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ちょっと寄り道街道です。
理由は後書きで。
番外編 シレジア恋慕情~揺籃歌(カリビエーリニャ)・上~
 番外編 シレジア恋慕情~揺籃歌カリビエーリニャ・上~



 これはまだ、セネリオが新王太子に任命され…いや従姉妹王女フレデリカと結ばれて間もない頃の事。

 
 ある日、セネリオはこうフレデリカに笑顔で声をかけた。
「リーケ、一緒に遊びに行こう!」
 誘われたフレデリカの方はきょとんとした。
 咄嗟に分からなかったのだ。
「え?何処に、セリー?」
「もっちろん、王都にだよ!今日は天気も良いし、それに煩わしい求婚者アイツらも珍しくいないしさ、デートをしようよ!」
「デート?」 
 デート、それはフレデリカにとって未知の世界。
物語で読んだ恋人達の楽しいお出かけ。
 それを初めて年下の従兄弟皇子にして、未来の夫に認定された少年から誘われた。

 ドキドキ。
 
 顔が火照るのは何故なのか?
 上手く言えないけれど、初体験以降、この年下皇子を意識してならないフレデリカだった。
 一方、顔を赤らめたまま返事をくれないフレデリカに、セネリオが躊躇いを含み再度促した。
「リーケ、余り気がすすまないかい?」
 フレデリカは慌てて否定した。
「う…ううん、違うの、誘ってくれて嬉しいの。ただ…あのね、セリー、私…初めてなのよ。デート……」
 そうセネリオに打ち明けるフレデリカ。
最後の方はもじもじと声がか細くなっていくのは致し方ない。
最も深窓のお姫様なら、デートをした事がなくて至極当然のなのだが。
それに内実、シレジア国王の一人娘であるこの王女、勿論箱入り娘…下心や野心むき出しで近付く男は問答無用で国王ちち排除。
 そしてその排除の仕方は、フレデリカへのモーションのかけ方により、無論『松竹梅』であったと思われる。
 特に『松』コースは考えたくはない。
 さて、そんな照れて躊躇いを見せる未来のお妃に、内定婿養子皇子はニッコリ笑って手を差し伸べた。
「じゃあ、私が初めてなんだね?嬉しいな。君の『初めて』は全部独占したいよ。さぁ、一緒に街に出てみよう!大丈夫、ちゃんと伯父上達には了解を得ているからね!」
 両親公認のお出かけ。
 それを聞いてフレデリカの表情は和らいだ。
「本当?」
「もっちろん!『夕方までには帰ってこい』と言っておられたよ」
 箱入り娘の最後の躊躇いは吹き飛んだ。
お父様とお母様が許してくれたのなら、出かけても大丈夫!
 直ぐに笑顔を向けて返事をした。
「ええ、連れってセリー!!」
 こうして出来たてほやほやの婚約者達は、シレジア王宮、翡翠宮殿ニフリート・ドヴァリエーツから飛び出して、王都ホルムガルド市街に初めてのデートに出発したのだった。
 無論彼等は今回は二人でお忍びである。
 服装もお忍びらしく、商家の町娘風に身をやつしたフレデリカと、新米見習い騎士のセネリオの組み合わせである。
 最も鷲姿の聖獣ヘスペリスを連れているので、二人っきりというのは少々語弊があるかも知れないが、それでも二人は初デートだった。
 心地よい秋の日は、絶好の行楽日和。
 王都ホルムガルドも一段と活気づいてキラキラ輝いて見えた。
 そんな王都の中を、セネリオと共に歩くフレデリカの心は躍る。
初めて身分を隠して出る王都。
シレジア王女は初めて年頃の女の子らしい体験である。
一方セネリオの方は、お忍びには慣れているらしい。
フレデリカを初めて王宮から連れ出した彼は、道中その話をした。
「フィンダリアでも城を出て良く買い食いはしたのさ、良い息抜きになるだろう?」
「ええ本当に」
 にこやかに歩く街の初デート中のセネリオとフレデリカ。
服装は目立たぬようにしているが、それでも二人は街中で異彩を放つ。
本当に皇子様だの王女様などには見られないだろう。
すれ違う人が振り返る程の美少年と美少女の組み合わせ。
それは本当に仲の良い恋人達である。
 その時、一人の初老の露天売りの女将さんが、仲良く連れ立って歩く二人に売り声をかけた。
「そこの綺麗なお二人さん!ウチの『クワス』はどうだい?とっても美味しいよ!」
「クワス?」
 セネリオとフレデリカが同時に声を出した。
 そしてシレジアに来て間もない皇子と、シレジアで生まれて初めて王都の街中に来たお忍び王女は、お互い首を傾げて見つめ合った。
「何だろう?君知ってる、リーケ?」
「私も何か知らないわ、セリー」
 考え中の二人に売り手の女将は更に呼びかける。
「ウチのは本当に美味しいよ!!女の子にも人気のクワスもあるよ!!」
 そう呼びかける女将の露天はどうやら何か飲み物を売っているらしい。
女将の他にも売り手がいて、そこそこ繁盛しているようだった。
今も立ち寄る何人もの人が客となり、注文を受けたのか店の売り人が木のコップに何か黒っぽい飲料を注ぎ込んでいた。
それを客に渡している。
 その光景を見ていたセネリオがデート相手に尋ねた。
「………試してみる?」
「そうね……」
 王宮から飛び出して時間が経ち、喉が渇いていた事もある。
二人はその『クワス』というモノを買って味わう事にした。
「じゃあ、お勧めの二杯頼むよ」
「はいよ」
 セネリオが注文すると、女将は気っぷ良く商品を用意した。
「はい、綺麗なお嬢さんは甘い方を、そっちの騎士さんには爽やかな方だよ」
 それぞれ渡された二人は、お金を払い女将に礼を云って受け取った。
 クワスを売っていた場所は、どうやら待ち人の小さな憩いの場所であったらしい。
 中央に噴水がある。
 そこの脇の石段に腰をかけ、二人はクワスを飲んだ。
 さて、この二人が注文した『クワス』とは炭酸飲料である。
見た目はガラナに似た色で、味は癖のある甘めのノンアルコールビール……お子様には分かるまい。
だがこれに色々ブレンドされて、カクテルフレーバーされたものがある。
甘いモノにはフルーツ、蜂蜜などがブレンドされ、ミントを加えて後味がスッキリした酸味の濃いものもある。
 少々アルコール度数があるが、普通に庶民の飲み物として露天で売られている、謂わばシレジア特有の飲み物だった。
 ではそんな彼等のクワス初感想はというと。
「悪くないね」
「本当に…変わった不思議な味だけれど、美味しいわね」
 どうやら気に入ったらしい。
長年庶民に愛されるモノは、美味しいのだった。
  
 そうして噴水の脇に座りながらクワスを飲む二人。
ぽかぽか陽気の中、彼等二人が一休みしていると、噴水の側に幼子を連れた若い女性が訪れた。
 その姿を何気なく見ていたセネリオ。
 幼子は…彼の祖国にいる異母弟と同じ年頃のようで、おぼつかない足取りでニコニコと歩き回っていた。
 母親はそんな幼子を微笑んで見ていた。
すると、ぼんやりと母子を観察していたセネリオの視線の中で、幼子が道ばたに転がっていた石に躓き、転ぶとぐずり始めた。
母親は慌てて子を抱き上げる。
どうやら少し膝を擦り剥いたようで、なかなか子供は泣きやまなかった。
そこで母親は子供胸に抱いたまま、子をあやす為にその時、唄を歌い始めた。
 その母親が歌う唄。
 
 その唄が耳に届いたセネリオの瞳が、衝撃で見開かれた。

「この…唄は…」

 遠い記憶が、セネリオの中でみるみるうちに蘇った。
それは忘れかけていたセピア色の―――

☆。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜☆

 そうあれは……
大嫌いなアイツと、毎日日課となっている喧嘩をした時。

「ちっきしょう~!」
 この日、公式上すぐ上の兄が私と木刀片手にやり合って…そして負けた。
いい気味だ!
「バーカ、バーカ、馬鹿ジョンが!お前なんかに負けるかよ!」
「うるさいチビ!」
「そのチビにお前は負けたんだろ?馬鹿ジョン!」
「くっそ~、つい最近までは…お前の方がやられていたくせに…!」

(ああ、そうさ。お前の方が上だったさ)
(何度お前にやられたか……)
(何度…何度年上のお前に解らないほど打ちのめされ、敗北し、その都度怪我と皮下出血アザを創ったさ)
 
(それが悔しくて……)
(ずっとお前を見返す為に修練したさ。兄上に続くように、お前をけ落とすようにな)

―――この時まで、ずっと苛められていたのはセネリオの方だった。
 子供の力の力量差など、所詮年が上まっている方が勝つに決まっているのだ。
 持ち合わせる体格と身体能力で決まってしまうからだ。
 そう3年もの差があれば、一度喧嘩を始めると第三皇子である彼が、第二皇子のジョアン・ガルボに勝てる訳が無かった。

 剣術の鍛錬は、自身の身を守る為。
それはこの異母兄の迫害も含ませていたのである。
 そしてその差はセネリオが8つの時に、遂に3つ上の異母兄ジョアンに追いついた。
そうこの日漸く彼は、年の差を超えて初めて異母兄に完勝したのだった。
 こうして今、彼は勝者として異母兄の前に立つ……―――

 実に小気味よかった。
 悔し涙を浮かべた馬鹿ジョンを見て。
 意地悪い恍惚とした笑みが零れるのを、自分では止められないのだ。
「いつまでもお前に負ける訳にはいかないんだよ、馬鹿ジョンが…さぁ、トドメだ覚悟しろ」
「!!」

(初めてこの馬鹿を追い込めた優越感)
(さぁ、反撃の時だ。今までの屈辱を返してやる!!)

 しかし。

「ジョアン!!ああ、ジョアン!!どうしたのですか、何をしているのです!?」
 その声が割り込む事で、彼の復讐は中断を余儀なくされた。
それは第二皇子の生母の登場だった。
名をエレナーという。
「母上ー!!」
「おお、ジョアン!!」
「母上!!」
 母親の駆け付けに、セネリオの異母兄・フィンダリア第二皇子は声を明るくさせて自らも駆け寄って行った。
 その光景をセネリオは舌打ちして見つめた。

 父の女が止めに入った。
馬鹿ジョンが己の母親にしがみつく。
守って貰う為に……そして女は息子を庇う。
「この怪我は!?まさか…あの子の仕業!?」
 ボロボロになった息子の全身を一目見て、血相を変えた女が直ぐに私を見る。
 女が睨む、私を睨む、殺気を込めたその目で。
 その並みの女よりは整った美貌をきつく歪ませて、その女は……。

「なんて…なんて乱暴者の皇子なの!?」

 猛烈な怒りを込めたであろう、その批難をセネリオにぶつけた。
だが当のセネリオは、ジョアンの生母にして皇帝の寵姫の一人エレナーの叫びに怯みもせずに、幼い少年には似つかわしい皮肉を浮かべたままでいた。
そしてセネリオの心の声が反論する。

(そのセリフ…そっくりそのまま返してやるよ、女。お前の息子は、ずっと私を苛めていたんだぞ。今お前が腕に抱く餓鬼の比でないほどに)

(ずっと、ずっと……!!)

 しかしエレナーは、セネリオに直接手を下すことなく、息子を抱きしめたまま言い放った。
「この事は陛下に伝えますよ、セネリオ殿!!さぁ、ジョアン、行きますよ!!こんな乱暴者の側に長居は無用、それに早く陛下にこの事を伝えねば!!」
「はい、母上…覚えておけよ、セリー!!」
「勝手にしろ!!」
 捨て台詞を言って去る親子に、セネリオもまた吐き捨てるのだった。 

 馬鹿ジョンが去っていく。
捨て台詞を吐き、そして母親に連れられて去っていく。
 やがてその場に私だけが取り残された。
「何だよ腹が立つ……泣いて「母上ー」って母親にしがみつきやがって……アイツめ」
 しかし、何か胸が痛い。

―――ジョアン!!

―――母上ー。

「…………」
 
 セネリオは先ほどの二人の姿を思い出し、胸を痛め沈黙した。

―――母。

 彼は今まで母親に名を呼ばれた事―――いやそれだけでなく母に優しく抱かれた記憶も、母からの親愛のキスも、子守唄も唄って貰ったその記憶がない。
 何故なら彼の母親―――フィンダリア第一正妃は、故人だった。
それはセネリオが生まれて間もなくの事。
 無論母の顔すらセネリオは分からない。
しかも彼の母を偲ばせる肖像画すら、何故かこのフィンダリアになかった。
 フィンダリア第一正妃の事を知る者は、生者のみ。
 自分よりも年長の者達だけだった。

(悲しくなんかない……)

(悲しくなんかない…アイツを羨ましいと思っていない!!)

(思っていない……!!)

 セネリオはその小さな子供の体に、沢山の想いを抱えて家路に着いた。
 母のいない寂しさと切なさを……


 兄上が帰ってきた私を、微笑んで出迎えてくれた。
「お帰りセリー」
「兄上……」
 兄上は視線を一巡りさせた、私の薄汚れた顔と服を……
「ああ、また異母弟ジョアンとやり合ったのか?」
 苦笑を浮かべて私の頭に軽く手を置いた。
そんな貴方に私は……この時堪えられずに抱きついた。
「兄上ーーー!!」
「どうしたんだい、セリー?」
 ビックリした兄に私は言ってはならない事を口走ってしまった。
「会いたいよ、母上に会いたいよ!!」
「え…?」
「どうしてアイツには母上がいるのに、僕達に母上はいないの!?どうして母上は死んでしまったの!?」
「セリー……」
「うわ~ん!!」

―――母上ニ会イタイ、側ニイテ、ドウシテ貴女ハ此処ニイナイノカ。

―――私ヲ優シク抱キ締メテ。

―――愛シテヨ!!
 
 泣きぐずる私を兄上は、背中を撫でてずっと抱きしめていてくれた。
やがて。
「……セリー、こっちにおいで」
 ぐずっていた私を兄は優しく手を引いて、椅子に座らせた。
 そこで兄上は、まず涙と泥で薄汚れた私の顔を、白いハンカチーフで綺麗にしてくれた。
それから、兄上はこの部屋に置いてあった、愛用のリュートを手に取ると微笑した。
「私は…唄を歌うのは苦手だから、だから代わりに母上が良く歌っていた唄を弾いてあげるよ」
「兄上…?」
 そうして兄上がリュートを弾き始めた。
 つま弾くリュートからはゆっくりとした、優しい曲が流れた。
本当に優しい、優しい曲だった。
 それは私の乳母が唄う子守歌とは違うけれど、聴いていてとても落ち着いた。
 やがて弾き終えた兄は、済まなそうな顔をした。
「ご免よ、本当は詩もあるんだけれど…私も余り良く覚えていないんだ。ただ、母上が唄っていたこの音色だけを今も覚えているに過ぎないから……」

 それでも、嬉しかった。
 兄が弾いてくれた母の思い出の曲。
 それを初めて聴いて本当に嬉しかった。

 そのあと、さっきまで泣いて駄々をこねていたとは思えないゲンキンさで、私は兄に尋ねた事がある。
「兄上」
「ん?」
「母上は…どんな人だったの?」
 記憶に無い母について、私は知りたがった。
何せ母の姿を残す肖像画すらないのだ。
だから私は母の面影すら知らずに育っていたから。
そんな兄上は、同じように寂しくて遠い目をされて私に母の事を語るのだった。
「私も幼かったから…朧気にだけ覚えているに過ぎないのだけれど…君と同じ瞳をした綺麗な人だったよ」
「本当?じゃあ、もし母上が今生きてたら、僕に子守唄を唄ってくれたかな?」
「勿論だよ…きっと沢山唄ってくれたよ」
 それから母の思い出話を聞いた後、兄上はこう約束してくれた。
「セリー、残念ながらもう母上はいない。けれでもね、これから私で良ければこの母上の曲を弾いてあげるよ」と。

 こうして母を偲ぶ事の出来る曲は、私を慰める音楽になった。
兄上が子守歌代わりに弾くリュートは、私だけのモノだったのだ。
それからはいつも私が辛い時、悲しむ時は、兄上はその曲を弾いてくれた……アイツが生まれるまで。

―――貴方は今も、あのリュートを弾いていますか?

―――ジュリアス・アウグスタス…生まれてしまったあの忌み子の為に。


☆。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜☆


「セリー?」
 呼びかけられたセネリオは、瞬時に回想を止めた。
 自分を呼びかけたフレデリカに振り向いて、微笑した。
その何処かぎこちない微笑を。
勿論フレデリカもそれに気付いた。
「どうしたの、セリー?」
「いや、ただ……あそこで女の人が子供をあやす為に歌を唄っていたからそれを聞いていたんだ」
「唄を?」
「うん、昔から兄上が弾いてくれたリュートの曲と同じだったから、遂ね…そうか、あの曲はシレジアの子守唄だったんだな…って」
「フィンダリアの子守歌と違うのね」
 国によって子守唄が違うのだと初めて知ったフレデリカは、素直に疑問を口にした。
 セネリオも幾ばくかぎこちなさを残しながらも、先ほどよりは和らいだ笑顔を向けて頷いた。
「そうだね、乳母が聞かせてくれた子守唄ではないな。私が兄上の弾く曲、その唄をねだっても乳母は歌えなかった…そういう事だったのかってね、今になって納得したよ」
 得心しつつもそれはどこか寂しげなセネリオの顔だった。

 乳母に子守唄を強請ねだる?
 兄君の引くリュートの曲が子守唄?

 フレデリカは遠い目をした少年を訝しんだ。
「セリー?貴方のお母様…叔母様は確かもうお亡くなりだったと聞いているけれど…」
「そう、母上は私が生まれて直ぐに亡くなったからね……覚えていないんだ。肖像画もフィンダリアには無かったしね」
「!!」
 フレデリカは息を飲むほどに驚いた。
 まったく知らなかったのだ。
 セネリオが母親の顔を覚えていなかったという事実を。
 だが、フレデリカがある事を思い出した。
「セリー、早く王宮に帰りましょう!!」
 突然フレデリカがデートの切り上げを宣言し、今度はセネリオが驚く番だった。
「リーケ?」
「あるわ!!王宮に叔母様の肖像画があるの!!」
「え…?」
「それを見せてあげる、だから早く帰りましょう!!」
「……母上の肖像画」
 呆然と呟くセネリオだった。
 無理もない、祖国に無かった母の肖像画の存在を知ったのだから。

 今まで一目見たいと思っていたその姿。
 それが叶う?
 母上の姿を……?

 心が事実を自覚するまでしばしかかる。
しかし、心と事実が合致するやセネリオの行動は早かった。
「その絵が見たい、見せて欲しいフレデリカ!!」
「ええ、勿論よ!」
 彼等はその後翡翠宮殿までその表現通り、天馬に跨り疾風のごとく飛んで帰った。



ムーンライトで書いている「フィンダリア帝国史」のイラストを頂きました。
その宣伝で急遽仕上げたこの作品。
イラストは「世界設定集」からご覧頂けます、用語も更新しました。

次話は後編…らぶえっち予定です。
こうご期待。
世界設定集 
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