ある遊園地での出来事。
安田は、この遊園地のお化け屋敷で働いている。
安田の仕事は、お化けの着ぐるみを着て、暗がりに隠れて、お客を驚かすのだ。
安田は、この仕事が気に入っている。
少々暑いのが難であるが、着ぐるみを着ているだけあって時給がいい。
多少の演技力はいるものの仕事も単純で簡単だし、遊園地が閉園時間になれば、決まった時間に帰れる。それに、常に、暗がりにいるので、仕事をさぼっていても、バレナイ。
それと安田がこの仕事が好きな最大の理由は密かな楽しみがあるからであった。
安田の密かな楽しみとは、女性客を驚かしたすきに、どさくさまぎれに、女性に抱きついたり、胸やお尻を触るのである。
以前、安田は大手広告代理店に、エリート営業マンとして勤めていたが、
常にトップセールスをあげないといけないと思う、ストレスから、通勤途中の電車内で、
ついつい、女子高生の体を触ってしまい、痴漢容疑で逮捕された経歴があった。
女子高生とは、示談とゆう形で、話はついたが、会社は解雇されてしまった。
セコイ性癖が開花した代償は大きかった。
今日も安田は、開園と同時に、仕事、いや、触りに励んでいた。
今日の安田のコスチュームは、一つ目小僧である。
墓場に隠れて、お客がくると驚かす。
しかし、安田の出番は女性客だけである。
男性だったら、安田の登場はない。
なぜなら一度、演技をやりすぎて男性客に殴られたことがあったからだ。
アベックだったら、考える。でるべきか、でざるべきか。
今日は、平日にもかかわらず、学生の団体客があったので、おおいに、安田の性癖は満たされた。
しかし、団体客が去った後はピッタッと客足が途絶えてしまい、安田はもてあましていた。
すると、前方から、アベック登場。
墓場の陰から、様子を窺う。
アベックの女の方は、怖がりのようで、
「キャー、キャー」言って、男性にひっついている。
「クソ〜、いちゃつきやがって」安田は、舌打ちした。
安田は、男性客の為に、少し女を驚かせてやろうとおもった。
安田は時にはサービス精神旺盛なのである。
「俺も少しは、触らせてもらうけどな」
墓場の陰から、出るタイミングを計って、いざ、安田、出陣
「安田、いきまーす」
「デロデロ、バー」
「キャーーー やめて〜〜」
男性客は女性に抱きつかれて、喜んでいる。
安田すかさず、女性の尻を触る。
女性客またまた「キャー、やめて〜〜」
安田は抱きつこうとしたがやめた。
男性に思いっきりにらまれたからだ。
「安田、たいきゃーく」
安田は、定位置の墓場のかげに戻った。
男性客は女に、
「いまの、一つ目、マキちゃんのお尻触ってなかったか?」
「エ〜そうなの、気づかなかった、もう、いいじゃん いきましょう」
「ふ〜 危なかった」
アベックは気をつけないとな〜安田はため息をついた。
それから、1時間ほど、一人として、お客が来なかったので、
安田はタバコでも吸いに、休憩でもしようと思ったとき、若い女が一人でフラフラと
歩いてくるのが見えた。
女は、二十代そこそこといったところだろうか、真っ白なワンピースを着ており、髪は肩まであり、目、鼻立ちがはっきりした安田好みの美人だった。
「きたぁ〜」
安田は興奮しながら、スタンバイにはいった。
「今度は後ろから、驚かせてやろう」
でも、女、一人でこんなとこに、入ってくるなんて珍しいなぁ〜と
安田は思ったが、女に触りたい気持ちがせんこうしたため、女が通りすぎるの待った。
女が、安田の横を通りすぎた。すかさず、安田は女の背後にまわる。
「安田いきまーす」
安田は、女の肩を叩いた。
女が振り向く、
「デロデロ、バァー」
しかし、女は驚かない。
安田の顔をまじまじと見ている。そして、笑顔で、
「おにいちゃん。」
安田「エーーー」安田には、妹なんかいない。
安田「あの〜私には妹なんか いないんですけど」すっかり、素に戻った安田。
「うんう やっぱり お兄ちゃんだよ おにいちゃん」
何、いってんだこの女?薬でも、やってんのか?と安田は思った。
「お兄ちゃん、昔みたいに、いいことしましょ〜〜」
「エ〜〜〜いいこと、しましょうってぇ〜」
その言葉に、安田は興奮した。
何にしても、この女、おめでたい状態にかわりない、しめしめと安田は思った。
「ちょっと、イタズラでもしてやるか」
安田の気持ちを知ってかいなか、
「おにいちゃん、こっちだよ こっち」
女は、安田の手をひっぱって、非常用の通路に連れて行く。
「ねぇ〜 おにいちゃん、服を脱がせて〜 昔みたいに、百の体を見て〜」
予想外の展開、安田は目を輝かせて、
「本当にいいのかい?」
「うん 早く脱がせて、おにいちゃん」
安田チャンス到来
「安田、服脱がし、いきまーす」
女のワンピースを肩から脱がす、真っ白な肌とブラが見える、さらに、服を下にずらす。
「うわ〜〜〜〜〜ぁ〜〜」
安田の悲鳴が響く。
女の体には無数の目がついている……
「どうしたの?おにいちゃん、おにいちゃん、前は、いいな〜モモは〜って言ってくれたじゃない、モモの体はいっぱい、目があってて」
と言って、女はまた、安田の手をひっぱる、今度は非常口の壁に向かって。
「もう いいよ おにいちゃん お家に帰ろう」
女はどんどん、壁に吸いこまれていく、一つ目小僧、安田もろとも……
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