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アンノウン・エンジェルず
作:雨月



そのいち!!! ツンツン魔女が猫を被ると剣治はながされる?



魔界から帰って来て数週間が過ぎた。学校に行ってみると別段欠席扱いにもされていなかった。(千夏姉さんが頑張ってくれたらしい。)今日はいたって平凡な一日のはずが凄い事がおきた一日だった。まず、朝。いたって普段とかわらない。

「時雨殿、朝だぞ!」

最近よくシャドさんに起こされる。

「あ、うんおはようシャドさん。」

そして隣には蕾が寝ている。(夜はいないが朝になると必ずいるのだ。)僕は蕾を起こす。

「ほら、蕾朝だよ。」

「そうだ、蕾殿朝だ!」

「うーん、わかったよ。おはよう兄様、シャドさん。」

シャドさんの事は美奈さんにも話してある。
部屋の扉が開き、美奈さんが入ってくる。

「みんな起きました?今日は林檎が並んでます!」

林檎と聞いてシャドさんは消え、蕾も走って行った。そして美奈さんも部屋をでていった。

「・・・・千夏姉さん、でてきて大丈夫だよ。」

壁が剥がれて千夏姉さんが登場。(この前忍者のテレビを見たらしい。)

「時雨おはよう。やっぱり壁に寝るのははっきりいってしんどい。」

僕が戻ってきてから千夏姉さんはみんなにばれないようにしてきたがそろそろ限界みたいだ。
ある日は天井から飛び降りてきたり、床からでてきたりしていた。(その他にも机の引き出しからでてきたりしていた。)

「・・・・時雨、正直ネタがつきた。そろそろお前の身体に戻る。」

あっさり消えてしまった。まるでお化けだ。

本当は剣治が新しい身体を千夏姉さんにあげる約束だったらしいが執事さんにばれてしまい駄目になったそうだ。ほとんど聞いた話だから本当かどうかわからないが多分本当であっている気がする。

僕も朝食を食べに行くと途中で執事さんに会った。
「時雨様、おはようございます。」

「おはようございます。」
近頃の日課である。いつもそういったら仕事をしにどこかに行くのだが、今日は違った。

「・・・今日は大変な一日になるかもしれません。」
「大変な・・・・一日?」
聞き返したが執事さんは頭を下げ、去って行った。 考えていても仕方ないので朝食を食べにいく。第二次林檎の取り合い合戦が行われており、未だに決着はついていないようだ。

「蕾殿、悪いが貴女の林檎は私がもらおうか?」

「貴女にあげれる林檎は毒林檎だけよ!」

睨み合う二人。それを眺める一人のメイドさん。

「早く食べないと遅刻しますよ?」
うーん、確かに大変だ。

「・・・・二人とも、僕の林檎をあげるから早く食べてくれよ。」

二人の胃袋という海に僕の林檎は消えた。帰ってくることはないだろう。



「行ってきます。」

学校に向け蕾と一緒に歩く。蕾を見てなかったからか身長が少し高くなったようだ。
「兄様、今度一緒にどこかいきません?」

蕾は目をキラキラさせながら僕に聞いてくる。

「うん、どこがいいかな?蕾は何処に行きたい?」

ここで魔界、天界、地獄と言われたら僕は断る事が出来るだろうか?だが、蕾はいたって普通の答えをだした。

「水族館はどうかな?」

「ああ、いいよ。」

ガッツポーズする蕾を見ると心が和む・・・事はないな。目が燃えている。しかも喋り方がおかしかったような・・・・。
じーっと蕾を眺めていると顔が赤くなった蕾に叩かれた。

「・・・・兄様、そんなに見られたら照れるよ!」

ばしっ!

「ごめん。」

そんなやり取りをしていたらもう少しで学校である。何度見たってでかい。大体車が廊下を走るのはおかしい事ではないのだろうか?さっきからリムジンが行ったりきたりしているし、SPみたいながっしりしたサングラスの男達がうろうろしているような気がする。

「蕾、今日なんかあるの?」

わからないことは他人に聞くのが一番だ。

「えーとね、偉いとこのお嬢様が転校してくるんだって。」

僕たちがきたときはこんなことしなかったような気がする。
「でね、魔女なんだって。古代魔法も使える程の腕だってよ!異名は兄様みたい名前だったけど忘れちゃった。」

「ふーん、魔女ねぇ。」

魔女=高飛車な知り合い。
「僕の知り合いに魔女ならいるよ?少し性格が悪いけどね。」

「へぇー凄いな。今度紹介して!」

彼女は只今魔界で仕事してます。
「・・・まぁ、会えたらね。」

「やれやれ、時雨君朝から妹さんと仲良く登校かい?」

剣治が白馬に跨がって登場。なにやってんだこの生徒会長は。

「・・・剣治、今すぐ馬からおりてくれないか?」

恥ずかしいなぁ。蕾なんか走っていったよ。

「ふっ、わかったよ。君の頼みだ。」

馬は走りさり、どこかに行ってしまった。

「逃げたけど大丈夫?」

「大丈夫、家に帰っただけさ。」

・・・・・犬じゃあるまいし。
「今日は転校生がやってくるよ。聞いたかな?」

「うん、魔女だって聞いたよ?それも凄腕魔女らしいね?よくわかんないけど古代魔法とやらも使えるそうだね。イクスさんとどっちが強いかな?」

剣治はニヤリと笑いながら答えた。

「同じだと思うよ。」



教室は大騒ぎ。ハデスに話し掛けるとハデスも嬉しいみたいだ。
「おにーちゃん転校生だってよ!」

「うん、そうだね。」

このハデスは本物であってほしいな。ハデスは話題を変えて魔界での事を話してきた。

「おにーちゃんベリルに勝ったんだって?」

「うん勝ったよ。」

ハデスが指を鳴らすとがたいのよろしい男の人がワゴンを押して入ってきた。静かになる教室。無理もない、ワゴンの上には沢山のオレンジジュースが乗っているからである。

「おにーちゃんにプレゼント!」
たーんたーんたたーんたーんたたたたんたんたーん
そんな音楽が流れるなか、ハデスは僕に大量のオレンジジュースを渡してくれた。渡される瞬間、教室から拍手が鳴り響いたのがなんとなく凄いと思った。(拍手をしている中に先生までまじっていた。)

オレンジジュース授与式はしめやかに行われ、次のプログラムに移った。
教室の前に先生が立ち、転校生が来た事を告げる。
「えー、みんなには黙っていたが今日から新しく仲間が増える。」

あれだけリムジンやらグラサンの男の人がうろついてたら普通変に思わないだろうか?

「外国人だ。名前はイクス・リベナ・マッカローニさんだ。イクスさん、入って来てください。」

へぇーどこかで聞いた名前だなぁ。

ガラッ!

何となくツンツンしているような雰囲気を出しながら銀髪の美少女?が入ってきた。
剣治は僕に笑いかけた後、手をメガホンみたいにして叫んだ。

「イクスさんはツンデレだー!」

ざわっとなる一部(数少ない男子である。)次の瞬間、剣治は水浸しになった。唖然とする教室、だが僕は見た。イクスさんがチョークを持って剣治に向けて口をぱくぱくさせたのを。
隣の席の亜美さんもイクスさんを見ている。彼女も気がついたのだろうか?

「つ、ツンデレですって?」

なんか違うところで驚いてる気がする。

剣治は服を乾かしにどこかに行った。先生がイクスさんに自己紹介をさせる。
「私の名前はイクス・リベナ・マッカローニですっ!みんなよろしくね?」

か、変わり過ぎている。そんな事を考えていると近くにいた男子が立ち上がり自分の顔に手をかけ剥がす。中からなんと剣治が登場。教室は一時騒然となる。
「猫被らないでほしいな。ツンデレ魔女!」

バッシャーン!

剣治がまた水浸しになり教室を出ていく。
イクスさんはみんなにわらいかけ次の自己紹介に入った。

「私はあんまり身体は強くありませんが頑張っていきたいと思います。みんなと会えたのも何かの縁です。よろしくお願いしますね?」

パチパチと拍手が飛んだが・・・・。

廊下側の窓が開き、剣治が顔を出す。

「嘘はその性格だけにして欲しいな!ツンツン魔女っ子。本当は・・・」

そこまでいって剣治は洪水に流されて廊下からいなくなった。後には静かになる教室が残された。
そしてイクスさんは最後に続けた。天使の微笑みという奴で・・・。

「・・・みんな!よろしく!テヘッ?」

教室の一部が泣いて喜んだのは間違いないだろう。 その時、窓の外から紙ヒコーキが飛んで来てイクスさんの目の前に落ちた。

彼女がそれを拾いあげ広げた。何か書かれているようだ。窓の外には剣治が立っていたので書いたのは剣治で間違いないだろう。イクスさんの顔が固まった。銀髪が怒りに燃えている。外は急に曇り出し、イクスさんは先生に告げた。

「少し緊張したからトイレにいってきますね?」

有無言わせずに教室を出るイクスさん。その後、剣治が何か青い液体状の生物から逃げたのを目撃したのは僕だけだと思う。帰って来たイクスさんは少し残念そうな顔だった。つまり剣治に逃げられたみたいだ。

「さて、イクスさんの席はどこがいいかな?」

この教室は人数が少ないので所有者がいる机は少ない。(ほとんどの男子の隣には誰も座っていない。)祈るように目を閉じる男子達。

「そうだ!イクスさんは剣治と知り合いか?」

首を横に元気よく振るイクスさんはニヤリと笑った。
「いいえ、あんな方は知りません。私が知っているのは・・・・。」

そんなに僕を見ないで欲しい。

「なるほど。」

先生がそれに気付く。当然、教室のみんなも僕を見る。僕は教科書でそれを塞ごうと努力した。特に痛かったのは男子からの殺人光線である。(それから僕に話し掛ける男子はあまりいなかった。)決定したかと思ったが、僕にはまだ切り札がいる。そう、僕の隣には亜美さんがいるのだ!
「あ、隣は空いてないな・・・・。」

勝った!だが甘かった。あんパンにイチゴジャムつけるより甘かった。

「・・・・じゃあ反対側に机をつけます。」

「そうか、じゃあそうしよう。」

左から、窓、亜美さん、僕、僕たちは最後尾なので僕の隣には誰もいない。

敗北それは友に捧げるレクイエム。そんな事を考えていたらイクスさんがやってきた。おまけで机がついてくる。そして僕の隣に座り、右手を差し出してきた。

「よろしく、時雨さん。」
「・・・・どうも。」

右手を掴もうとしたら亜美さんが叫ぶ。

「しーくん駄目だよ!罠だ!」

え!

なんとみんなが見ている前で僕にキスしようとしたのだ。しかし、亜美さんが言ってくれたので避ける事に成功。だが、男子は僕を睨んでいる。明日まで生き延びる事が出来るだろうか?
「うふふ、挨拶よ。」

「うんうん、時雨君挨拶だよ。」

剣治がいつの間にか机に座っている。

まだまだこれから苦労は続きそうだ。


ちなみに紙ヒコーキにはこんな事が書かれていたらしい。

『ぶりっこ魔女!参上!!』

意味が全くわからないのは僕だけだろうか?


やばいです。非常にやばいです。まだ夏休みの宿・・・・なんでもないです。さて、前作はめっちゃファンタジーになってたんで起動修正してみました。意見をくれてありがとうございます。初心に帰る為に転校させようか迷いましたが、止めました。という事で代わりに誰か転校させてきました。どうだったでしょうか?











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