アンノウン・エンジェルず(12/12)PDFで表示縦書き表示RDF


 とうとう最後になってしまいました。あっさりしすぎていると思いますが今まで有り難うございました。
アンノウン・エンジェルず
作:雨月



そのじゅうに 終わりから始まるかもしれない物語


お風呂に入った後、この前もらった果たし状らしきものを開けてみた。それにはこの近くの神社までの地図がかかれていて、日付けは明日の夜、PM9時である。

「うらやましいね、君はもてもてじゃないか。」

 そう言って近づいてくる彼の手の中には新たな手紙が収まっており、その手紙を差し出すということは間違いなく僕宛の手紙であることは間違えることのない真実のようだ。
 差出人は生徒会長。用件は共学の事を話し合う会議を開くことになったようである。

「この前君が生徒会長を倒してしまったから渋々ながらも共学について話し合ってくれるみたいだね。」

「・・・・しかしまぁ、明日の朝からなんてベリルさんは気が早いな。」

 どうやら明日もまた少々大変な日々を送らないといけないようなので今日はいつもより早いが寝ることにしよう。そしていつものようにこたつ布団を引いているとお風呂から上がってきた涼が不思議そうな顔をして僕を見ている。

「何やってんの?」

「ん、寝る準備だよ。」

 まだこたつを出すには早い季節だと思うので寝る以外にはこの布団の活用性はないと思う。さっさと布団を強いて床に転がっている安眠枕を買う前に涼が使っていた枕を頭の下に持っていく。

「そ、そこで寝なくてもベットがあるじゃん。そっちで寝なよ。」

 そう言ってくれるのは嬉しいがそうも言ってられない事情がある。さすがに二人で寝るのはきついし、ほとんど密着状態になった挙句に目の前には涼の寝顔があるのだ。いびきはかかなくなったが、これでは再び寝不足状態に陥ってしまうのは必死である。

「狭いから無理だよ。それじゃあオヤスミ。」

 さっさと眠ろうとしたが寝ることは出来なかった。剣冶が扉を開けて大きな布団を持ってきたからである。

「さ、時雨君、これで狭くないだろう。」

 全くもって都合のよろしい少年である。その顔にはあのときの顔(お茶をかけてしまったときの事である。)が浮かんでいたのである。

「さぁ、これで何も文句はないだろうに。それじゃあ僕はこれで失礼するよ。」

 あっという間に僕をどかして布団を敷いて部屋を立ち去ってしまった。後に残ったのはぽかんと口を開けている僕と少し顔の赤い涼だけだ。

「・・・・こ、これなら大きいから心配ないよね。じゃぁ寝ようよ。」

「・・・・・・・。」

 さっさと布団にもぐりこんだ涼の後を溜息交じりに追って僕も布団の端っこのほうに入る。まぁ、当然の行為だ、年頃の女の子と同じ布団に寝るなんていけないことであろう。
 そんなことを考えながら目をつぶると何かの気配がする。僕の隣からであり、離れていたはずの涼が僕の隣にくっついているのだ。

「・・・・・もっとくっついていい?」

 そんなことまで言って来る。

「だ・・・・わかったよ。今日だけは涼の人形になってあげるよ。」

 駄目といおうとして涼の顔を見るとそれは不安な顔をしていたのでついつい承諾してしまった。僕は甘い人間なのは間違いないことだろなぁ。多分、チョコレートケーキ並に甘いんだろうな。
・ ・・・・・・それより気になることがある。だが今日はまだいいだろう。

「共学になったらこの学校からいなくなるの?」

 いやぁ、まさかばれるなんて知らなかったな。

「うん、家族がいる所に帰るんだよ。」

「・・・・そう。」

 そのまま涼は静かに眠ってしまった。僕もそのまま睡魔に襲われてあえなくダウン。しかしこの頃から異変は始まっていたのだろう。そんな事に僕は気がつかずにのほほんと生活を送っていたこととなる。覚えている人がいるかどうかはわからないが僕は僕が天使になった理由を完璧に忘れていたのである。


 そして朝、いつもより早くおきた僕は朝食を食べに行こうとして体を起こそうとしたが涼がいまだにプロレス技をかけるようにしてしがみついているのを見てあっさりまた横になったのである。そう、この生活は長くは続かないものであり、何かの偶然である。

 それから涼が起きるまで僕は涼の顔を眺めていたのであった。
・ ・・・・・・その為、学校にいくのがかなり遅くなって遅刻してしまったことをかいておこう。

「では、これより共学についての会議を始めます。」

 そして、今会議を始めたのはいいのだが会議室にいるのは三人だけである。僕とベリルさん、剣冶だけである。

「始めに多数決を取りたいと思います。共学に賛成する人は手を上げてください。」

 なぜかけんじが仕切っているが気にしないでおこう。結果は満場一致で可決。

「・・・・さて、これで理事長の言うことは解決したも同然だ。だがまさかこんなに早く解決するなんて思わなかったな。」

 独り言なのかわからないがそんなことを剣冶が言っている。その顔には苦虫を噛み潰しているようである。

「やはり何かおかしい。時雨君、今からちょっと行きたいところがあるからついてきてくれたまえ。」

 僕の手を掴み剣冶は会議室を出て行ったのである。

 それからあった事は様々な出来事であった。そして意味ありげに言わせてもらうと僕の不注意のせいでこの世はリセットボタンを押したゲームのようになってしまったことを簡潔に書いておきたい。

 まず、天界の陰謀を知った僕とけんじはこの世のリセットボタンを奪い逃走。だが、転んだ拍子にあやまって押してしまったのである。

 そりゃもう、おすとプチプチなる箱などを買うとよく付いてくる衝撃を吸収すると思われるビニールのように・・・・。

 そして僕自身にもリセットが掛かってしまったようである。

 まぁ、皆さんあまりにもあっけないですがこれで一応終わりである。また何かの偶然で会えたら良いという事にしておいてくださいな。そして僕の新しい生活はこのように始まるのであった・・・・・。

「今日には彼、天道時 時雨君は引っ越すそうです。」

  ―完―



 さて、あっさりと完結的に終わってしまいましたね。じつにまぁ、さっぱりしすぎてますがこれにて終わりですね。またどこかで時雨たちが活躍する日々がありましたら宜しくお願いしますね。そん時は何がどうなって世界が消えてしまったかもう少し詳しく書きたいと思います。













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