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元囚人と王女の奇怪な冒険 作者:平牙吉継

序章 リサ王女

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第九記録

「…七つの大罪に会うまでは…だって?、七つの大罪にそんな力があるのか…?そんなの聞いた事はない…よな。」

アスベルは黒魔術で記憶があやふやになった脳で考えたが、全部、闇に消えてしまった。

「どうやって出るか…とにかく試してみるか。氷創 絶対山アブソリュート!」

氷創 絶対山アブソリュートを発動したが、扉はうんともすんともなかった。アスベルは更に氷創 氷の槍アイススピアを連発をしたが扉に穴すら空かなかった。

「やっぱり黒魔術で威力が弱くなってるのか…?それとも頭に受けた弾丸が…?だがそれだと俺は死んでるはず…。額を触っても弾痕はなかった。」

どうやって確認したかと言うと、アスベルの出す氷は戦闘用に使わなくても鏡代わりにもなる。少し手が冷えるが、手鏡が出来る。

「早く出ないと行けねぇのに…まあ、焦っても仕方ない…リベラの救出を待つか…」

アスベルはそう言い、牢屋のベットに寝っ転がり、そのまま寝た。

_________________________

少し時間が経ち、少し目を開けると何処か懐かしい気分になる空間にいた。

「…ここは。」

辺りを見渡すと木材で作られた部屋に居た。横には窓があり、ベットから降りて窓を開けると、山の風景が見えた。アスベルはこの光景を覚えてる。そう、既に無いはずの光景(・・・・・・・・・)だった。

「そ…そんなバカなっ!ありえない!だって此処はっ…!」
「兄さん。何騒いでるの?」
「なっ…!?」

アスベルが後ろを向くとエプロン姿の女の人が居た。エプロンの下の服はセーターを着ており、髪は結んでなく下ろしてた。髪色はアスベルと正反対で白かった。身長は169cm。胸はエプロン姿が似合うぐらい大きかった。

「…どうしたの、兄さん、まるでお化けを見てる様な顔して。」
「そ…そんな。どうしてお前が…!」
「?どうしたの兄さん、今日なんか変よ?」
「変も何もない!何でてめぇが…ここに居るんだ!…マユ!」

アスベルは彼女を知ってる。イヤ、覚えてなくてはいけない。彼女は妹だった。そうアスベルの故郷で一緒に住んでた家族だから知ってる。此処に居るのは死んだ筈の妹だと(・・・・・・・)

「?だって妹でしょ?居るのはとーぜんよ!さあ、早く着替えちゃって、ご飯が冷えちゃうわ。」
「…ん…は…」
「?、何か言った?兄さん。」
「…イヤ。何でもない…。服…あぁ、着替えるよ。先に食べててくれ。マユ。」
「うん。早く来てね!」

マユは部屋から出て行った。この部屋には鏡があったので、今の自分の姿を見た。年は若返っており、青年の顔をしてた。騎士にも入ってなかったのか、部屋には騎士服がなかった。服も普通の平民の服であり、どれも破れがない。縫い目があるが、まだ新品みたいだった。

「…夢なのか。それとも黒魔術を額に受けたショックか…?だがそれだとこの夢はなんだ?夢にしてもリアルすぎる。夢を具現化する魔術…?イヤ、あれはあくまで使用者の記憶しか頼りにならないし…、こんなに実体化はなんだ?」

アスベルは寝起きからなのか。靴は履いてなく、素足だった。素足から感じられる木の感触は本物であり、窓を開けた時に来た風は涼しかった。どうも本物しか感じられなかった。

「少し部屋を見るか…」

アスベルは窓を開けた横に机があったので、机の上や引き出しを見たら、三段目に拳銃が入ってた。形状はうろ覚えだが、森でジュラルドに撃たれた。拳銃だった。拳銃をとりと、紙が落ちて来た。

「…何であいつの銃が…?それにこの紙は…。」

紙を拾い、内容を見ると、フード姿で、男なのか、女なのか、わからないが。喋り始めた。

『この夢はお前が見せてる幻覚であり、窓を本物だ。私はこの夢から出してやる方法しか教えれない。だからきっちり聞きなさい。」
「ちょっと待て!夢って此処が夢なのか?!しかも出してやるって…」

映像に話しかけた所で無駄だった。聞いても何も返答せず、ただ、言葉を言うだけだった。

『この夢は死人を作ればいい。』
「…は…?」

紙には赤字で太めに書かれた字に驚いた。この紙を書いた人物は死人を…つまり、死者を出せと言ってるようなものだった。紙は二枚目あり、もう一つよ方をを見た。

『この空間は夢にしか出ない死者がいる。それは現実で既に死亡になってる者だ。この拳銃は成仏の魔術を刻まれてる。』
「…」
『この拳銃は死人を向かって撃つのだ。だが、注意して欲しい。この玉は十五発が限界だ。それしか作れなかった。だから過去の自分の記憶をフル回転させ、死人を思い出すのだ。』

紙はここで終わってた。見終わると拳銃に弾が入ったような重さも感じ始めた。弾倉を開けると普通の魔弾だったが、色が薄水色であり、先端が黒くなってた。アスベルは試し打ちをしたいと思ったが。弾は『十五発』しかないと言われたので無駄撃ちは不可。実戦で試すしかなかった。

「…勝手なこと言うなよ…。俺はこれが夢ならもう少し…もう少し過ごさせてくれ。必ず死人を…マユや死んだみんなを解放するから。もう少しだけ、この夢に生活させてくれ。」

アスベルはそう言うと拳銃はあった所に今だけ封印した。そして弱い結界だか、魔術結界も張り、マユの元に行く。もう一度だけの平和な探しに戻る為に。
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