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第二章 夜道をゆく 一節「アオの風景」
銀河大戦の残した深い爪痕からいち早く立ち直り、いつもの平和を取り戻していたプププランド。
その中でも最も治安の安定している城下町において、銀河戦士団元団長が何者かに惨殺され放火される、という衝撃的な事件が宇宙を駆け巡ってから二ヶ月が経った。それ以来、目立った事件はなく、人々の中で惨劇への悲壮感が薄れるのにも時間はかからなかった。
そのある時期から城下町のププビレッジの外れの野原に、カービィと遊ぶ見知らぬ子供が現れる様になったと噂が広がる。

今日もぽかぽかと春のいい天気だ。プププランドは花盛り。ププヴィレッジではいつものメンバーが忙しい日常をしばし忘れ、楽しそうに花見でにぎわいでいる。Gas「おや?またあの子だ」
Kwsk「ホントだぁ。今日もカービィとあそんでいるよ〜」
Quri「あぁ、あれが緑色カービィか。ワシぁ初めて見たぞ」
Kwsk「俺のタコさんウィンナー食べてくれるかな〜」
Quri「えェ?!あの子は野良犬やなんかじゃ…」
Kwsk「味見して貰うだけだよ〜」
コック=カワサキはキュリオ氏が留めるのも聞かずに、持参の弁当からタコウィンナーを楊枝で刺して噂の「緑カービィ」の元へと近づいた。
緑は突然近づいてくる大人に少々あわてているようだ。
Kwsk「初めまして、俺はコックのカワサキ。これは俺が作ったタコさんウィンナー。君にあげる!」
緑「は??えと…ありがとうございま…」
Kwsk「君はなんて言うの?」
緑「あ…っと…」
Kwsk「ん?」
Kirb「カワサキだ!ウィンナー!!」
緑が口ごもっているところに、食べ物につられてたカービィがボールを抱えて走ってきた。
緑(助かった…)
Kwsk「あ、カービィもいたんだー。あっちに沢山お弁当があるから、一緒に食べよ〜」
Kirb「ワーイ!」
カワサキの指さす方へまっしぐら。まもなく不意を突かれた連中の悲鳴が聞こえてきた。
緑(…なんて奴だ…)
Kwsk「カービィも来るのが分かってたらもっといっぱい作ったのにな〜…で、君の名前は?」
緑「僕は、…アオ…」少しギクッとしたが、緑カービィは恥ずかしそうにそう言った。
Kwsk「そうか〜アオって言うんだ。今度俺の店に来てくれよ。ごちそうを沢山食べさせてあげるよ〜!」
Ao「そ、それは遠慮する…します…」
Kwsk「え〜?アオの口に合うかどうか、俺の料理を味見して欲しいんだけどな〜」
カワサキはカービィに勝るとも劣らない笑顔を振りまいてくる。実はプププランドに育ったAoが、カワサキのフリーダム過ぎる料理を多少苦手としている事も知らず…
Ao「…いずれ」
Kwsk「ほんとー??」
Ao「約束d、です」
Kwsk「じゃあ待ってるよ。お安くしとくよ〜」Ao(金はとるのか)
苦笑いしかでないが、それも良いと思った。瞳を金から銀に、体の色も緑に変え、声色も変え、カービィに決められた偽名を名乗ることにはかなりの違和感があった。…だが、今はこれで良い。アオは自由だから…
Kirb「アオ!こっちにもっと美味しい料理があるよ〜」
Kwsk「それって俺の料理がまずいって事〜??」
おかしな会話だ。おかしくて、平和だ。
Ao「今行く!」
そう叫んで走り出した。足が自然に地面を蹴るようだ。
Kwsk「アオまで〜あ〜…」






(僕は、この平和がずっとこれからも続いてゆくんだと、そう思いこんでいた)
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