ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
はぁ幾つも書き続けて、没ネタばかり作りました。
(>_<)
第6話 『成り行き』?の初夜(☆軽い性描写有り)
 第6話 『成り行き』?の初夜



―――兄上の地位を脅かしてしまったからだよ


 そんなセネリオの告白を聞いて、フレデリカは訊ねずにはいられなかった。
どうして?と
 目を開けたセネリオは微笑を浮かべて説明した。

―――兄皇太子が、父帝により『花嫁』を失った後に『正妃不要どくしん』宣言した事。
 その言葉通り兄皇太子が縁談をことごとく断り続け、そして後宮すらも持たない状態が続いている事。
 このままだとフィンダリア皇太子は『嫡子』はおろか、『庶子』すら持てない。
 兄皇太子自身は、自身の『後継』を現皇帝の他の子、つまり『弟』にしろとまで言い切ったが、『ある時』を境に…事態が急転した事を。
 それは世継ぎの事を危惧した宮廷の者達が、ある『提案』を言い始めた事だった。
 その『提案』とは―――
 表情を暗くして目をつむり、セネリオは当時の宮廷の様子を話した。
「宮廷でね…何時しかこんな意見が飛び交うようになったんだ。『結婚しないと宣言して、跡継ぎを作らない皇太子など不要だ』というものさ」
「そんな事が……?でもそれだけなら、貴方が故国を出なければならない理由になんてならないわ。それに貴方の他にも異母兄弟がいるのでは……?」
「この考えには続きがあるんだよ。うちのお家事情フィンダリア独自のね……」
 セネリオの説明を聞き、フレデリカは注意深く聞いた。
「―――貴方の国の特殊な事情とは…もしかして『聖獣』の事?」
「正解、そう『聖獣』だよ。兄上の他に『聖獣』を持つことが出来た『私』を、次代の皇帝に担ぎ出そうとした輩が現れたんだ」

―――『聖獣』を持つことが出来たから?

 それは一体どういう事なのか?
 フレデリカは直ぐさま疑問を口にした。
「何故貴方が?他のご兄弟を差し置いて…?いえ、待って、他には?他のご兄弟達はどうなの?それは『聖獣』を持っていないと言う事なの?」
「………………」
 それはある種の『秘事』であるかも知れないが、今更隠してもしょうがないとセネリオは思っていた。
 既にフィンダリア内では『公然の事実』でもあったのだ。
だからこそ今では『聖獣の主』を、改めて『真の帝室』などと帝国の人々から尊称されるのだ。
 よってセネリオは少しの間の後、従姉妹に訊ねられた『答え』を告げた。
「―――そうだよ、皇太子たる兄上を除いて異母兄姉みんなは持っていないんだ……」
「!?」
 初めて知った事実にフレデリカは驚いた。
何故なら『フィンダリア帝国』と言えば、すぐに思い浮かぶのは『聖獣』である。

――― 聖獣に愛されし一族の治めし国。

 それはフレデリカだけでなく、ガイア大陸の人々の多くは『フィンダリア皇家の人間』ならば誰しも所有していると思っていたのだ。
 その『聖獣』を!!
 しかしセネリオは語り出す、『現在』の一族と『聖獣』の関係を―――。

―――必ずしも一族の……『帝室の血』が流れているからといって『聖獣』の主にはなれないという事を。

「―――本当に『聖獣』を従える事が出来ないんだよなこれが、不思議な事にね…。昔はそうではなかったらしいけれどね……。今じゃ『主』として認めて貰うどころか、『聖獣』とロクに意思疎通が出来ない一族が多いんだ……私の腹違いの兄や姉達のようにさ…」
 驚いたままのフレデリカに、セネリオはそんな『一族』に対してあざけりを含ませた笑いを見せた。
「―――これが帝国うちの…フィンダリアの真の宮廷事情だよ。見かけは大陸随一華やかな一族、そして【聖獣に愛された一族】。だがこれが実状なんだ。私から云わせれば…最早【聖獣に見捨てられつつある一族】なのさ!!その証拠にもう…数えるほどの皇族しか【聖獣】に『主』として認められていないんだ……!!」
「!!」
 フレデリカは息を飲んだ。

―――かつて『聖獣』に愛された一族が、もはやそう呼べない存在だと言う事に。

 そうしてセネリオは更に事情を話した…表情を暗くして。
「だから私が…フィンダリア皇室の成人として認められて、そして『聖獣』を持った事から事態が変わったんだ」
「えっ?」
「何時しかこんな馬鹿げた考えが飛び交うようになったんだ。『結婚しない』『跡継ぎを作らない』と言っただけで、何よりも優秀な兄上に皇太子位を返上させて―――そしてどうせ新しい皇太子を迎えるのなら、『聖獣』に選ばれた『私』と…同じように『聖獣』に選ばれた一族の皇女…私にとっては父方の従姉妹とを『皇太子夫妻』にしようというものさ」
「えっ?」
 フレデリカは驚嘆した。
「―――それは『私』に…今まで【婚約者がいなかった】ことから考え出した事だと思う。一族から『皇太子妃』をと。それこそ数百年かぶりの『聖獣』を持つ未来の『皇帝夫妻』というのをね……」

―――だが、セネリオはこの時敢えて告げなかった事がある。

 『皇太子妃』と担ぎ出されたフィンダリアのもう一人の『従姉妹』。
その彼女が彼、セネリオの『恋人』であった事を―――

 しかし、セネリオは『それ』を選び取る事が出来なかった。
国家のために愛を失った兄皇太子から、更にその地位すらも奪いたくはなかったのだ。

(『こころ』のままに生きる事が出来たなら―――きっと私は君と一緒にいたかったよ。エリー……)

 そう沈痛な物言いで終えたセネリオは、その時の事を思い出してうな垂れた。
 沈思したセネリオに、フレデリカはそんな彼を気遣った。
「セリー……」
「…兄上を…『廃太子』にして……!!」 
 うな垂れたまま呟く声は、哀しい憤りがにじみ出ていた。
一方のフレデリカは、次々とセネリオの話を聞く内に、この年下の従兄弟が抱える苦しみに気付いていく。
 誰よりも敬愛している兄、その兄の地位を揺るがす存在になってしまった自分自身に対して。
 だから、慰めたいと思った。
「セリー…泣かないで……」
「!?な…泣いてなんかいないだろう、リーケ!!」
 ガバっと俯いていた顔を上げて、セネリオは顔を赤くして反論した。
 しかしフレデリカには……その表情がまるで泣いているように見えてならなかった。
「嘘つきね…こんなに苦しいお顔をさせてるくせに……」
 そう言ってフレデリカの手がセネリオの頬に触れた。
 彼の頬に触れるその白く美しいその手は、セネリオにとって何と優しく温かく感じられた事だろう。
 そして触れるその手と同じくらいに慈愛に満ちた眼差しで、フレデリカはセネリオを見あげた。
「リーケ……」
「我慢しないで…此所には私しかいないわ」
「フレデリカ……」
「はい」
 そうフレデリカは微笑んで、セネリオを抱きしめた。
 抱きしめられた事に更に驚いたセネリオだったが、次第にその温もりに心のたがが緩み始めた。
「苦しいよ……」
 ぽつりとそう呟いたそんな従兄弟が何となくフレデリカは可愛かった。 
「そうね…ずっと辛かったのね……………」
 優しく包み込んで、少しでもこの胸の中の少年を慰める。
 程なく小さな声で、セネリオはその本音の欠片を晒け出した。
「兄上……」
 その声を皮切りに、少年は今まで抱えていた哀切の真情を吐露していった。
「…帰りたい……兄上の側…エリーの側に…そして逢いたいよ……。だけど私は帰れないんだ………私が帝国くにに戻れば兄上の立場を奪ってしまうから……!!……奪ってしまうんだよ……!!」
「…セリー…………」
 心のたがが緩むと自然と涙腺もまた緩む。
 一六才の少年は、優しい従姉妹の胸の中で泣き声を上げた。
「……もう、祖国には戻れない……!!私にはもう帰る処はないんだ…!!もう何処にも私のいるべき場所はない、フィンダリアには…私の居場所はないんだ……」
 フレデリカはセネリオを強く抱きしめた。
例えどんなに武芸に優れた皇子でも……この従兄弟は、本当はとても傷ついた年下の男の子だった。
 そして本当に兄思いの優しい弟だったのだ。
そんなセネリオを――――母性愛のような優しさを持って、フレデリカはいつまでも抱きしめていた。
 やがてフレデリカは、抱きしめているセネリオに優しく声をかけた。
「セリー、貴方の『居場所』がないなんて言わないで……。居場所がないのなら…そう作れば良いのよ……新しくね」
「!!」
 泣いていたセネリオにその声はとても温かく届いた。
それは慈愛の満ちた優しい声。
その年上の従姉妹姫はまるで……『母』のようにセネリオは感じられたのだ。
嘆き続けていた従兄弟の収まりを感じずつ、再びフレデリカは静かに話しかけた。
「お父様が言っていたでしょう?貴方を『養子』にしたいって……もう布告ではこの国の…シレジアの『王太子ツァーリ』なのよ、貴方は」
「うっ――――!」
 この時ようやくセネリオは思い出した。
 伯父王にはめられた事を。
 そして――――
「そしてね、私は貴方の『妻』になるように言われた女よ。言うなれば『政略結婚』の相手ね、貴方の……」
「ううっ――――!」
 そうだった、すっかり忘れていたセネリオだった。
 クスクス笑ってフレデリカは話始めた。
「ねぇ、セリー?私…貴方の事が『好きよ』……だって貴方『可愛い』もの」

(なっ…何だって!?)

「お、伯母上みたいな事を云うな、リーケ!!」
 フレデリカの腕の中にいたセネリオは、ガバリと顔を上げて訴えた。
 彼が見上げた従姉妹姫はとても優しく笑っていた。
 セネリオはそんな従姉妹姫を見てしまうや、ムカっときた心が消え失せた。
 笑顔見せるフレデリカは、こうセネリオに今の気持ちを伝えた。
「セリー、貴方の居場所は私が作ってあげる。貴方が帰る場所は『此処』よ……此処が貴方の帰る場所よ、そう私が居るところがよ。そして何時でも帰っていらっしゃい……私の側に……だから…もう泣かないで―――」
「フレデリカ……」
 惚けた彼はそう呟いた。

―――フレデリカの贈ったこの『言葉』。

 それはこの時から…一生セネリオが忘れられない心に刻む言葉になった。
初恋の従姉妹から離れた後に新しく出会い、そしてさまざまな要因で結ばれる事になったもう一人の従姉妹。

 優しく美しい従姉妹姫。
それでいて聡明で…セネリオを包み込む母性愛を持った女性。
 それは初恋の従姉妹皇女と同じように―――。

 何を隠そう母親を物心つく前に失った少年皇子セネリオは、実は年上の優しい美女が超好理想型ストライクゾーンだったのだ。

 この後フレデリカは、セネリオにとって『久遠の愛』を誓う女性ひととなる。

 しかしこの夜の出来事はほんの始まり。
 だからセネリオは苦笑して訊ねる事になる。
「―――『私』でいいのかい?私は『君』より『年下の男』だよ…?それにもう少し探せば…私よりも遙かに良いヤツが現れるかもしれないんだよ?」
 問われたフレデリカに迷いはもうなかった。
「もうこれ以上高望みはしないわ。だって…貴方が好きよ、セリー」
 笑顔を浮かべたままのフレデリカは返答した。

(まぁ…いいか。ここはとっても居心地が良いから……)

 そして決意した、自分の人生これからを。
 今度は破顔したセネリオの方がフレデリカを抱きしめた。
「―――分かったよ、『君』の『夫』になるよ。年下で…不甲斐ない『夫』だけれども宜しくね、我が『王太子妃ツァーリーツァ』!!」
「はい、貴方……」
「フレデリカ……」
 そして二人は笑顔で『誓いの口づけ』を交わした。
 そんな新しい『恋人』達の直ぐ側。

―――<これで『主』に『居場所』出来たな、フィンダリア以外で生きていくところが……帰るところがな>
 夜空をぱたぱたと『主』の邪魔しないように側で飛んでいた、『鷲』こと『聖獣ヘスペリス』は、そう思って『主』を祝福する事にした。

 さて、一度覚悟が決まればセネリオは至って『前向き』に考える少年である。
 それは程なく証明された。
同じ時、『主』の邪魔をしないように、さりげな〜く『聖獣』は程よく場から離れた。
『誓いの口づけ』の後、抱き合っていた二人。
 『初めて』キスをしたフレデリカ王女。
 そんな彼女は嬉し恥ずかし顔を赤く染めていた。
 所謂いわゆる『箱入り娘』であるなら当然であるが、しかしこの時フレデリカは気付いた事がある。
セネリオは『年下』だが、『女の扱い』に非常に手慣れている気がしたのだ。
 自分を抱きしめるその従兄弟の腕の中で。
「セ、セリー……」
「ん?何リーケ?」
「あ…あの、ほら…もう夜は遅いし、私は帰る…わ」
「―――う〜ん、そうだね、でも『帰さない』と言ったらどうする?」
「えっ?」
 顔を赤らめて驚くフレデリカに、小悪魔的に笑ってセネリオは告げた。
「君が欲しい」
「あ、貴方何を言って…ん!」
 フレデリカの台詞を遮ってセネリオは再度キスをした。
今度は触れる『キス』ではなく、ゆっくりと舌入れ、彼女の舌と触れた。
 
―――!?
 
 突然の事でフレデリカは驚いた。
どうして良いか分からずに躰をビクつかせて、彼に合わせて応じていく。
セネリオの方はクスリを笑いながら、その感度を味わっていた。
次第にフレデリカは息を乱して熱くなって―――
 そろそろ頃合いと見た『年下』の従兄弟は、フレデリカの唇から離れた。
「はぁはぁ……セ…セリー……?」
 息絶え絶えで、躰の力が思わず抜けてしまったフレデリカに、にぃと笑ってセネリオは聞いた。
「続きをしようか?」
「!!」
 年下の皇子様は、年上のはずの赤面した従姉妹姫をひょいと抱え上げた。
「セ、セリー…!?」
「だから言っただろう、私は年下だけど『男』だって」
「!!」
 ニコニコとオオカミの尻尾が生えてしまった年下の皇子様。
 赤面驚き中の『赤ずきん』な年上の王女様。
 形勢逆転…(?)フレデリカは今度はセネリオから『抱きしめられる』事になった……

 何時しか時は流れ―――
 翌朝シレジアの王宮、『翡翠宮殿ニフリート・ドヴァリエーツ』の『彼』の部屋。
『本当は』シレジア出立を決めたはずのその日の朝―――

「お早う、リーケ♪よく眠れた?」
 隣で寝ていた従姉妹姫に、ご機嫌な皇子はまだ横になりながら声をかけた。
「ヽヽヽヽヽヽお、お早うセリー」
 顔を赤くしたフレデリカは、寝台の中でセネリオに背を向けた姿で朝の挨拶をした。
 そんな彼女は一糸もまとわぬ姿であった。
それはみずみずしい19才のうら若い乙女の白き肌。
しかも美人、その艶姿はこの時『女に手慣れた』16才の少年ですら十二分に悩殺した。
「綺麗だよ…リーケ♪昨日の続きをするかい?」
「!!」
「ははは、今のは冗談冗談。躰…大丈夫かい?」
「ヽヽヽヽヽヽヽヽヽ」
 フレデリカは顔を赤くして何も言えなかった。

―――婚前交渉はつたいけんをしてしまったフレデリカ。

 『年下』の男の子にその場の雰囲気で流されて〜〜嬉し恥ずかしの(?)出来事。
「ヽヽヽセ、セリー」
「ん?」
「ヽヽヽヽあ、貴方ねぇ…『こんな事』いつから覚えたの?」
何才いつからって言われても……う〜ん、何?気になるの?」
「だ、だって、ず、随分と…その…」
 しどろもどろと話すフレデリカに、クスクス背後から近寄って彼女を抱きしめたセネリオが聞いた。
「……感じた?」
「!!」
 あからさまに言われて、フレデリカは過剰反応した。
「うわ〜、君耳まで真っ赤だよリーケ」
「セリーのバカ!」
「わっ!!」
 フレデリカは側にあった枕を一つセネリオに向けて叩いた。
 それはとっても愉快な婚前交渉後の朝。
 そこへ―――

バーン★!!

 それは、今一番来て欲しくないこの人物の登場であった。
「オッハよーセリー!!今日も良い天気だよ〜♪昨日の事やこれから『親子』として仲良く暮らす為にも、予と朝の遠駆けでもせんかぁ〜?…っと」
「……伯父…上……!?」
「お、お父様!?」
 国王の視線の先には寝台の上のセネリオと裸の従姉妹姫、イヤ彼にとっては一人娘がそこにいた。
 シレジア国王ユーリー二世の動きが止まった。
 セネリオもこの状況をどう説明しようかと硬直中。
 更にそこへ。
「お・は・よ・う、セリー♪『お母様』が朝だから貴方を起こしに来ましたよ〜♪って…あら?」
「……お…伯母…上まで……」
「お母様!?」
 目が点の王后イリーナ。
 そして国王ユーリー二世。
 そして…すっかりあっちもこっちも萎縮してしまった少年、セネリオ皇子。
 同じく嫁入り前にもう『やっちゃた』娘フレデリカ。
 互いに気まずさとそして赤面中。
しかしその『国王夫妻』―――彼らには黒い尻尾が生えている事を、セネリオは知らない。
そんな中、第一声は伯父王がかけた。
「……セリーや……」
「…………はい」
「予の娘と『契った』のか?」
「はい」
 この格好と状況を見れば一目瞭然、よって嘘などつけないのでセネリオは素直に肯定した。
 さぞかし大きな怒声が拳と共に飛んでくるだろう。
そう思っていたセネリオに、当の国王ユーリー二世はというと……
「でかしたセリー!!」
 伯父王は大喜びした。

(へっ?)

 目をパチクリしてしまう、セネリオとそして娘のフレデリカ。
「ふはっはっはっ、式の前からシレジアの為に『世継ぎ』を作ろうとするとは、いやはや感心感心。一日も早い『孫』を頼むぞ、セリーそしてフレデリカよ、なぁイリーナ?」
「おーほっほっーー!!ええあなた、本当にねぇー。ああ、私早く可愛い『孫』が抱きたいわ〜。頑張りなさいね、二・人・と・も!」
 そう言って喜び笑い合うシレジア国王夫妻。
 寝台の上の『子供達』は呆然としていた。

 そして話はあれよあれよ進んでいく〜。
『子供達』だけを取り残し〜。
 国王夫妻だけで進んでいく〜。

「式はもう明日にでもしようかの〜♪」

(ハレルヤ!!)

 寝台の上の『子供達』は驚いた。
「あらあなた、お気の早い事」
「いや、吉事は急いだ方が良かろう!」
「いーえあなた、だってわたくしまだお式用の服を新調してませんわ!!娘の晴れ舞台ですもの、うんと素敵な服を作らなくっちゃーー!!」
「おうおう!!何着でも作って良いぞイリーナ、お祭りじゃからの〜!!」
「おーほっほっーー、嬉しいわーー!!」
「ふはっはっはっ、いや目出度い、目出度い!!」
「伯父上…伯母上……」
「お父様も…お母様も……」
 部屋の前に仁王立ちして国王夫妻は笑い合い、そして寝台の上の『子供達』はそのノリについて行けずにため息をついた。

―――シレジアに『幸せ』な新『王太子夫妻』を誕生させる事。

 それがシレジア国王ユーリー二世と王后イリーナの『悲願』。
しかしそれは見事(?)になった。

 これにてシレジア国王夫妻による『婿養子包囲網』が完成し、その作戦は終了したのである。


まあ、ソフトタッチに仕上げた初夜です。
濃厚なのは外伝ではどうしましょうかね。(^^;)
つたない小説を最後まで読んでいただき有難うございました。何か表現等でアドバイスがありましたらお待ちしております。_(^v^)_。
世界設定集 
ログイン不要の作者への気軽な応援をお願いします!!


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。