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Chapter:01 依頼
Episode:04
「いや、そういう意味じゃなくて……ともかく任務で、年齢的にルーフェイアくらいの子がいるんだ」
「そうなんですか?」
 ようやく話が見えてきた。頭の中で整理してみる。

 シルファ先輩が学院から何か依頼を受けたのは、間違いなさそうだ。そしてその任務にはどうやら、子供?が必要らしい。
 それでシルファ先輩、あたしに話を振ってきたんだろう。もしかするとタシュア先輩が、名前を挙げたのかもしれない。

「嫌なら、ムリにとは言わない。他をあたるから」
「いいえ、かまいません」
 シルファ先輩から頼まれて、断る理由なんてない。

「――すまない。きっとお礼はするから」
「あ、じゃぁ、あの、ケーキが」
 つい、そう答える。でも以前食べた先輩の手作りケーキ、そのくらいおいしかった。

「なんだ、そんなものでいいのか?」
「はい。先輩のケーキ、とっても……おいしいです」
「おやおや、欲のないこと」
 タシュア先輩は呆れてるみたいだけど、あたしはお金よりもこっちのほうがいい。また食べられるかと思うと嬉しくなる。

「どんなケーキがいいんだ?」
「えっと、あたし、よく知らなくて……。でも、白いのがいいです」
「白いの……生クリームか?」
「え? ケーキって生なんですか?」

 あれ?
 先輩たちが沈黙しちゃった……??

「えぇと……ケーキが生なんじゃなくて、クリームが生なんだ」
 しばらく間を置いて、そうシルファ先輩が言う。
「生で食べて、平気なんですか?」
 おなか壊さないんだろうか?

――?
 なんかシルファ先輩、引き攣ってるような?
 それにタシュア先輩、露骨にまなざしが冷たい……??

 そして銀髪の先輩は一言。
「どうやら学院では、一般常識も教える必要があるみたいですね」
「……す、すみません」

 どうもあたし、世間一般からかけはなてれるらしい。
 もちろんこれじゃいけないと思って、いちおう勉強?はしてる。けど世間って奥が深くて、なかなか覚えられないでいた。
 やっぱりあたしあのまま、戦場にいたほうが良かったんだろうか?
 ため息が出る。

「――まぁ、少しづつ覚えれば大丈夫だろう。私も教えるから。
 ところで詳細を少し詰めたいから……場所を、移動したいんだが」
「あ、はい」
 シルファ先輩に慰められながら、あたしは一緒に食堂を出た。

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