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「愛してる」って・・・なに?]
作:龍耀 珠夜


「子供は、自分の両親から、愛される事を学びます。
そして、愛すると言う事を学んでいくんです」

高校時代の家庭科の先生がそんな事を言っていた。

・・・確か・・・保育に関する授業だったか。


「じゃあ離婚している家は?親が居ない子は?」

その問いに関する答えはこうだった。


「絶対に誰かが人を愛すると言う事を教えてくれるわ。
だからそれはあまり関係ないわ」


そりゃそうだ。
私がした質問にたいした意味はない。
両親が居たとしても、誰もがうらやむ家族だとしても
「愛してる」って事がわからない私が居るんだから。



『私ね飲み屋で会った人が今、パパより好きなの』

そんな事を母に告げられたのもちょうどその頃だ。
でも私は何も言えなかった。

その瞬間に思ってしまったから・・・・・・・・


『永遠の愛を誓って、誰もがうらやむ家族でも
愛なんて存在しないんだ』って・・・



「愛してるってどういう意味?」

高校時代の私はそれ以来、その言葉の意味を探し続けた。


絶対別れないと思ったカップルの別れ。

ありえないと思ったカップリングでの略奪愛。

不倫。

そして自分自身の経験。


どこにも「愛」なんてなかった。



「愛してるってなに?」


「俺がお前を想ってる事だよ」


・・・わけわからない。

 結局別れた。



価値観の違い。育ちの違い。
下に見られているみたいだった。
それでいて、、、全てを私にゆだねてくる。

「愛してるってなに?」

「その内わかるよ」

・・・わかんねぇよ

 結局支えるだけの関係に疲れて別れた。



『愛してるってなに?』


 答えが見つからないまま・・・6年が過ぎていた。


「俺は絶対お前と結婚する」


結婚・・・永遠の愛を誓うもの。


 私はその人を好きになった。
まっすぐ向かってくる人。
かっこつけずに、ありのまま・・・。
それでいて、無理しない人。


 私が「私」であり続けられる人だった。


「愛してるってなに?」

「一緒に見つけよう」

・・・一緒に・・・


 その人は絶対に嘘付かなかった。
約束も絶対守る人だった。


ただそんな事の積み重ねだったのかもしれない。


「好き」

 が

「大好き」

に変わっていった。。。


 そのうち、その人が愛しくてたまらなくなった。
その人の全てを、本当に心から信じきってる自分に出会った。


そして始めて言われた。


「愛してるよ」


耳の奥で何度もこだまする。


『愛してるよ』



・・・わかった。。。


『愛してる』って・・・

「好き」と「大好き」じゃ足りないくらい大きな気持ちなんだ。

自分の全て

相手の全て

お互いがお互いの全てを知り、そして受け入れ、そして愛す。許す。


 その想いが、自然と口から出た時

『愛してる』

 になるんだね。



 簡単だった。



『愛してるってなに?』


・・・愛してるって

心から信頼できる相手に

心から大切な相手に

心からずっと側に居たいと願える相手に

伝える事ができる、最上級の言葉だよ。




『愛してる』


END














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