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10,000pvありがとうございます。

ところで、「ありがとう」って、素直に言えますか?
筆者は言える人が羨ましいです。

《骨》
被感謝
篠谷に事故のことを
いろいろ聞かれることおよそ15分。
病室のドアが小さく
「コン、コン」と叩かれた。

「はいっても…いいですか?」
小さな声がする。
恐らく仲山だな。

「いいよ!入っちゃって!」
篠谷が勝手にOKを出す。
「なあ、一応俺の借りてる部屋なんだからさ、
勝手に…」
「あっ、ごめんね!
もう自分の部屋みたいな感覚になっちゃってさ…」

自分の部屋?
篠谷は俺に好感を持ってるのか?
じゃなけりゃ、そんな感覚にはならないよな。

仲山はゆっくりドアを開けると、
これまたゆっくり歩いてきた。
まぁ、仲山の性(読:サガ)だからな…
「金崎君、トモちゃん助けてくれて…」
ベッドのすぐ近くまできた
仲山がここまで言うと、
言葉が止まってしまった。
まぁな、お礼の言葉は言い慣れてないと、
恥ずかしくて言いにくくなるものだからな…

「ああ、もうそれ以上言わなくていいよ。分かるから。」
俺はそう言った。

「で、そのトモちゃんっていう妹は大丈夫だったのか?」
俺がそう聞くと、
仲山が突然、涙をこぼし始めた。「大丈夫。けがもなく、今は家で遊んでる。
でも金崎君が…」
「そんな、大したことはなかったよ、俺も。
一回あっちへ逝き…そうになったことはないから!」
ふう、危ねえ。
一回死んだとか絶対言ったらだめだ。
このシチュエーションで。

「金崎君には申し訳なくて、申し訳なくて…」
「あ、もう、そんな、気を使わなくていいよ!ホントに!」
「私の親から金崎君の病院の治療代を預かってるから…」
「ナカちゃん、それ、いらないよ。」
篠谷が目の赤くなった仲山に微笑みながら言う。
「え?」
「エ?」
俺も仲山も初耳。
篠谷は俺にだけ見えるように、
チラっとカードを見せた。

WAILのカードだ!

「え、マジで?」
「本当よ!」

仲山は訳が分からず、
頭上に「?」を三つ並べていた。

「とにかく、そのお金は要らないから、
親に返すなり、懐に入れるなりしても大丈夫よ。」
「篠谷、懐はダメだろ…」
ここで仲山が一言。
「うん、ありがとう。親に返すね。」

コン、コン…
ドアのノックの音がした。
「はい。どうぞ。」

入ってきたのは…あの2人だった。


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