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姫勇者ラーニャ 作者:松宮星

姫勇者と従者達

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威風堂々! 姫勇者誕生!

 玉座へと続く赤い絨毯の道を、颯爽と歩く麗人。
 その背に負うは『勇者の剣』。大魔王を倒せる唯一の武器。人の身長ほどもある武器を麗人は、苦もなく背負っている。
 全身を覆う白銀の鎧は先代勇者セレスより継いだものなのだろう、女性らしい体の線はその鎧の下に隠されてはいたが……武骨な禁欲的な鎧が、一層、彼女の美貌を際立たせていた。
 腰までの黒の長髪はゆるやかなウェーブを描いており、彼女が歩く度に柔らかく揺れ動く。姫君にふさわしい白い肌、前を見つめる決意にあふれた茶の瞳、意志の強さを示す眉、それでいて鼻はかわいらしく、口元は上品だ。
 女性独特のかよわさなど微塵もない。女騎士と呼ぶにふさわしい凛とした気品にあふれた美女だ。
 彼女はその後ろに二人の男を伴っていた。
 一人は、ラジャラ王朝第三王子ガジャクティン。まだ十四歳であったが、両手剣・片手剣・槍の名手との評判で、その背は成人男性の平均身長よりも大きく、筋肉隆々たる体格だ。インディラの王族らしくターバンまで白で統一している。
 もう一人は、インディラ国王宮付き忍者の頭領ジライ。先代勇者セレスの従者としてケルベゾールドを倒した英雄である。東国風の忍者装束に覆面。彼の腰には聖なる武器『ムラクモ』があった。
 絨毯の左右に別れ立ち並ぶ大臣や名門貴族達は、男装の麗人を見つめていた。
 皆、目を奪われ、心を奪われていた。
 彼女はまるで御伽噺の住人か、過去の英雄譚の女主人公のようだった。
 美しく高貴で、浮世離れした清らかさを漂わせている。
 玉座の前にたどりつき、跪く麗人。背後の二人も女主人に倣う。
「お初にお目にかかります。ラジャラ王朝第一王女ラーニャにございます。従兄弟のグスタフ卿より『勇者の剣』を預かりました。ケルベゾールドをあるべき世界に帰すその時まで、これを所持し、諸国を彷徨う事をお許しください」
 玉座のエウロペ国王は、息を飲んで麗人を見つめていた。
 先王である父から『女勇者セレス』の話は聞いていた。その性別ゆえに世に軽んじられたが、セレスは正義を愛しエウロペ国への忠義を尽くす高潔なる聖騎士で、見事、ケルベゾールドを討ち滅ぼしたのだ。
 セレスは美貌の女勇者であったと聞いていたが、目の前の者も母親に劣らぬ、いや、もしかしたらそれ以上の美貌の持ち主であろう。
 侍従から促され、麗人にみとれていた国王は慌てて口を開いた。
「『勇者の剣』より所持を許された者こそ、『今世の勇者』。その剣を手に、勇者の務めをご立派に果たされよ。あなたの旅の成功の為、予はいかなる助力も惜しまぬとここに誓おう」
「ありがとうございます、国王陛下」
「女勇者ラーニャ殿、いや、高貴なるあなたには姫勇者の称号の方がふさわしいか。姫勇者ラーニャ殿、予は、美しきこの世の救い手のしもべとなろう。何なりとご希望を申されるがよい」


 間もなく、伝説が始まるのだ。
 十四代目勇者ラーニャの大魔王討伐の旅という名の伝説が。
 ユーラティアス大陸の西端エウロペから、彼女は何処へ向かうのか。
 この大陸には島国ジャポネを合わせ、十一の国がある。
 エウロペの東の隣国はシルクド。砂漠と草原が広がる交易国。
 その更に東はシャイナ。東端の大国だ。
 シャイナより海を渡れば島国ジャポネへ、南西に移動すればラーニャの出身国インディラへと着く。
 インディラの西は砂漠の国ペリシャにトゥルク。
 トゥルクの西、エウロペの南には海運国エーゲラが位置する。
 北方諸国と呼ばれるケルティ、バンキグ、シベルアは南(北方諸国以外の国々)に対し国境を閉ざしている。しかし、ラーニャの母、先代勇者セレスはケルティの上皇及びバンキグ国王とたいへん親しい。望めば、ラーニャは北方へも赴けるだろう。


 王宮では数多くの貴族達が、彼女と親交を結ぼうとした。
 けれども、インディラの姫君は国王との謁見を終えるとすぐに、滞在先の侯爵家へと戻ってしまった。大魔王討伐の旅の支度がありますと言われては、引きとめられる者もいない。


 ラーニャの入国以前から、不必要なほどに派手やかに王宮にもクリサニアにも彼女の噂は広まっていた。大魔王復活時に勇者が奇病に伏しているというたいへん不吉な事実を、明るい話題――美しきインディラの姫君登場でかき消そうと意図する者がいたのだ。
 国の準備したお祭りムードに、クリサニアの住民はすっかり踊らされていた。
 本日、姫君が国王陛下に謁見すると聞きつけ、侯爵家から王宮までの道には多くの民が押し寄せた。しかし、高貴なる姫君は、行きも帰りも慎み深く馬車に乗っていた。馬車から手を振る事はおろか顔を見せる事すらもなかった。美しき女勇者を一目見ようと沿道につめかけた人々の期待は、残念なことに裏切られたのだ。


「凄い人気だったね」
 侯爵家の敷地に入ってから、第三王子ガジャクティンが馬車の窓から敷地の外の賑わいを見つめて溜息をつく。
「王宮もすごかったけど、街中はそれ以上だね。『姫勇者』の称号を賜ったとか、王宮での出来事が噂になって伝わったら、もっと白熱するんじゃない?」
 黒髪の麗人と、覆面の忍者は顔を見合わせ、眉をひそめあった。
 三人は女勇者人気に辟易としていたのだ。
 屋敷に着くと、三人は当主グスタフより与えられた女勇者用の部屋に揃って向かった。
 品の良い調度品の置かれた客室だ。
 入室は断っているので中には召使もいないはず。先に部屋に入った忍者が中の様子を確認している間に、麗人はさっさと背の大剣を外して壁に立てかけ大きく伸びをした。
「あ〜、肩こった」
 疲れた~とこぼし、肩をほぐすようにコキコキと動かす麗人。
 忍者ジライは、白銀の鎧姿の者をジロリと睨みつけた。
「まだ周囲の確認が終わっておらぬ。地を出すな」
「親父殿が部屋の周りにトラップを張ってるんだ、近づける忍者はいないよ。千里眼防止用の魔法陣もあるから、ここは安全さ」
「きさまは楽天的すぎる。少し周囲を探ってくる」
 そう言うや、忍者ジライの姿はフッと部屋より消える。忍の体術で姿を消したのだ。
 麗人は髪をかきあげ、汗をぬぐうと、どっかりと椅子に腰かけた。
 ガジャクティンは、壁にたてかけられている『勇者の剣』をジッと見つめそわそわしていた。頬を赤く染め、糸目をうるませて。
「……ねえ、触ってもいいかな?」
「ん?」
「昨日、侯爵家に来てからずっと触りたかったんだ。もう、我慢も限界。ねえ、いいよね?」
「いいんじゃない」
「僕、ナラカ様の甥の子供だから、触れても大丈夫だよね? 雷、落とされないよね?」
「さあ? 大丈夫だろ」
『勇者の剣』を振るえるのは、初代勇者ラグヴェイの血を引く、剣の技量が高い者だけであった。
 だが、誇り高い『勇者の剣』は、初代勇者ラグヴェイの血を引かぬ者には、触れられる事すら厭う。ラグヴェイと無縁の者が触れると、『勇者の剣』は怒ってその者に雷を落とすのだ。
 しかし、例外があった。十二代目勇者ランツの従者――大魔術師カルヴェルと僧侶ナラカ、及びその血縁者は剣に触れられる。二人の従者がランツの義兄弟となるほど親しかったおかげと言われている。
「触らせてもらうね!」
 ガジャクティンは顔中を赤く染め、『勇者の剣』に対し話しかけた。
「ずっとあなたに憧れてきました。僕は初代勇者ラグヴェイ様を始めとする十三人の勇者様を尊敬しています。勇者様と共にあり勇者様に無限の力を貸し与え続けている神秘的なあなたにお会いできる日を、ものごころついた日からずっと夢見てきました。夢が叶って嬉しいです」
 もじもじとまるで恋する女性に告白するかのように、緊張し、頬を赤く染めながらガジャクティンは『勇者の剣』に乞い願う。
「触れさせてください……本当は鞘から抜いてあなたのお美しい姿を拝見したいけれど、僕はラグヴェイ様の血筋の者ではありませんから、そこまではしたない事は望みません。あなた様の柄だけを……そこだけを握らせてください、お願いします」
 カチコチに緊張しながら大剣に手を伸ばし、ガジャクティンは右手だけで『勇者の剣』を持ち上げた。
「うわ! うわ! うわぁ!」
 顔中に笑みを浮かべ、ガジャクティンが麗人を嬉しそうに見つめる。
「すっごく軽いよ! 手に持ってるのを忘れちゃうくらい! でも、手には優しく柄の感触が……」
「持ってるのを忘れるくらいって……そりゃ、最高に軽い状態じゃないか。すごいなあ、ガジャクティン。俺には普通の両手剣並の重さだったんだぜ」
「僕、『勇者の剣』様に気に入ってもらえたのかなあ、嬉しいなあ♪ 嬉しいなあ♪」
 ニコニコ笑うガジャクティン。
 その姿を笑顔で見守っていた麗人の背後に、忍者ジライが現われる。
「これで、旅の間の剣の背負い主は確保できたな」
「もともとそのつもりで、ナーダ父さん、ガジャクティンを従者にしたんだろ? あの姉貴が『勇者の剣』に好かれるわけないもんな」
 取っていいよな? と、ジライに確認してから麗人は黒のカツラを外した。
 淡い金髪の柔らかな短髪が現われる。
 目からも茶の薄いガラス膜を外し、部屋の中に置いておいた変装用の小箱に仕舞う。
 洗浄液で化粧を落とす麗人は――もとラジャラ王朝第二王子、ラーニャの弟アーメットだった。本物のラーニャは今日は朝から、アーメット用の部屋に籠もっている。
「ラーニャ様とあの剣の相性が良いとは思っていなかったが……」
 ガジャクティンが、わーい、わーいと振り回す剣を見ながら、忍者ジライは覆面の下の顔を歪めた。
「まさか、床にのめりこむほど重くなるとは……」
「それって、最高に嫌われてるってことだよな。お母様が処女を失った時、あの剣、お母様に触れられるのを嫌がって床にめりこんだんだろ?」
「とはいえ、セレス様の御子はラーニャ様しか居られぬ。ラーニャ様には勇者をやっていただかねば……」
「いや、お母様の子はもう一人いるだろ、ここに」と、自分を指差してアーメット。
「おかわいそうなラーニャ様……あのような物の道理もわからぬ剣に侮辱されて……」
「いや、だから、あの剣を使えるラグヴェイ様の末裔がここに居るだろうが」と、ぐいぐいと自分を指差してアーメット。
「勇者に何かあった時の為に、ずっと勇者のスペアとして勉学に励まれ、結婚もなさらず処女を守り続けていたというのに、あまりの仕打ち……」
「いや、だからさ、家族計画が悪かったんじゃないの?」と、アーメット。
「ああああ、ラーニャ様、いつか、あの阿呆な剣にもラーニャ様の偉大さがわかる日もきましょう、どうかお心強く……」
「聞けよ! 第二王子アーメットを殺さないで王宮に残しとけば、姉様が勇者のスペアにされる事もなかったろう? 俺が勇者のスペアになって、今も『今世の勇者』を継いでちゃっちゃと旅立てたんじゃないの? 俺を殺したのがマズかったんじゃない?」
「………」
 忍者ジライは息子をジロリと睨みつけ、
「そのようなこと……」
 両手の人差し指を息子の口につっこみ、口の端を左右に思いっきりひっぱった。
「きさまに指摘されずとも、わかっておるわ!」
「いひゃ! いひゃ、ひゃひゃひゃ!」
「認めよう! 第二王子アーメットを病死としたのは我とセレス様の誤りであった! 王位継承権に縁のある男子が王宮にあっては騒乱のもとと思い、きさまを殺した! じゃが、殺さず、侯爵家に養子にやればよかったと今は激しく後悔しておるわ!」
 そこでようやくジライが口から手を抜いてくれたので、アーメットは両頬から口元を押さえつけ痛みを堪えた。
「しかし……過ぎた事をどうこう言うても、手遅れよ。現在、『勇者の剣』を持てる、勇者の血を引く人間はラーニャ様しか居ない事になっているのだ。どうにか策を考えねば……」
「策ねえ……」
 頬を撫でながら、アーメットは尋ねた。
「今日はうまく誤魔化せたからいいけどさ、姉貴の影武者、いつまでやらせる気?」
「ラーニャ様が『勇者の剣』に気に入られ、自在に剣を扱えるようになるまで、だ」
「親父……本気で、そんな日がくると思ってるの?」
「この世にラーニャ様ほど高貴な女性は居られぬ。いずれはあの剣もラーニャ様の偉大さにひれ伏すであろう」
「いやいやいやいや! あんたの腐った親馬鹿目じゃなくって、冷静な目で事態を判断してくれ! 今のまんまの姉貴じゃ、『勇者の剣』に好かれるなんて絶対にありえない。百万年経とうが無理! 姉貴が大魔王を倒す日なんて永遠に来ないよ!」
「む? きさま、『勇者の剣』に好かれる方法がわかるのか?」
「お母様から聞いたよ、『勇者の剣』は、剣と心を一つにして戦う猛き武人が好きなんだって。しかも、若い男が好きで、かよわい女は嫌いなんだって。姉貴は女ってだけで剣から嫌われてるのに、世界平和うんぬんの正義感はゼロだろ? わがまま放題に育ってるし、その上、姉貴……」
 ガジャクティンの方をチラリと見て『勇者の剣』に夢中でこちらに注意を払ってないのを確かめた上で、小声でアーメットは言葉を続けた。
「ナーダ父さんに恋してるんだろ? 恋愛中の女は最低最悪に嫌いらしいよ、その剣」
「単なるファーザー・コンプレックスじゃ。一過性のもの。いずれは消える感情じゃ」
「て、言って、何年?」
「………」
「ナーダ父さんにちゃんと振ってもらったら? 『その気はありません』って。したら、姉貴、しばらくは落ち込むだろうけど、そのうち浮上するからそうなれば『勇者の剣』とも」
「阿呆! ラーニャ様が振られるなどありえぬ!」
 覆面から覗く目でギン! と、父親が息子を睨みつける。
「ナーダの阿呆がラーニャ様に振られるのはよい。是非、そうしていただきたい。じゃが、ラーニャ様が男から断られるなど、ありえぬ! あってはならぬ事なのだ!」
「……だから、その親馬鹿思考やめてくれよ……現実的にいこうよ。話を整理しようぜ。姉貴は『勇者の剣』に嫌われた。しかも、お母様が女勇者となった時よりも、もっともっと嫌われている。OK?」
「うむ」
「今のまんまじゃ、姉貴は剣を扱えないどころか、持つ事すらできない」
「うむ」
「勇者が『勇者の剣』を振るえなきゃ、大魔王を倒せない。この世は滅びるんだ。あんたの大切なお母様も姉貴も死ぬ」
「それは困る」
「だろ? なら、姉貴に剣を持てるようになってもらわなきゃ。一度、インディラに戻ってナーダ父さんに告白玉砕してもらうしか手はないって」
「……いや、手はまだある」
 ジライはアーメットの顔に、ぴったりと指をさした。
「きさまがずっとラーニャ様の変装を続け、ラーニャ様として大魔王を倒せば良いのだ」
「はぁ?」
「きさまとて忍の端くれ、それぐらいできよう」
「いやいやいやいや! 寝ぼけたことぬかすなよ、馬鹿親父! 俺、幾つだと思ってるの? 十六だよ? 今は背格好がほぼ一緒だけど、これから俺はまだ背が伸びるし、毛深くなるだろうし、体型だって」
「きさまの成長は止まった、もはや背は伸びん」
「むか!」
「始終その神聖鎧を着ていれば、体型も誤魔化せる。おなごの振りもできるはずじゃ」
「無理無理無理! 声だってどんどん低くなるし、背だって絶対伸びる! 姉貴の振りなんか、絶対、続けられない!」
「……そうか」
 ジライは『ムラクモ』と共に腰に差していた小刀を抜き、顔の前に構えた。
「ならばいた仕方がない……父として自ら手を下してやろう」
「へ?」
「鎧を外せ。これ以上、成長せぬよう……成長を止めてやる」
 父親の視線が向いている先に気づき、アーメットは青ざめた。
 何をする気なのか察したのだ。
 冗談や単なる脅しではなく……
 娘LOVEのこの男ならば、娘の為にその行為を本気でやりかねない事を、アーメットは長年の経験からよく知っていた。
「できる! 俺、まだこれからもずっと姉貴の変装ができるよ!」
「しかし、背も伸びよう……」
「伸びない! もう絶対に! 俺、東国人の血を引いてるし、お母様も小柄だし! このまま一生、チビのまんまだ!」
 言ってて自分で悲しくなってきたが、今は何としても父親の気を変えさせなくては。この場は逃れられたとしても、こうと決めたら、夜中にこっそり忍び込んでとか、後で忍法や薬で動きを奪ってからじっくりととか、やりかねないのだ、この男は。
「これからも、がんばって姉様の影武者を務めさせていただきます!」
「ラーニャ様の影武者としてケルベゾールドを倒す事となっても、役目を果たすな?」
「喜んでやらせていただきます!」
「ふむ」
 ジライは小刀を鞘に戻した。
「ならば、しばらくは様子をみるか……成長が止まっておらぬようなら、それから、又、考えればよいことだしの」
「そうそうそう! そうだよな!」
 一度、切り落とされたら、取戻しがきかないのだ。アーメットは必死に頭を縦に振った。
「アーメット」
 覆面から覗く目が細められ、にぃっと笑みが形づくられる。
「我の母親違いの義弟にの、ダイダラという奴がおった。父母共に東国人であったが……そやつ、ナーダより巨体だったわ」
「へ?」
「……きさまの成長、まだ止まっておらぬかもしれんな」
 ハハハと快活に笑いながら、ジライは姿を消した。
 からかわれたんだよな……去勢も冗談で……影武者役を拒否させない為に誘導しただけ……だよな?
 鞘にいれた『勇者の剣』を上機嫌に振るうガジャクティンの横で、アーメットはブルブルと震えていた。 
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