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フライングソーサー214 
作:東樹 九林



仕事人?宮瀬


 アタシ達はトーナメントを勝ち進む。

 アタシが切り崩し、
 きーちゃんがロングシュートを決め、
 折田が無難なつなぎ役に徹し、
 檜山さんがゴール下を補佐し、
 そして宮瀬は、縁の下の力持ちになっていた。

 そこで生まれた、違和感。

(ん〜〜〜………?)
 
 いくつかの危ない試合、
 いくつかの決定的な場面で、
 ここぞという時は、必ず宮瀬が『仕事』をしていた。

 例えばそれは、
 2組との試合でのブロックショットだったり、
 3組との試合での自分に引き付けきってからの、檜山さんへのアシストパスだったり、
 4組との試合でのパスをインターセプトだったり、
 5組との試合での、2本連続でのオフェンスリバウンドだったり………

 宮瀬の得点はここまで未だゼロ。
 でも、リバウンド・ブロックは結構いい数字。
 背が高いから当然とも言える数字だけど。
 
(う〜〜〜ん………?)

 宮瀬は、運動が得意ではない。
 宮瀬は、バスケ部に入っていた事は無い。 

 負けそうになったら、必ず宮瀬のナイスプレーから流れが変わる。
 
 かといって、宮瀬が常にいいプレーをしている訳じゃない。
 へぼいミスも多い。
 全体的に言えば、宮瀬は足を引っ張ってる。
 でも、いざとなると、宮瀬が『まぐれ』でいいプレーをして、チームを勝利に導いている。

(んんんんんん?)

 のほほんとした顔で八組の試合を見ている宮瀬の横顔をアタシは見上げる。
 
「どしたの?怖い顔して」
「な、なんでもねーよ」












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