アンノウン・エンジェルず(7/12)PDFで表示縦書き表示RDF


アンノウン・エンジェルず
作:雨月



そのなな 目指せ!共学への道。




あれから数日経った。
いまだにあつくるしいムキムキの男達に囲まれた学校生活だが、一つ気が付いた事がある。剣治と共に住んでいる家の近くに神社があり、そこには人が全くよりつかないらしい。今は寂れてボロボロの神社であった。そして学校から帰ってきた僕は何と無くその神社に行き、これからの生活で何かあってほしいと頼みにいったときの事である。

「さて、十円でいいかな?」

財布から取り出そうとして悲劇がおきた。
硬貨の中で一番高価なお金が落ち、賽銭箱の中に入ってしまった。

「・・・・。」

どうにかして取り戻そうとしたが無理であり、更にそんな光景を同じ高校の制服をきた人物に見られてしまった。しかし、その顔は初めて見るものであり、体格はほっそり。更に顔は今まで見ていた男達のようではなく白く美しいものであった。

「何やってるんです?」

声も高い。

「いや、実は間違えて五百円玉を入れてしまいまして・・・・。」
相手も僕に同情するような仕草を見せ、財布を取り出して五百円玉をだした。
一瞬、僕にくれるのかと思ったがその五百円玉は賽銭箱に進入。

「・・・これで貴方と一緒ですよ。気を落とさないで下さい。」
呆気にとられている僕を眺め、更にこう告げた。

「実は僕、不登校なんですよ。少々いじめられてね。だけど君転校生だよね?出来れば僕の友達になってくれないかな?」

差し出された手をしげしげと眺め気が付いた。この人は人間じゃないようだ。
「・・・はぁ。別にいいですよ。」

握手すると謎の少年は立ち去ってしまった。僕も帰ろうと思い何と無く下を向くと五百円玉が落ちていた。

「・・・・・・。」

偶然だろう。


自分の部屋に入るとびっくり!置いた覚えのない美少女フィギュアが数体並んでいた。今まで置いていたガン○ムのプラモは隅に隠れるようにしてたっている。

侵略。間違いなく剣治が僕の部屋に入り、陣地を確保していっているのだろう。
「・・・明日プラモを買ってきて棚に飾っておこう。」

そうすれば剣治は手出しできまい。・・・・多分。


そして次の朝。
剣治はすでに学校にいっており、僕も急いで朝食をとり学校に登校。げたばこをあけると手紙が入っていた。(ここは男子生徒しかいないはずなのでラブレターの可能性は低いはずである。もしかしたら・・・という可能性もあるが、多分番長かなんかが僕の事が気にくわないんだろう。)やはり中身は体育館裏にくるようにとかかれていた。


放課後、一人で体育館裏に行ってみると先客がすでにいた。

「・・・やい、このおかま野郎、またノコノコ学校にきやがったな?」

今は隠れて虐める奴らが多いと思っていたが、古風な人もいるもんだ。しかも舎弟の一人に押さえられている相手は昨日の人である。

「・・・僕はおかまじゃありません。」

一応抵抗はしているみたいだが、あまりに無力に見えたので助ける事にした。・・・・この事件がキッカケで僕はまたあらたな厄介な出来事に巻き込まれるのである。


始まり、それは唐突に・・・・。

僕はまず、話し合いで解決しようと努力してみた。
「あのー、すいません。林檎一個とその人を交換しませんか?」

「ああ?時代は光なのに何言ってんだ?物々交換の時代は終わったんだよ!この前日本史で習っただろう?」

意外に勉強熱心な不良である。暑苦しいので今回は悪いが眠ってもらおうかな?

『我は、・・・・』

ドカッ!ボキッ!?べしゃあ!

取り巻きも含め、彼を囲んでいた全員を夢の世界に連れていった。
唖然としながら僕を見ていた彼はなんと僕に抱き着いてきた!(言っておくが、僕にそっちの趣味は全くない。)

「ありがとう!僕を救ってくれて!騎士様どうぞ貴方の彼女にしてください!」
「いえ、遠慮します。大体貴方は男ですよ、ちゃんとぶら下がってるでしょう!」

男に抱き着いてこられるのは面倒なので股間を蹴ろうとして気が付き、慌てた。

この人、男の勲章がないのだ!

「・・・貴方、もしかして女の子とか?」
「ばれました?実は女の子なんですよ!小さい頃から男みたいに育てられてきたんですがね」

「・・・そうですか、それは大変でしたね?」

悪いが今日は疲れていたので帰らせてもらう事にした。だが・・・・・。

「そんな!つれないですよ!今日は私が面白い所に連れていってあげますよ。」
胸を押し付けてきたので悪いが僕は鼻血を出し、昏倒した。(ずーっと男といるからだろうか?)


次に目が覚めたのは保健室でも自宅のベットではなく何処かの家の布団の上であった。多分、先程の女の子の家ではないかと思う。
部屋を見渡してみるとかなり凄い。辺り一面柔道や剣道、相撲に関係するものがおいてある。なかにはだれだれが使っていたふんどしなんてものもあるくらいだ。

「あ、大丈夫だった?」

部屋の扉が開き、女の子が入ってきた。そして後ろからもう一人入ってくる。
「はじめまして、私はこの子の姉です。」
うーん、美しい。まるで絶世の美女だ。

・・・・なんて歯の浮く台詞なんだろう。僕は黙って話しを聞いた。

「あの学校はね、来年共学になるのよ。」

そう、これからこの共学についての争いが幕をあけるのである。
彼女達は共学に賛成なのだが、残りの男子は反対らしい。(僕も賛成。)何故かは不明なのでじきにわかるだろう。今日は一旦、家に帰ることにした。帰り際に二人に自己紹介された。
「助けてもらった私が平塚 ひらつか みつるで私の姉さんが・・・・」

可奈子かなこです!以後よろしくね?」

うーん、うれしいなぁ。可奈子さんのほうはあの男子高校ではないらしいが、関係はしているらしい。
家に帰り、先に帰宅していた剣治に共学の話をするとその事は知っていたとばかりに話始めた。

「・・・実は今回の転校は共学を実現させる為に行われたんだ。つまり、僕たちが共学にした時点で帰る事が出来るんだよ。後、一年たてば共学になるけど一年以内に何とかして共学にすれば僕たちは帰る事ができるのだよ。」

知らなかった。

そしてどうやったら共学に拍車をかける事が出来るかというと。
「反乱分子を全てなくせばいいんだよ。」

恐ろしい事である。しかしまぁ、力で捩伏せる事はないだろう。

「さ、時雨君今日はもう寝ようか?明日から大変だぞ?」

次の日、あの事を忘れていた僕はちょっとマヌケかもしれない。


さて、今回ようやく?新人が出てきました。まぁ、物語にも進展はありましたがね。いかがでしょうか? 最後にこれからは慌ただしくなる予定ですが、一つよろしく頼みます。











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