔法で倒してきたけどな。
何時間歩いただろう。
さっきから、何だかかなり暑くなってきた。
「なあ、何でどんどん暑くなってんだ?」
「それは、マグマが吹き出ている場所に近づいたからじゃないの? ここ、活火山だし」
ああ、なるほどね。って、活火山!?
「ここ活火山だったんだ!?」
「そうよ、と言うか、あんたここに来てすぐに見たでしょ。マグマが少し出ているの」
確かに、尊家感じなのが出てたっけな?
まあ、いいや。所詮マグマだ。大丈夫だろう。
「ちなみに、マグマって摂氏千度以上は軽くあるからね。触れたら、と言うか近寄っただけで死ぬわよ」
「誰か助けてー!!」
そんなに危ないものだったのか!?
「ちなみにマグマって言うのは、地面の中にあるもので、噴火した後は溶岩とか名前が変わるわ」
「そうなのか!?」
あの赤いものは全てマグマって思っていたんだけど。
「こんなの誰でも知ってるわよ」
自分の無知さが情けないな。おい。
しかし、その危ない物の近くに居るのか・・・・・・。これは本当にさっさと仕事を終わらせたほうが良いな。
「で、あんたは気付いた? さっきからかなり大きな音がしてるの」
いきなり、エッダが言ってきたので、俺は耳をすます。
・・・・・・確かに、金属音とかするような・・・・・・?
「それに、かなりの魔力がこの奥でひしめいてるわ。多分そこに聖騎士は居る」
「じゃあ、さっさと行こうぜ。俺らもちんたらしてられないだろ」
俺は奥へ奥へと早足で進む。
と、何だか明るい光が見えてきた。マグマがあるのか? だけど奥って事はこのまま進めばいいんだろう。心配することはない、俺。そのまま進んでいけば大丈夫さ。と、自分自身を励ます。
俺は光が溢れている場所に向かった。
そして、その中に入る。
******
そこはかなり広い空間で、ドーム上に広がっている。横幅は百メートルくらいだな。で、上には空が見える。つまり、山の上から穴が開いているみたいだな。
そいて、そこに居たのは一人の人と大きな怪獣だった。
その怪獣は―――――
「・・・・・ドラゴン!?」
The・ドラゴン。俺の国では龍かな。爬虫類みたいな目と尻尾を持っていて、体にはびっしりと鱗がある。爬虫類と違うのは大きな翼があるのと、二足で立っていることかな。
そのドラゴンはかなりデカかった。大きさは二十メートル以上。
で、なんで、ドラゴンがこんなところに居るわけ? かなり伝説上の生き物だと思うのは俺だけだろうか。
「な、こいつはスリウストス!?」
うしろから、俺に追いついたエッダの驚いた声が聞こえる。
「なんだ、そのスリウストス・・・・・・っていうのは?」
「神龍とも言われているレッドドラゴンよ。史上三番目に強いとも言われているドラゴンで、昔はこの辺りを略奪していたわ。どんなドラゴンキラーも相手にならなかったと聞いている。確か、三百年以上前に魔法使いのガゼル・ファインが倒せなかったものの眠りにつかせることができたと聞いるわ」
「じゃあ、何で眠りに着いたはずのドラゴンが目覚めてるんだよ!?」
「もしかしたら、聖騎士の任務はこれだったのかも。目覚めてしまったドラゴンを倒すというものすごい任務というね」
だったとしたら、かなり俺達はやばいことに首を突っ込んだのではないのだろうか。
と、聖騎士らしき人のほうを見る。
写真と同じ顔、同じ髪の色。間違いない。セクターさんとやらだ。
だが、写真とは違って、かなり苦しそうな表情をしている。着ている鎧も黒く煤が掛かっていて、少しぼろぼろだ。
ドラゴンの方はきれいな真紅の鱗に少し血がにじんでいるだけらしい。これはかなりヤバイと言う状況じゃないのか!?
「よし、セキレイ。やるわよ」
「やるって何を?」
「もちろん、ドラゴン退治よ!!」
そうエッダは叫んだ。
ああ、本当に死ぬかもな・・・・・・。
俺はエッダがほとんど初めてセキレイと呼んだことに気付かないままため息をついた。
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