過去の鎧
第六十四幻想 過去の鎧
銀時は咲希にそう言った後、自分の姿を見た。
(……アイツのいった通りだな)
銀時は頭でそう言いながら昨日の事を思い出していた。
=昨日=
銀時が恒道館道場に行き、襲ってきた青髪と土御門をボコボコにした時。
「オイ、起きろ、金」
銀時は気絶した土御門の顔を何発か叩き土御門を起こした。
「にゃ!?すいませんでした!!どうか」
土御門は銀時に起こされもう一度殴られると思い土下座した。
「許すも許さねェもお前の答えしだいだな」
銀時は土御門にそう言った。土御門は顔を上げて、にゃっと言った。
「体が変?」
土御門は銀時にそう言われ頭をかしげた。
「ああ、どーもあの杖ヤローにあってから体が気持ちわるくてよー…」
銀時はそう言って肩を手でトントンと叩いた。土御門はそう言う銀時を見て何故か深刻そうな顔をした。
「…もしかしたら魔術の後遺症かもしれないぜい」
「魔術の後遺症?」
土御門は銀時にそう言うと銀時は、は?っとした感じで土御門を見た。すると土御門は何かを考えたのか銀時に質問した。
「なぁ、体以外に何か変わったらことは無かったぜい?」
「別に他にはねーぞ」
「………じゃあ最近、昔の事を思い出すってことは?」
銀時はそう言われ黙ってしまった。土御門はそんな銀時の顔を見て何かを確信した。
=現在=
そして今、銀時がそんな事を思い出していると、咲希は上空に大量の水を集めていた。
「す…姿が変わったからってそれが何なのよォォォ!!」
咲希はそう言って上空に集めた水を雨のように高速で銀時に向かって放った。
しかし銀時は何もせずただ迫ってくる水をじっと睨み付けていた。
そして土御門に言われた事を思い出していた。
※
「まず、体が変っていうのは間違いなく魔術の後遺症だにゃっ。だが、その後遺症は今の状態を見るとアンタに定着したんだろう」
「定着?つまり何、もしかして一緒とれないってこと」
「にゃー。心配しなくてもカミやんに頼めば大丈夫ぜい。…ただそれよりそれが定着したってことは、アンタ…多分、魔術が使えると思うぜい」
「かめはめ波ァァァァ!!」
「いや、そんなのじゃないにゃ!!」
※
銀時は今、危機がせまりかかって来ているにもかかわらずそんなことを思い出して小さく笑った。そして…
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!
放たれた水はシャワーのように銀時に直撃した。
咲希はやったかと思いながら自分が放った水を見ていた。
すると…
「邪魔だ…」
銀時の声が普通なら喋れないはずの場所から発せられた。
そして次の瞬間。
ザァン!!
水はまるで何かに弾かれたように周りに飛び散った。
そして、その弾いた中心には、あれだけの水が放たれたにもかかわらず、全く濡れていない銀時の姿があった。
「なんで!!なんで無傷なのよ!!」
咲希はそれに驚き銀時にそう言った。
すると銀時は頭をかいて答えた。
「しらねーよ。何か金が言うにはこの姿は俺を守る為の魔術の鎧なんだとよ」
「ま…魔術の…鎧…」
咲希は銀時にそう言われわけがわからなくなっていた。
そして銀時はそんな咲希を気にせず刀を咲希に向けながら言った。
「っじゃあ、次は俺の番だ…」
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