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少年の日々
作:T・K



述懐


 ――今、自分はここにいる……
 何故と聞かれれば、それは生きてきたからとしか言いようが無い。

 それでも、と思い返す。

 多くの人と巡り会い、多くの悪意に触れて心に闇が生まれ、多くの善意に触れて光を灯すことができたことを。
 特に、光を灯すことのできたことは生涯にかけての支えとなり、指針となり、喜びであると感じる。そしてその喜びを持てたために、今まで生きてきたことに、大小に関わらず誇りを持つことができたのだとも。これからも生きていけるのだと。

 そう思っている。 

 ――だからこそ記したい……
 自分が今まで生きた来た中で、会ってきた人々を。

 無論、将来自分は過去にあった事を恨むかもしれない。灯された光が消えるときが来るかもしれない。
 先ほどの言葉は何だと思うだろう。しかし、自分の生のこの先に何が待ち受けているのかも分からない以上、こういったことは起こりうる現実であり、可能性である。それに、自分自身何度も光を持ったことを後悔し、憎んだこともあるのだ。無責任なことはいいたくない。

 ――だが、今喜びと感謝を持っていることは……
 変えようが無い、厳然とした事実である。こう考えるのだ。

 そして、だからこそ……
 
 ――事実の表れとして……
 何より、喜びと感謝の表れとして。

 ここに、この世界に生まれてきたこと、多くの人に会えたことは幸福だと、一瞬でも持ちえた歓喜を記したい。そう思う。

                              ――ヴァン・ラーハインの書記より


突然書きたくなりました。他で書いているAUGUSTUSの主人公、ヴァンの幼年期から少年期のお話です。











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