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Chapter:02 任務
Episode:17
◇Nattiess
――なにあれ!
 これ、あたしの殿下とやらを見たときの、第一印象。

 何考えてるか知らないけど、あたしたちつかまえて「野蛮」だなんて。いったいどこに目がついてんだろう。
 けどそうかと言って、任務手抜きするわけにもいかないし。

 ただ任務自体はそれほど、難しくなかったのよね。24時間の警護だっていうから、もうちょっとハードかと思ってたんだけど、わりとたいしたことないの。
 朝起きてガッコ行って、あたしたち4人が同じクラスでまぁくっついてて、あとは帰ってきて周囲固めてるくらい。

 夜も3組2人で3時間づつ交代だから、思ったより楽。もっともいちばんヤな時間は、ルーフェイアとシルファ先輩が、買って出てくれたんだけど。
 それにしても授業、学院以上につまんないし。

――あらら。

 またルーフェイアが、お嬢さんたちにからまれてる。
 あたしたちもそうだったから、あんまり人のことは言えないんだけど。ともかくあの子って目立つせいか、どうもいじめられるみたい。

「シーモア、行こっか?」
「ああ」
 2人で席を立ってみて。
 行ってみるとお嬢さんたちが、なんやらかんやらルーフェイアを中傷してたの。しかも彼女ったら、優しいから言い返しもしないし。

「あんたたち、それっきゃすることないのかい?」
 こーゆー権力を嵩にきたようなことが大っ嫌いなシーモアが、いきなり辛辣な言葉をぶつけて。

「貴族だかなんだか知らないけど、ガッコの勉強もロクに出来ないくせに、エラぶるんじゃないよ」
「あらシーモア、頭が悪いからこういうことするのよ。お利口な人はこんな真似、しないでしょ?」

 あたしもこーゆーのキライだから、つい口調がきつくなっちゃう。
 けどほんと、この人たちバカなのよね〜。あたしたちがとっくの昔に終わったような内容で、頭ひねってるんだもん。
 ついでに言うと、体育なんかも呆れるほどダメだし。

「ど、どこの馬の骨ともわからない人に、そんな風に言われる筋合いありません」
「そうですわ。何より私たちは由緒ある、神聖アヴァン帝国から続く血筋なんです。いっしょにしないでください。
 だいいちあなたたち、まともなアヴァン語も使えないじゃないですか」
「それで?」

 お嬢さんたち、ほんっとバカ。シーモアがこんなので、動じるわけないじゃない。

「言葉が出来ればエライってんなら、どこぞの言語学者の方が上だろうね。
 血筋? それがどうしたのさ。2000年も遡りゃ、あんたたちだって馬の骨じゃないのかい?」

 うーん、いつ聞いてもさすが♪ このキレがいいのよね〜。
 ちなみにお嬢さんたち、絶句。
 ちょうどいいから、あたしも乗ってみたりして。




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