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満天
作:印殷



第5話


「あれから、13年経ちました。あの頃、本当に辛かったり楽しかったり、苦しかったりしました。でも、だんだんと、一緒に考えてくれたり、感じてくれたりする人が増えてきました。そういう物です。いじめなんか。いじめなんかに負けてはいけません。いじめは最低の行為です。・・・・・・誰が悪いのか、真剣に考えてみてください。・・・・・・勿論、やっている人が一番悪いんです。いけないんです。でも、周りの人はどうですか?見てみぬ振りをしていませんか?時々便乗して、本当に騒ぎになれば私は知りませんって言ってませんか?・・・・・それも同じです。いじめている事に変わりはありません。いじめられている人は、誰からでも、何か声をかけてもらえれば救われるんです。たったそれだけですけど、とっても、とっても助かるんです。・・・・・・助けてあげてください。声を・・・・・かけてあげてください。お願いします」
会場は拍手の渦に飲み込まれた。天は収まりきらない興奮を必死に抑えていた。
 天はあの後、強くまっすぐに成長していった。現在、臨床心理士としてスクールカウンセラーとして、苦しみに立ち向かっている子供たちを救済していた。日本全国から天に講演をしてほしい、という問い合わせが相次いだ。それは、一冊の本からだった。―本当のキモチ―
天のいじめられた経験を元に、一人の主人公がどう判断し、どう成長していくのかを描いた物語であった。これが、臨床心理士になった天の名前を一気に広める事になった。そして、ついに日本政府から今年、一番平和に尽くした人として、第一回満天平和賞を受賞した。
「僕は、こんな賞をもらえる人間じゃないです。ただ、今まで僕を応援してくれた人たちに感謝します」
天は受賞の言葉として一言そう言った。

人間は誰しも高く、急な壁にいつかぶつかる
それに対して、どう対応するのか
周りはどう手を差し伸べるのか
そこが、人間の真価を問われる場面なのだと思う

歴史に名を刻まれるであろう、第一回満天平和賞受賞、本当のキモチ


駄文ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。













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