挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
帰ってきてもファンタジー!? 作者:月見ココア

修学旅行編 第一章「彼の旅はこうなる」

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

159/183

04-84-03 魔導錬金術師

12月になってしまった………今年がもう30日もない、だと………なぜだ!?
(注:内容とは関係ない愚痴です)


衝撃を伴う閃光が過ぎ去ったあと、ホールの光景は一変していた。
並べられていたテーブルの数々はその上の豪勢な料理共々吹き飛ばされ、
招待客を出迎えていた華麗な調度品の数々は元の形状が解らぬほどに粉々だ。
天上を彩りダンスに光を添えていた巨大なシャンデリアは落下して砕け散り、
磨かれたようだった壁や床には稲妻のような罅が幾つも現れていた。
そしてパーティ客達も件の存在を中心に円状に立っていたためか。
ホールのあちこちに吹き飛ばされるようにして床に転がっていた。
ただし、その数はたった13人しかいなかったが。

「カカッ、よくやったのぅ。
 さすがは世界一を冠する当代の魔法使いじゃな。
 あの一瞬で自分達以外の全員を転移魔法で逃がすとは」

その痕跡に気付いた爆心地(下手人)は尊大ながらその手際を褒めた。
ただその声色には誰の耳にも分かる程にその称号を馬鹿にした笑い声が混ざっている。
カイトに庇われた格好で壁際に座り込んでいた姫はそれに強い眼差しを向けた。

「っ、お褒めにあずかり光栄です……とでもいえば満足かしら、このデュラハンもどき!」

ニタリ、と子供の腕の中で(・・・・・・・)顔が笑う。
そのナニモノかの立ち位置はまるで変わっていない。封魔の首輪も拘束魔法も
全て吹き飛ばされてしまっていたが五体満足といえないのは一目瞭然だった。
首から上が無い。そしてそこにあるべきモノは子供の手の中で笑っている。

「これはこれは……悲鳴の一つでもあげるかと思うたが、存外に度胸のある」

その程度で怯んでいたら彼の師事についていけるかと内心で憤慨する姫だ。
見た目が不気味なぐらいシンイチのしごきに比べればなんと可愛げがある事か。
ただそれを口にする意味を見出さなかった彼女は沈黙したままソレを視界の
中心に置いて周囲を観察。メイド達が方々で倒れ伏しているのを確認する。
彼女達はリリーシャの転移魔法が間に合うまで衝撃を結界で防いで時間を
稼いでくれたがそのために突破された後にほぼ無防備な状態でそれを受けてしまったのだ。

「首を切り落としたのに平然と、出血もないなんて……気味が悪いなぁ…」

彼女がぐっと拳を握りしめたのを背に庇うように立ち上がったのはカイト。
首なし少年を警戒しながら手にしていたテーブルナイフを見ればそこにも血が
一滴も付着していない。また実際に裂いた感触の不自然さから相手が妙な
肉体の持ち主であることはその時点で勘付いていた。

「お前も勇者とは思えぬ判断よな。見た目は完全に子供の首をあの一瞬で
 躊躇なく落として眉一つ動かさぬとは……それはもう化け物の神経ぞ?
 これがワシが操ってるだけの正真正銘の子供とは思わなかったのか?」

「生憎だけど、そういうのの見抜き方は教えてもらっててね。
 それに“それ以上な”友人がいる身としては化け物上等だ、よっ!」

そんな精神的動揺を狙った発言など意に介さずナイフを投げつける。
狙うは当然のように子供の腕の中にいる頭部、その眉間。雷光もかくや
という速度で迫る銀刃を前にして首なし少年の足が強く床を叩いた。途端に
盛り上がった床が一瞬で丸みを帯びた盾のような形状へと変化して銀刃と
相対する。

「シングルアクションで魔導錬金術を!?」

単一動作によるその発動に驚く姫を余所に。
投擲されたシルバガントの刃はそんな盾など知ったことかと貫いたが、
その衝突は確実に刃の速度と角度を変えて狙いから逸れてしまう。
明後日の方向ではないが、ソレの真横を通り過ぎて壁に突き刺さる。
外された。が。

「首への一撃は避けなかったのに、ってことはさすがに頭はまずいのかな?」

目論見通りだと。
誰かの真似のようにニヤリと冷淡に笑って言外にそれが弱点かと告げる。
首を切って死ななければ驚く前に頭を潰せ。シンイチ直伝の物騒な教えである。
無論それは対魔物・対魔獣戦における心構えの話ではあったが。

「っ、おのれっ! 子供と思って甘い顔しておれば!」

その確認作業にまんまと乗せられたと理解してか。
本性を現してから初めて苛立った感情を見せたソレの目が怪しく光る。
まるでそれに呼応するかのように床から変じた盾が今度は砲筒となった。
その奥で魔力の炎を渦巻かせた砲口はリリーシャとカイトに狙いをつけている。

「ハッ!」

それを鼻で笑ったカイトは手招きをしながら無言で撃ってみろと挑発。
構えた握り拳が打ち砕いてやると自信満々に訴えているかのよう。

「……いいだろう。
 出来れば五体満足でほしかったが腕の一本ぐらい消、っ!?」

消し飛ばしてやろう。そう続けるはずだった言葉は出なかった。
代わりにソレは息を呑む。自らを覆う影に気付く。迫るは幾つもの銀刃。
放たれていたのは躊躇なく撃ち貫かんとする雷爪、炎槍、風矢の数々。
意識がカイトたちに向いた瞬間を狙った、倒れ伏していたはずの
メイド達による一斉攻撃。円状の吹き飛ばされた彼女達からの攻撃は
そのままソレを囲むものでもあった。

「おのれっ、きさっ、ぐおおっ!!」

弱点の捜索も挑発的な言動もすべてはこのためだったと理解できたソレの
怨嗟の声は最後まで発せられることはなく、彼は身を守る事を強要された。
その時点で砲筒は放棄されたのか崩れ、手足それぞれを別々に動かし対応する。
両手で左右に張った盾状の結界で魔法を防ぎ、両足を動かして作った壁で
向けられた銀刃を挟むように捉えて防ぐ。しかしそれはすなわち。

「頭がお留守ですよ」
「っ!?」

手放さざるを得ずに足元に転がった頭部は無防備。だが運良くか悪くか。
床の罅のような割れ目に引っかかって転がることはなかった。しかし。
これは十一名のメイド達が全周囲から一斉に加えた攻撃である。
咄嗟の対応で完璧に防ぐのはどだい無理があった。また彼女の一撃に
対して壁一枚はあまりに薄い防御であった。

「はぁああぁっ!」

斧槍を掴む壁ごと引きちぎるように押し切ってステラは斧でもあり、
槍でもあるその先端で、防御に回ったために身動きが取れなくなった
首なしの身体ごとソレの頭部を叩き切った。

「がっ……バッ、カ…な!」

「っ、みんな下がって!」

半分になりながらも衝撃で宙を舞った頭部から続く声に姫が叫ぶ。
即座に銀刃片手に肉迫していたメイド達は一足で距離を取った。
その直後、その場だけを覆い尽くすような火柱が突如舞い上がる。
崩れた首なしも半分ずつの頭部も炎の渦が一瞬で灰とした。

「首を斬り落として、頭潰して、それでも生きてたら全部消せ、だね」

教えを反芻しながら言われた通りに出来たと満足げに頷くカイト。
繰り返すが、あくまで耐魔物・対魔獣向けの教えである事を強調する。
彼女らは既にソレをヒトと認識してないがゆえの過激な攻撃であった。
しかし。

「ええ、そして……それでも無事ならそいつには肉体の概念が通じない」

自らが起こした火柱を消し、灰すら余波で吹き散らした姫はさらなる
続きを語りながらメイド達と共に周囲を注意深く探りながら声を張った。

「───出てきなさい。
 これで終わりだという油断は生憎私達にはなくてよ?」

「……チッ、忌々しい小娘め気付いておったか…」

苛立ち気味の声がソレを滅したはずの場所からそのまま聞こえた。
すると青いゲル状の物体が床の割れ目から這い上がり、人型となる。
そして瞬時に先程まであった、パーティに紛れ込んだ子供の姿に戻ると
不機嫌さを隠していない顔で問う。

「よくぞ見抜いたな姫よ。頭部を潰されるのは面倒だから避けていたのだが、
 やられた以上はついでと思って死んだふりで騙そうと思ったが………ふむ。
 気配の遮断は完璧であったと思うが?」

「そんなものは関係ありません。もうあなたが魔導錬金術師である事に
 疑いの余地がない以上、自身を安全な場所に置くのは常套手段です。
 ましてやそこまで精巧な人形を造れる腕前を持つ老練な術者となれば」

意識を人形に乗せて遠隔操作など訳が無いでしょう。
招かれざる客だと見抜いた時には答えなかった彼女達だったが、姫は饒舌に語る。
嫌な推測が頭を過ぎったのだ。もし術者本人がこの場におらず入れ物の人形だけが
多数配置されており次々と襲われた場合こちらが先に力尽きるのではないか、と。
尤もそれは。

「なるほどのぅ、確かにそれは当然の話であったか。
 警戒するのは当たり前……しばらくやって(・・・・・・・)おらぬから(・・・・・)忘れておったわい」

「……なん、ですって?」

錬金術師当人からじつにあっさりと否定されてしまう。
こちらを惑わす虚言である事も考えながら姫は事実ならばどういうことなのか。
少なくとも、先程と今、子供の姿をしたソレが人形であることは間違いない。
切り裂かれて血も肉も飛び散らない人間もゲル状の肉体を持つ人間もいない。
それがどちらも遠隔操作では無いのなら、どちらにも本体の意志があった
ということになる。それが可能となる状態を彼女は一つだけ知っていた。

「ま、さか……魂の渡りをっ!?」

「フフ…」

その答えに意を得たりと不敵に笑う錬金術師にリリーシャの背に寒気が走る。
それが事実であればコレは腕のいい魔導錬金術師などという程度の相手ではない。

「この半月で慣れたつもりになってましたが、まだ甘かったというわけですか」

なんてモノと相対することになっているのか。
半月前の彼との遭遇に比べればはるかにマシでも、本当ならば難敵でしかない。
また虚言と切って捨てるには、あまりにその手段は高等過ぎてそも嘘に向かない。
何よりそこに“いる”のが魂か遠隔操作中の精神の一部なのかはその点だけに
意識を集中させれば彼女には判別つくことであった。前者だった。

「えっと確か、渡りってあれだよね?
 鳥とかが季節によって住む場所を変えるってやつ」

「ええ、それの魂版。そして不老不死探究に対する一つの答えです。
 肉体の滅びが避けられないのなら次から次へと新しい肉体を用意して
 魂を移し替えてしまえばいいという発想から生まれた魔導錬金術の秘奥」

まさか実際に使える者がいたなんて、と驚愕のまま顔を強張らせる姫。
それを敵から目を離せないカイトは見えていないが雰囲気で感じ取って息を呑む。

「魂を移し替えるだなんて……って、あれ?
 え、ええっと姫さま、それってもしかして、もしかするのかな。
 あの体ぶっ壊しても次から次へと錬金術で肉体作られたら終わらない系?」

「………」

無言ながら背後で頷く気配があって、カイトを含めたメイド達が苦笑する。
なんて、厄介な。当初に考えた多数の人形の配置、と幸か不幸か方向性は
似ているがその問題点はより悪化している。

「魂を扱うという肝の部分の難易度があり得ないほどに高く、また定期的に
 新しい肉体を用意する環境が必要なため机上の空論だったはずなのにっ」

忌々しげに子供の姿をした魔導錬金術師を睨む。彼は優越感でも覚えたのか
にやりと笑うが彼女の視線にあるのが、私にもできないのになんで出来るのよ、
という八つ当たり染みた感情であると知ればどうなるか。
顔が歪むのはどちらであろうか。

「これがシンのよくいう、面倒なの引いた、って気分なのね」

「同感だよ姫さま」

即席の人形でも良いほどに自らの魂を扱えるならその秘奥に辿り着いた術者だ。
周囲にナニカがあるだけで次から次へと移り変わる肉体を用意することが出来る。
無論そこにはいくらかの魔力の消耗があるだろうが魔導錬金術に必要とされる
魔力は魔法に比べれば少ない。それでも一時衰退しかけたのは膨大な知識を覚え、
小難しい理論を理解する必要があったためだが逆を言えばそれが出来てしまえば
同じ魔力量ならば錬金術師の方が自然と手数は多くなってしまう。

「さっきの転移で一緒に逃げれば良かったわ!」

現在、転移阻害の結界が張られているのを姫は察していた。おそらくは彼女が
客達を避難させた際に起動したのだろう。もし転移先が結界外であれば転移魔法
そのものが発動しなかったであろうと感覚で理解できる彼女も大概な魔法使いだが。

「…カカカッ、残念じゃがリリーシャ姫。それでもお主たちの負けよ。
 うまいこと王家の屋敷に跳ばしたようじゃがあちらの転移陣も使えまい。
 それに彼の魔獣に対して何の手立ても用意していないと思うたか?」

どういうことだと彼女の目が問う横で─窓越しに─火柱と魔力の衝撃波が見えた。
その方角にあるのは姫が招待客たちを逃した王家の別荘。そこから見ると伯爵の館は
おおよそ右後ろ斜めに存在している。伝わってくる攻撃の音と気配から察するに
こちらからでは直視できない正門前辺りで戦闘が行われているようだった。

「おうおう、必死に抵抗しておるようじゃな。
 まあ相手が幼獣とはいえテンコリウスとなれば最終的にはこちらが負けるじゃろう。
 が、あの貴族共は生き残れまい。それなりの国なら楽に滅ぼせる程の数と質を用意した。
 テンコリウス自身は無事でも他はどうしようもあるまいて」

そんな戦場に今から行くのかと嘲るような笑みが子供の顔に浮かぶ。
守りきれやしまいと、逃がせられたと思っている姫を小馬鹿にした笑み。
可愛らしいともいえる容姿のそれに浮かぶにはあまりに醜悪な笑みなれど、
彼女達の表情に浮かんだのはなんともいえない顔だった。

「…………」

「…………」

無言ながら視線だけを交差させて彼女等は一様に頷く。皆の思いは一つだった。

──こいつ一番警戒しなきゃいけない相手に気付いてない

尤もそれは仕方がないことだともいえる。テンコリウス自身より強い主など、
我が身で体験しなければファランディア人という種に想像できる訳がない。
幸か不幸かあの遭遇から幾多の騒動はあったが彼はその超常までの力を
振るうことなく口は出したが解決を彼女らに委ねていた。それゆえか
この錬金術師の調査や監視は表面的なものとなったのだろう。おそらく
彼はあの一連の出来事を知らない。哀れというべきか幸運というべきか。
前者は知らないまま敵対した経験者ゆえの憐憫で、後者は“まだ”その事実を
知らないままでいられることに、だが。尤もそうであるならば自分達が
やるべきことは決まった。

「話はわかりましたが……そもそもあなたの目的はなんです?」

「ん?」

勝ち目はない。逃げ場もない。救援もない。錬金術師からすれば、そう
追いつめたつもりなのに返ってきたのが落ち着き払った、ともすれば
こちらを憐れんでいるような目に訝しむ。ただ姫はそれを気にさせないためか。
矢継ぎ早に自らの推測を語った。

「まず招待客の誰かが標的であったというのは無いでしょうね。
 そうならそもそも転移させなかったか今頃あちらに向かっている事でしょう。
 では吸魔の魔法陣で私達から莫大な魔力を得るのが目的かというと違う気がします。
 ここにあんな簡単に忍び込めたあなたです。魔力が欲しいだけならどこぞの
 研究所か軍にでも忍び込んでやった方が効率的です。むしろあの魔法陣は邪魔な
 彼らを排除するついでに魔力を得ようとしたようなそんな意図を感じます」

いかがでしょう。
視線で問うように一息で語れば、訝しんだままなれどその錬金術師はそうだと頷く。
露骨な時間稼ぎであろうことは彼も勘付いていたが乗ってやるのも一興だという
楽観が錬金術師にはある。それすらも見越しての事だとは気付いていないが。

「つまり目的は私達、されど命ではない。そう見ても?」

「くくっ、その通りよ。悲願の研究が行き詰っておってな。
 解決のために王家の血筋を持つ女とそのメイドどもが必要になったのだ」

「……僕いらないなら帰っていい?」

「カカカッ、面白いことをいう小僧じゃ。ここまできたついでじゃ。
 異世界人の身体も調べたいと欲が出るものよ。そもそもお主にそんな気はあるまいて」

子供の容姿でも敵ならば躊躇なくその首を切れても、仲間は見捨てられない。
やはり事前にいくらか調べていたのか。むしろ容赦ない首切りのほうに驚いて
いた彼だが捨てられる程の非情ではないのは見抜いていたようだ。

「……やはり交渉の余地はなさそうですわね。
 この身も彼女達の身体もあなたにどうこうさせる気は微塵もありませんわ」

「この状況でもそんな顔でそう言い切れる気概は立派!
 じゃが具体的にどうするというのじゃ、こんな詰んだ状態で、なにが」

「さて、これといってなにも。
 ただ……抵抗するしかないならするだけです───ねえ、みんな?」

「かしこまりました」

「うん、頑張るよ!」

異口同音に返るメイド達のいつもと変わらない返事と軽やかなカイトの声。

「さあ、行きますわよ!」

それを受けての号令が合図だったのか姫と勇者は衣服を脱ぎ捨てるように剥ぐ。
代わりに現れたのは見目と性能を共に追求したと分かる美しくも荘厳な甲冑。
そして姫は魔法使いらしく先端に輝く鉱石のついたスタッフを。
勇者は身の丈ほどの輝く銀の大剣を握っていた。

「空間収納の応用、衣装変更魔法(ドレスチェンジ)か。
 お着替え魔法と思っていたがまさかそこに武具を仕込むか、しかし…」

何故だと錬金術師は訝しむ。それは多くの衣装を溜め込める術ではない。
仮にも旅生活であるため常に戦闘装備を準備しているのだと考えれば
不可思議では無いように思えるが、そうならばその装備はあまりに上等に過ぎる(・・・・・・)

「ワシの目が間違っていなければそれはアースガントの宝物庫に
 収められていそうなほどの、国の危機に使うような武具ではないか姫よ?」

主にシルバガントで構成されたドレスアーマーと騎士甲冑。
貴重な鉱石を贅沢にも魔法媒介に使う伝説の大樹の枝から作ったスタッフ。
小国の国家予算にも匹敵するだろう量のシルバガントをふんだんに使った大剣。
そんな決戦装備を事前に準備していたという事実は何か腑に落ちない違和感を
錬金術師に与える。

「さあ、秀逸なレプリカかもしれませんわよ?」

「ぬかしおる!」

結局、錬金術師はその正体がわからぬまま彼女達から執拗な抵抗を受けることになった。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ