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Chapter:06 反撃
Episode:49 反撃
◇Nattiess
 パーティー会場から殿下の屋敷へ戻って、そのあと準備して。
 作戦決まって許可出るのにちょっと時間かかったけど、命令が出てすぐに直行。着いたの、綺麗な森の中だったの。

――任務じゃなかったら、サイコーなんだけどな。
 こんど夏休みにでも、遊びに来るのにいいかも。
 それにしても、あんなヒドいことする連中がこんな綺麗な森の中にいるの、なんだかすっごく許せない。

 屋敷の方は、それなり大きかったり。
 それにちょっと面白い造りしてて、平屋みたいな玄関(中身はホールなんだろうけど)の後ろに、3階建てのロの字型の母屋(?)が続いてた。

「向かって右奥、3階の部屋だな」
 シルファ先輩が、もういちど確認する。
「うん、それでいいです〜。だってあの部屋、昔ね、この屋敷の当主がおかしくなっちゃって、閉じ込めといた部屋なんだ〜。
 だからね、鉄格子とかついてて、逃げられないんだよ♪」

 ミルってば楽しそうに解説してくれたけど、なんかそれって「出そう」でヤかも。でも、分かりやすいのは助かるかな?
 ちなみにあたしたちが立てた作戦は、わりと単純。あたし、ミル、そしてシルファ先輩が表からの陽動。シーモアとエレニア先輩が、その間に裏から入って救出。
 もちろんあたしたち陽動部隊も、頃合いを見計らって、屋内には入るんだけど。あと陽動部隊は、シエラのほかの先輩たちも、加わってる。

――教官まで来ちゃったけど。
 ホントはあたしたちだけが良かったけど、それはさすがに通らなかった。

「本当におまえたち、打ち合わせどおりやれるのか?」
「だからさっきも言ったじゃないですか。そーゆーの、散々スラムでやりましたってば」
 信じてくれない教官に、言い返してみて。

 シーモアはもう、エレニア先輩といっしょに、館の裏手へ回ってる。
 びっくりしたのは、先輩たちに開錠とか上手な人が、いなかったこと。任務が警備だったから、用意してなかったみたい。
 けどシーモアはそういうのすっごく得意だから、きっと今ごろ、シーモアがしっかり裏口の鍵、開けてるんじゃないかな?

「任務だからやむをえないが……絶対に、ムリはするんじゃない」
「はーい」
 あたしとミルが声そろえて答えたら、教官、下向いてこめかみ押さえちゃった。

「――私からも頼む。無理はするな」
 おんなじことだけど、シルファ先輩に言われると、なんか嬉しいかも? けど実言うと先輩、この作戦立ててから、ずっとこんな感じだったり。

「だから先輩、だいじょうぶですってば。こうみえてもあたし、シーモアと一緒に、スラムで抗争とかやってたんですよ」
 言ったら、シルファ先輩が目を丸くした。

「そう……なのか?」
「ですです。
 あ、スラムとかのあーゆーのって、子供同士だから容赦ないんですよ。火器とかもばんばん使っちゃうし」
 さすがにシルファ先輩も、スラムの細かいことは知らないみたい。なんか、黙っちゃったし。

「大人相手のほうが、油断してくれるから楽なくらいかな?
――じゃ先輩、ちょっと騙してきますから。ミル、ちゃんと援護射撃してね? あと、適当なとこで来てよ?」
「まかせといて! んじゃ行ってらっしゃ〜い♪」
 ミルの声援を受けて、屋敷に近づいた。




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