ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  従者のお仕事 作者:koru.
10話 尻痛
 うぅん…お尻が熱いよ……。


 お尻が痛くて起きたのなんて生まれて初めてですよ。
 さて、どうしよう…そもそも、全身筋肉痛で身動きすることすら無理!

 暗い部屋の中、うつ伏せのまま考える。

 どうにかして動けるようになんないと、きっと明日も今日みたいな感じで行くとして…。
 動けないなんて言ったら、置いてきぼり……えぇと、わたし、”敵”の”魔術師”ってことらしいから…、うん、わたしが向こうの立場なら、とりあえず、この町の警察にわたしを引き渡すね! だって、足手まといの邪魔者だもん!

 ………orz

 い、いや、いや!まぁ待て! それなら、この町に入った時点で引き渡されてるだろう…うん、多分。
 そうしなかったってことは、わたしを連れて行くメリットか何かがあると思われる!
 ……ただし、このまま動けなかったら、連れて行ってもらえるかどうか、アヤシイところだ。


 うしっ! 何とかして回復! 回復すれば、希望があるさ!!
 このまんまじゃ、逃亡もできないしね!

 とりあえず、お尻を冷やしたい。
 
 痛む体に鞭打って、なんとか体を横向け、胸に手をやり、イメージする…。
「”冷湿布”」
 握り締めていた手を開いて、お尻に当てる。
 
 んん? ほのかに冷たい感じがするけど…、もしや、服の上から当てたから?
 ま、まさか、ね?

 少しの間、そのままの姿勢でフリーズしてしまったが、あきらめて、もう一度やってみる…。


 うぅっ、誰に見られているわけでもないけど、は、恥ずかしい…。

 シーツの下で、ごそごそとズボンを少しだけおろして、お尻を出して。
「”冷湿布”」
 ぺたん
 何かが張り付いたような感じで、お尻がひんやり冷えてきた。
 
 やった! やりましたよ!! 素敵魔法”冷湿布”!!
 
 薬効もばっちりのようで、痛みも引いてきた!
 実際に湿布を貼り付けているわけじゃないから、服を着ても違和感なしという超素敵っぷり。
 よしっ!この調子で、この筋肉痛もなんとかしてやるのですよ。

「”エアーサロンパス”」
 熱を持って悲鳴を上げている筋肉を癒すように手で撫でると。
 ばっちりです! ゆっくりと、しかし確実に体に染み渡ります、サロンパス最高!!

 

 魔法ってすごいなぁと、つくづく感心しつつ、痛みが引いてきて、睡魔が津波のように押し寄せてくるのに抗えず、ベッドに突っ伏してしまうのであった。



+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。