前回に引き続き、あの子の誕生裏話は続く。
そして…外伝から触れていく皇帝の姿を。
☆「用語集」更新しました。
第25話 心は万里を駆ける(4)
第25話 心は万里を駆ける(4)
今、妾の中に宿るのは、妾達の愛の花。
人目を忍び、幾重もの愛の夜を重ねた末に、やっと根付いた愛の種子。
それは決してこの身を征服され、おぞましき汚辱の末に植え付けられた跡ではない。
だからこの子が日に日に大きくなって、小さなみじろきひとつでも、妾に与えてくれたなら、様々に募る想いは全て愛おしさとなって、妾を満たしてくれる。
貴方への想いと共に―――
されど人は言うだろう、愛していてもこれは罪だと……
何故なら妾の愛するあの方は、妾の全てを踏みにじり、その後に妾を物として所有した『フィンダリア皇帝』という称号を持つ男の息子。
それがこの子の父親。
これは不義…背徳なる行為といわれても……
フィンダリア帝城の本宮を中奥に進むと、内宮と呼ばれる皇帝の私的区域がある。
その中心部から少し離れた場所に美しい離宮がある、そこは現在の皇帝の皇后が住まう場所。
その名を『王華殿』という。
その離宮の中、現在懐妊中の皇后クラヴィアは、遊びに来ていた友人と共に午後の足浴を受けていた。
足浴は、妊娠中の女性によく見られがちの足のむくみを取り、血行を良くし、気分をリラックスさせる効果がある。
クラヴィアはここのところ、毎日の日課としてこの足浴を行っていた。
勿論更に効果を上げるために、足のマッサージも欠かさない。
そしてこの時、いつも使われる足浴用の香油を、クラヴィアの為に毎日作って運んでくる友人に彼女は声をかけた。
「今日もとても良い香りね、エリー」
クラヴィアが『エリー』と声をかけた女性とは、この国で今『教母』と崇められている女性皇族である。
その名をエレイン・アレクサンドラ・パヴィア=フィンダリア。
現皇帝の姪であり、婚籍関係上クラヴィアとも年下の叔母と年上の姪というあべこべ~な関係である。
ちなみに彼女たちは、互いに血の繋がりもある遠縁でもある。
これはクラヴィアの祖父にあたる先代カルドラ国王の王妃が、フィンダリア皇女だったからだ。
そんなクラヴィアとエレインの二人は、実は大の仲良しさんである。
それはかつて胸襟を開いて語り合ったのではなく、泥団子を互いにぶつけ合って花開いた女の友情だった。
さて教母エレインは、この日持参した香りを自慢げに皇后に話した。
「でしょ?今年咲いたラベンダーを使ったのよ。心を落ち着かせる効果があるわ…足浴にはぴったりなんだから…どう少しは気分が晴れた?」
「ええ…ありがとう」
そうクラヴィアはぎこちなく応えると、エレインがすかさずつっこんだ。
「ホラホラ、まだ表情が硬い!!もうすぐ息子が帰ってくるわよ、はい笑顔、笑顔!!」
「そうね」
わざと明るい口調のエレインに、クラヴィアはちょっと笑った。
皇后が笑った事で教母も安心するが、一方でこんな事も口にする。
「はぁ~、こう言っては何だけど、あれは伯父様の嫌味よねぇ。毎日顔を見に来るようになったんですって?」
彼女の伯父、それはフィンダリア現皇帝マチス・ガルボ三世の事だった。
クラヴィアは、ほとほとため息をついて肯定した。
「会いたくなどないのですけれど……」
そんなクラヴィアに同情して、エレインはやれやれと言わんばかりに、今仕入れている情報を開示した。
「まだ探しているわよ、貴女の間男を。何人か怪しいと思った近衛兵を数人引っ捕らえたようだけど」
そうため息混じりで彼女は皇后に教えた。
皇太子リオンに裏事情を知る腹心にして幼なじみラインノールがいるように、同様皇后クラヴィアにはこのエレインという唯一裏事情を知る友人がいる。
何ごとも秘密というものは、当事者だけで抱え込みすぎると鬱になる。
信頼をおける者に打ち明けて、悩みを共有してもらうと少しは楽にはなるし、また協力してもらえるだろう。
その事を重々承知の教母エレイン…聖獣のお陰で、実は宮廷一の情報通。
彼女の聖獣アリサノス、この聖獣は大地の聖獣。
地上に起きている事を見通す『遠見』の力を持っていた。
遠く離れたところでも、見たいと思えば見る事が出来るのだ。
そんな聖獣を持つエレイン、目下の彼女の関心事は、ズバリ皇后クラヴィアの周囲だった。
不倫、暗殺、放火まで…彼女に焦点を当てて見ていると、事件・ドラマがてんこ盛りなのだ。
飽きない、それが教母エレインの楽しみでもあった。
まるで覗き魔のようだが、彼女のこの好奇心が最初に皇后を救ったのである。
皇后に毒を盛った料理を判別して、さらに彼女が料理を食べられないようにさりげなく泥を蒔いて、こうして皇后の食事の席に、その料理が並ばないようにしたのは他ならぬ『聖獣アリサノス』だった。
後に『彼』は皇太子にこの事を報告している。
結果として暗殺は未然に防がれたのだ。
―――そして今、皇帝マチス・ガルボ三世は隠密にだが徹底してある人物を捜していた。
そう、皇后クラヴィアの密通相手である。
事件が明るみに出た時、皇帝は彼にとって不名誉な行為をした皇后を責め、そして今現在はひとまずその後の追求を止めて、皇后に腹の子を産ませる事にしている。
これは人質としての彼女の価値を優先したのである。
下手に無理矢理堕胎させてクラヴィアが死ねば、フィンダリアは新たな外交策を結ばねばならない。
だが目下の所、フィンダリア側にめぼしい外交策がなかったのである。
『西』も『南』もそして『北』も…中央国であるフィンダリアの情勢は、この時著しく旗色が余り良くなかった。
政略結婚を結べるような手頃な相手が、残念ながらこの時、相手国側の方に良い王子や皇子がいなかったり、そして相手国側の方から断られていたのである。
…理由は相手側の国内情勢もあるが、このフィンダリア皇帝親子方にも問題があろう。
その理由…息子の嫁を寝取った女好きな皇帝、それから嫁不要宣言した皇太子、その後皇太子にはホモ疑惑浮上―――。
他国の国家元首たる親達も、また実際嫁ぐ事になる姫君達も嫌がるのは至極当然だろう。
その為、この国が四面楚歌にならない為にも、皇后の祖国『東』のカルドラ国との縁を失わぬことが肝要だった。
だが皇帝は、不義を働いた皇后への報復を、完全に止めたわけではなかった。
その一つがこの間男捜し…要するにクラヴィアの浮気相手が誰かを突き止めようとしていたのだ。
そして見つけ次第に男を殺すために。
無論皇帝の正妻と躰を合わせた以上、当然の事と言えるが…事が発覚して以来半年あまり、未だ皇帝は、その不届きな浮気相手の存在の尻尾すら掴んでいなかった。
何故なら公の場のフィンダリア皇后とフィンダリア皇太子は、決して儀礼的な行事と形式的な挨拶を交わすだけ、皇子ジュリアスを通じて親しく付き合う程度であった。
最も公式行事の皇后の補佐として、皇太子はよく付き添ってはくれたが、深い男女の情を交わし合うような、そんな素振りは見せぬように細心の注意を払っていたのである。
それに二人きりで恋人の時間を過ごす時は…彼女の浮気相手は『とっておきの方法』を使って、自分と会っていたのだから。
そう絶対にばれない…筈だった。
だから皇后の浮気相手について、色々な理由で絶対に捕まえられる事がないと思うクラヴィアだったが…少し心配はしていた。
その事を、足浴が終わった後に行う水分補給を兼ねたお茶会で、人払いをした後、ついエレインに不安を零した。
「捕まったらどうしましょう?」
それを聞いたエレインは愉快に笑った。
「あら、それ面白いわね!!フィンダリア世紀の大決闘!!エロ父VSモーホー息子!!そして勝つのは息子よね~」
「エリー…面白がらないで」
クラヴィアはそんな友人にため息をついた。
一方のエレインは、まるで十代の少女のように顔を膨らませた。
「プンプン!良いの!良いの!あの二人のせいで、私は行き遅れなんだから!!一生涯独身何だから、結婚禁止何だから!!」
「………」
そのエレインの不機嫌な言葉に、クラヴィアは顔を曇らせた。
彼女…エレインが『独身』なのは自分にも起因していると思ったのだ。
クラヴィアの憂い顔を見て、しまったと思ったエレインは直ぐに訂正した。
「ご免なさい、いいえ違うわね…元はと言えば、彼よ彼!!フィンダリアからとんずらこいたセリーの所為よね!!そう、あの国外逃亡皇子の所為よ!!」
そうエレインはカラ元気を出して、クラヴィアの為に力を溜めて言い切った。
本当はエレインは知っているから、『彼』が誰の為に独身でいるのかを…その結果として、自分もまた独身を余儀なくされるのだという事を。
――――『教母』。
フィンダリア帝室で今、リオン以外で唯一人、『聖獣』の主として認められた女の皇族、それがエレインだった。
かつて存在した枢密院の皇族、そして彼女の父で帝国宰相皇弟アゼルも既に故人となった今、彼女とリオンだけが最後のフィンダリア帝室の真の帝室者であった。
一種の宗教のような神秘性、まるでその『巫女』同然であるが故に、国内で崇められた存在。
それ故に『教母』という尊称で呼ばれる事になって随分久しい。
その為皇帝マチス・ガルボ三世は、この姪にある事を言い渡す。
「皇太子と結婚せよ。それ以外の婚姻は絶対に許さぬ。他国には勿論、国内の臣下に降嫁する事も認めぬ」
エレインは聖獣の主というその神聖さの為に、婚姻に際して非常に厳格な条件を皇帝に命じられたのである。
つまり、夫として良いのは皇太子マチス・レオナートのみで、それ以外の男は却下。
結婚禁止、他国に嫁ぐなど言語道断、フィンダリア国内の貴族も駄目という、それは厳しいものであった。
けれども彼女の結婚相手に指名された男は、教母たる彼女と結婚する事を承諾しなかった。
その後皇帝は、ややこの姪に同情して(?)過去の宣化を下方修正して彼女に言った。
「……皇太子と結婚が無理ならば、他の従兄弟となら結婚しても良いぞ」
その物言いは腰が低く、まるでご機嫌を伺いのように皇帝は姪に告げるや、エレインは爆発した。
「わ~た~く~し~に、あの第二皇子とあの第四皇子と結婚しろと!? は!!ま…まさか…それとも何ですか!? あの第五皇子ジュリアスと!?確かに他のドスケベ女たらし従兄弟に比べれば、将来有望株ナンバーワン!!お利口さんだし、綺麗だし、でもあんな可愛い五才のオチビちゃん(当時)が私の夫なのですか!?」
姪っ子に詰め寄られて、皇帝は大層困惑した。
「嫌かの…?」
「当たり前の事を云わないで下さい!!今度そのような事を仰いましたら、特製トマト攻撃します!!」
「…もう言わんよ、だがそうなるとお前は一生涯結婚出来んぞ…?」
「誰の所為ですか!!」
クワっと般若形相のエレインは皇帝に吠えた。
だがこの時皇帝は、エレインに糾弾されて自嘲した。
「……そう言われると身も蓋もないな………」
「…陛下…?」
そう言った皇帝の姿にエレインは驚き、瞬く間に怒りが冷めていった。
こんな伯父の姿を見た事がなかったのである。
―――この何とも頼りなげな、背中に影を落とし…そして一気に老け込んだ様の姿を。
この時…それはエレインの父が亡くなって、喪が過ぎた頃の事だった。
あれほどエレインの小さい頃から知っていた伯父は、いつも雄々しく自身に満ちあふれた威厳に満ちた人であった。
そんな伯父にしてフィンダリア皇帝が…この時は全く別人の様にエレインには見えたのだ。
「済まぬ……」
「……伯父様…」
躊躇いがちに呼びかけたエレインに、皇帝は何もそれ以上は言わず去っていった。
それからエレインは気付いた事がある。
自身の父親の事を。
―――帝国宰相ベラミー公アゼル・レグランド。
生前「我のない御仁」と散々揶揄されていた父。
兄である皇帝の命令には絶対で、時には娘であるエレインすらも苛立つ程のその従順ぶり。
だがもしかして父は―――敢えて表舞台には立たない事で、史上初『聖獣を持たない皇帝』として即位した兄を、必死に守っていたのではないかと。
最後まで皇帝の影に徹して…国を統治する不安だけでなく、聖獣を持たない支配者としての未曾有の不安を抱えた皇帝を、ずっと支えたのは他ならぬ父ではなかったか。
現に父が死ぬ前…いや枢密院が消滅してから?
皇帝の座る玉座が砂壁のように少しずつひび割れ、そして崩れ始めた矢先にあの反乱が起きた。
聖獣など持たない、新しいフィンダリア帝室を開朝しようとして勃発した反乱。
聖地を焼き打ちし、神殿に仕える神官達を殺して伝説の聖獣王を倒そうとした一族。
だが、それは遂に聖獣王の逆鱗に触れた。
その結果父は死に、そして反乱を沈めた皇帝と皇太子は、再び帝室としてのその権威と威光を取り戻す事になった。
それ以来だろう…皇帝である伯父が、自分と皇太子リオンに気を遣うようになったのは……
かつては聖獣の事を『獣』と呼び軽んじていたあの伯父が、ことさら聖獣を失う事を怖れる様になった。
国政も自身の独断から、次第に聖獣を持つ息子である皇太子に尋ね聞くようになった。
それは皇帝としての自信を失ったかのように……
この事が関係しているのだろうか?
伯父が後宮で一時を過ごす時間が、段々と長くなっていると噂も聞いた。
それこそ父の生前は、それでも節度を保ち夜にしか訪れていなかった場所に、昨今は昼でも問わずに赴いているという……。
まるで何か寂寥感を埋めようとするかのように……
一方、この時エレインが力を込めて発言した後、少し考え込んでいたので、クラヴィアは心配して呼びかけた。
「エレイン?」
「あ、何でもないわ、ご免なさいね」
そう慌てて明るく前置きした後、やがてエレインはクラヴィアにそっと打ち明けた。
「あのねファナ、ここだけの秘密の話…聞く?」
「? ええ…」
「まだ貴女がその子を身籠って間もなくの頃よ…その子の父親に提案したの、貴女の子供何だけれど…私達が結婚して夫婦になってその子を育てないかって」
「えっ…?」
クラヴィアは目を見張った。
エレインは自分の中の子供の父親が誰かを知っている、それは教母たる友が『唯一の結婚相手』としてイヤイヤながらに認めなければならない相手である。
―――愛スル人ガ、友ト結婚スル?
―――大切ナ子供ヲ手放ス?
その衝撃に見る間に皇后の顔が哀しく歪んだ。
慌ててエレインがその訳を話した。
「あ、ご、誤解しないでね、あくまでもプラトニックな夫婦!!夜の夫婦関係は貴女にバトンタッチするから!!だから赤ちゃんの為よ…今貴女のお腹の子供の為!!そうしないと…その子は処刑されてしまうわ…」
そのエレインが突きつけた事実に、クラヴィアは胸を詰まらせた。
それは今クラヴィアが、最も深く抱え込んでいた悩みである。
皇后たる彼女の不義による懐妊、その事を明るみにさせる証拠となった彼女のお腹の子供。
皇帝たる夫は、やがて騒動の後クラヴィアに冷酷に言い放ったのである。
『【子】は産ませてやろう、再び母になるがいい、子が育つとは限らぬがな…!!』
つまり生まれ次第殺すと明言したのだ。
この後彼女は丸一夜泣き腫らしたが、同時に大切な生まれてくる愛し子を殺されないように、夫から守る方法を考えなければならなかった。
しかし…どんなに考えても不安ばかりが彼女に積もり、良い方法が見つからない。
けれども、そんなクラヴィアにリオンは。
「大丈夫だよ、私に任せておいてくれ。ちゃんと良い方法を考えているからね。だから君は安心して元気な子供を産むことだけ考えているといい」
そう云うと、いつも優しく彼女を宥めてくれる。
良い方法…それはこのエレインの話なのだろうか?
クラヴィアはまだリオンから、肝心の『良い方法』を聞いていなかったのだ。
しばらくして動揺が収まったクラヴィアに、エレインはこう説明をした。
「私とあの人が結婚して『表向き』に子供が出来たことにするの…私はまだ妊娠していないけれど、そんな事は『アリサノス』が上手く幻覚でも周囲に見せて、私は妊娠しているように上手く装うわ。そのようにして貴女の産んだ赤ちゃんを匿うの……そうすれば少なくとも、父親は本当の子供としてその子と一緒に暮らせるから…私もその子の良い母親になるわ」
「……エリー…」
クラヴィアはやや茫然と呟く。
確かにそれはとても有効な方法だと……しかしそれでは、皇后は子供とは一緒に暮らせない。
勿論子供の命が最優先である、だから……母として暮らす事は諦めるしかないのだろう。
子供のために…愛する我が子の為に。
やっと待ち望んだ子供だったのに……。
クラヴィアがそう身を切られるような、哀しい決意をし始めた時に、エレインは伝えた…少しだけ寂しげに。
「………でもね、向こうの方が断ってきたわ。『それは出来ない』ってね、貴女の為に」
「え…それは本当なのですか…?エリー?」
「本当よ…。だから安心してね、私とあの人は結婚しないから」
そう目を瞑ってエレインは肯定した。
そして目を瞑りし彼女の瞳の中の記憶は、かの時の従兄弟の言葉を思い出させた。
その時、彼女からの『子供を匿う為のとっておきの方法』という求愛を退けた男に、エレインは尋ねた。
―――「ではリオン、貴方はどうやって生まれてくる子供を陛下…伯父様から匿うの?」
―――「見つけられたくはないこの葉は、葉が生い茂る森に隠すのが一番だ。だから私も大事な『花』は花園に隠す事にしたよ」
そうリオンはエレインに言った。
それが一体どういう意味かは、この時のエレインは分からなかった。
何故ならリオンは、エレインのその後の質問には答えなかったからだ。
おそらく何か一計があるのだろうが…まだ教母エレインも、そして皇后クラヴィアもその事―――産まれる大事な子供の匿い方を聞かされていなかった。
(…葉は森に、花は花園に…リオン、貴方はもうすぐ生まれるその子を、一体どうやって皇帝陛下から匿うの?殺させないように…そしてこれからどのようにして、生まれて来た子供を育てるのかしら…?)
エレインが目を開け回想から現実に戻ったそんな時、突然王華殿に信じられない来訪者が現れる。
それは、北の国にいる筈の聖獣ヘスペリスを連れた皇太子リオンだった。
どんな名君にも暴君、昏君となる要因があります。
唐の玄宗皇帝、ローマのネロ帝、カリグラ帝然り。
作者は皇帝マチス・ガルボ三世をそんな皇帝として描きたいと思っています。本当はとても哀しい皇帝として。そしてこの事は本編でも話が進んで行くうちに出てきます。皇帝マチス・ガルボ三世と皇弟アゼル皇子は本当はリオンとセリーの関係だったのです。
何故アゼル皇子が彼に生涯尽くしたのかを。
…そしてまた次は「R−18」を書きます。
つたない小説を最後まで読んでいただき有難うございました。何か表現等でアドバイスがありましたらお待ちしております。
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