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ふと、思う。
作:三亜野 雪子


幼稚園は脅されておかしを取られて、

小学生は男子と仲がいいせいで女子に疎まれて、

中学生は男子と関わらないようにしているのに、何故か女子から嫉妬され、

高校生は三年になってからはぶられた。


何回も教師や友達に裏切られて、孤独ひとりになった。

その淋しさに耐えられず、手首を何度も傷つけた。

高校ではいつしか学校も行けなくなって、

眠れなくなって、

死にたいと思うようになった。

だから、睡眠薬に手をつける。

だけど、結局死ねなくて、ただ一日意識なく行動していただけ。



死にたくて、

もう、嫌で、

何もかもどうでもよくなった。



そんな、友達がいる。





普通ならそんな経験なんてない。

私も、そんな経験していない。

怖いくらいのその話を私は笑って聞いた。

デンジャラスだね、と冗談を言いながら。

自分の話もところどころ挟みながら、

友達の哀しい過去を聞いていく。

時間はあっという間に過ぎて、

友達とバイバイして、

家に帰る。



そして、ふと思う。



ねぇ、私の聞き方、正しかった?

もっと、親身なって聞くべきだった?

死んじゃ駄目だって、念を押すべきだった?

だけど、そんなこと他の人も言ってる。

そんなこと他の人もできる。

私はただ、貴方の言葉を聞いて、

少しでも楽になれるよう、

少しでも楽に話せるよう、

ただ、話を聞くだけ。

笑って、重くなる話を明るくして、

重くなる気持ちを、抑えて。

自分が言いたいことも、ちゃんと言う。

だって、貴方に聞いて欲しいから。

ちゃんと貴方の言葉も聞く。

だって、聞きたいから。

それで、本当に合ってる?



自分がすごいことできるなんて思わない。

貴方の心、救えるなんて思わない。

死んでほしくないとは思う。

だけど、死なないでなんて、言えない。

だって、貴方の命は貴方のものだから。

でも、でもね。



私と話すことで、少しでも楽になってくれればいいとは、思う。

私と会うことで、少しでも笑ってくれればいいとは、思う。

多くを望むことはできないけど、願ってしまう。

もう少し、生きたいと思ってくれるといいと。



ねぇ、

私と話すことで、

私と会うことで、

少しでも貴方は…





友達って、なんだろうね。

話の間で言い合った。

私は、友達は楽に話して、楽に付き合える存在だって言った。

じゃぁ、親友は?

私は、互いに気兼ねなく愚痴を言い合える存在だって言った。

親友とは、自分からじゃ言えないけど、

私は貴方とは友達だって思うから。

死んでほしくないと思うのは、許してね。



怒ることはできる、

哀しむこともできる、

一生懸命訴えて、死なないでよって言うこともできる。

だけど、そんなこと望んでいないことは知ってる。

それに、それって何?

そんな誰にでもできるような、ありきたりなことを自分がするなんて、考えたくない。

そんなの、うざいだけ。



どういう風に接していいかなんて正直わからない。

でも、今でもそれでも一緒にいてくれるのは、

そういう気を回さなくてもいいってことだよね?



ねぇ、これからまた孤独になるけれど、

私は一緒に側にいることはできないけれど、

できればそれでも生きていってほしいよ。

それを強制できる立場じゃないけど、

私、これからも何回も貴方に会いたいの。

それは、いけないことかな?

私にはそんな経験ないし、

私には貴方の気持ちわからない。

だから、もっといろいろ話を聞きたい。

ごめんね、こんなことしか言えない。

しかも、こんなところでしかそう言えない。

私は不器用だから。



ごめんね。



友達、って何だろうね。

私にもその定義はわからない。

だけど、これだけは信じてほしい。

今まで何回も友達に裏切られた貴方に言っても、無理かもしれないけど、

いつまでたっても、私は貴方を裏切ったりしないから。

ずっと今のように好きでいるよ、なんて大それたことは言えないけど、

どんな時でも、貴方の味方、なんてことも言えないけど、

いつまでも、貴方を嫌うなんてことはないから。

それだけは自信を持って言えるから。





そんな、とりとめもない気持ちが、ある。

まっすぐ、言葉にして言えないけど、

そんなことを、思うから。



ねぇ、貴方がこれを読んでくれるといいな。



なんて、

ふと、思う。






すみません、とても個人的なものですので、評価してくれなくてもいいです。
もし、共感してくださる方がいらっしゃるのならば、感想でくれると嬉しいです。
読んでくださってありがとうございます。













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