Half-Devil-Sisters〜半魔な妹〜(6/30)縦書き表示RDF


Half-Devil-Sisters〜半魔な妹〜
作:光瑠



第6話 〜騒〜


携帯電話から呼び出しコールの電子音が鳴る。

 あのクソ親父め・・・
 今度はいったいどういう事だ?

 しばらく電子音が鳴った後、カチッと音がして、切り替わる。

 《ニーハオ。キョウジだ》

 「てめぇコンチクショウ何がニーハオだ。誰だ?」

 《え? いや、名乗ったじゃん。キョウジだって》

 「貴様の名前なんざ全く興味がないんだ。今、僕の目の前にいる茶髪の女の子は誰なんだ?」

 《え? あぁ、もう着いたの? その娘はな、お前の妹だ》

 「・・・またか」

 《まただ》

 なんかデジャヴだ。
 前にもこんな事が・・・って、つい昨日あったばかりだな。

 「いったいどういう経緯でこうなったんだよ?」

 《ん? あぁ、俺たち今な、中国にいんだよね。で、そこでまぁ、いろいろあって、リンちゃんを引き取ったんだ》

 「だからって、何故家によこしたんだ? 親父が育てるべきだろう」

 《いや、俺らん所にいてもあんまりいい環境じゃねぇからな。そっちの方が住みやすいだろう》

 「全く・・・いくら家が経済的に裕福だからといって、二人も養子にすることないだろ。しかも人間じゃないし」

 《いや、元は人間だから。ま、そゆことで。俺らも近いうちに帰るからよ。じゃなっ》

 「は? 元は、なんだって? っておいっ! またか!」

 《ツー・・・ツー・・・》

 「くそっ! また切りやがった・・・」

 さて。まぁ、来てしまったものは仕方がないから面倒は見るけど・・・

 「・・・リョウ。お腹減ったから、ご飯にしない?」

 「あ、あぁ。そうだな。じゃ、リンちゃんも食べようか。」

 「はっ、はいっ! お願いしますっ! あ、ちゃん付けじゃなくていいですよっ! 呼び捨てでっ!」

 「え? あ、うん。じゃあ、よろしくね。リン。」

 「はいっ! よろしくです! えっと、お兄ちゃんっ!」

 うっ! ま、眩しいっ
 お兄ちゃんか・・・いい響きじゃないか。
 なんだろう、この胸のときめきは?

 ん? 引っ張られてる?

 「どうしたの?シフォンちゃん」

 「・・・私も、呼び捨てでいいよ」

 「い、いや、シフォンちゃんは別にーーー」

 「・・・呼び捨て」

 「いや、だからーーー」

 「・・・呼び捨て」

 「・・・わかった。じゃあ、シフォン。よろしくね。二人とも、自己紹介しててよ。僕はご飯つくるから」

 時計を見るとすでに八時近い。

 親父のせいで夕御飯の時間が延びたじゃないか・・・
 さっさと作ってしまおう。

 ・・・あ、今日リンが来たから材料足りない・・・

 買い物袋の中を見ると、おかずになりそうなのは魚が二匹だけ。

 どうした事か・・・
 うん。仕方ないから僕は別のにしておこう。

 ちゃんとシフォンとリンは仲良くやってるかな?

 リビングの方に目を向けると、

 ・・・なんか睨み合ってる・・・

 なにがどうなったらそうなるんだろう。
 自己紹介からどうなったら睨み合いに発展する?

 「あ、あの、シフォン? リン? なんで睨み合いしてるんだい?」

 「・・・リンが悪いの」

 「お兄ちゃんっ! 違うのっ! シフォンが悪いんだよっ」

 「いや、どっちが悪いかは置いておいて、なにがあったんだい?」

 「・・・だって、リンが私の髪の色をバカにするんだもん」

 「シフォンだってボクの髪の色をバカにしたじゃないかっ」

 ・・・お互いに一歩も引く気はないのか。

 「・・・もう我慢出来ない」

 へ?我慢出来ない?
 な、何をする気だ?

 そう思って目を向けると、シフォンの髪の色が、白銀に変わっていた。

 「か、覚醒するの!? じゃあ、ボクもっ!」

 そうリンが言った瞬間、リンの髪の色が、鮮やかな空色に変わる。

 人? いや、半魔か。それぞれで髪の色、違うんだなー

 「・・・って、待て!お前らここで争う気か!?」

 やるなら外で・・・
 って、外でやったら大惨事になりかねないな。
近所の人に何を言われるかわかったモノじゃない。

 「・・・その髪の色・・・きれい」

 ・・・あれ?シフォン?どうしたんだ?

 「シフォンも、銀色って、きれいだなぁ・・・」

 あれ?どうしたんですか?お二人さん

 いつの間にやら仲直りしている二人。
 さっきとはうってかわって談笑している。

 うぅむ・・・。女の子って、よく分からないなぁ・・・
 まぁ、仲がいいにこしたことは無いから、いいかぁ・・・
 ご飯も出来たし。みんなで食べよう。

 「リン、シフォン。ご飯出来たよ。食べようか」

 「・・・うん」

 「はいっ!」




○○○




 その後はなんの問題もなく、皆でご飯を食べて、リンとシフォンがお風呂に入っている間に、リンの部屋を新しく用意した。
 まぁ、もともと家族三人でもまだ広い部屋だったから、リンやシフォンが暮らしても問題ないんだけど。

 「お兄ちゃんっ! 上がりましたよっ」

 「・・・上がったよ」

 「あ、うん・・・って、ちょっ! おいぃっ! はしたないよ! パジャマ用意してあったでしょ!?」

 そう。声がした先に目を向けると、リンとシフォンが。
 バスタオル一枚の状態で。

 何故!?もしかすると外国人って、皆こうなのか!?

 「・・・熱かったから」

 いや、確に夏が近いから暑いとは思うけど、さすがに僕の前でそれは・・・

 「それに、キョウジが、こうすればお兄ちゃんが喜ぶって言ってましたっ」

 またあのクソ親父の差し金かぁぁぁぁぁぁぁっ!
 くそっ! 帰ってきたら必ず磔にしてくれるっ!

 「うぅ・・・。ま、まぁ、とにかく着替なさい! ほらっ」

 僕の自制心が決壊する前に!
 はぁ。どうしてこう、僕の親たちは楽観的なんだ・・・
 いきなり養子を二人も作るか?
 常識外れもいいとこだ。

 ・・・って、そうだ。
 リンは何才なんだ?
 また同い年って言うオチか?
 まぁ、僕は誕生日が遅いから、お兄ちゃんってのは分からんでもないが。

 「ねぇ、リン? いま何才なの?」

 「え? ボクですかっ? ボクは16ですよっ! でも、誕生日はお兄ちゃんより遅いですからっ」

 やっぱりか。
 じゃあ、明日また学校に連れていかないとな・・・
 あ・・・、お弁当がもう一人分増えるのか・・・。
 買い物が辛くなるなぁ・・・


 よし。明日もまた大変そうだし、弁当の下準備だけして寝よう。






またユウになんか言われそうだな・・・


ふぅ。どうも。遅くなりました。
コメントを頂きました。蒼紅さん、有り難う御座います!

これからもがんばらせて頂きます!
ほかの方も是非感想等、宜しくお願いします!

ではでは。hikaruでしたー






ネット小説ランキング>現代コミカル部門>「Half-Devil-Sister〜半魔な妹〜」に投票





ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう