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姫勇者ラーニャ 作者:松宮星

嵐の前の平穏な日々

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もしかして超好み? 夢見る十五歳!

 一方、その頃……
 アーメットの義兄第一王子ガジュルシンは、父王ナーダに対し深刻な告白をしていた。
「国を統べるのに必要なものは、頭脳ではありません、王としての器量であり民を受けいれられる度量です。僕は気が弱く、ほんの少しストレスがたまっただけで熱を出してしまう軟弱な人間です。表の方々の理にかなわぬ言動を目にし耳にするなど耐えられません。僕が王位に就けばこの国は、間違いなく傾きます」
「何故です?」
「僕は、声の大きな押しの強い人間には逆らえません……怖いのです」
「怖い?」
「気おされしまうのです。相手が正しくないとわかっていても……弁をもってやりこめるどころか、萎縮してしまって会話をすらまともにできません。無理に話を聞いていると、動悸が早くなって血の気が引いて、意識が遠のきかけます……。こんな人間が王となったら、国政は大臣達のほしいままにされるでしょう」
「王は国政を必ずしも担う必要はありません」
 ナーダは静かに息子を諭した。
「あなたには少なくとも、善悪を見極められる目はあるように思われます。信頼のおける貴族を執政とし、政治を任せてもよいのですよ」
「政を行わぬ国王など、王たる資格はありません。国を統べているからこそ、王族は富の享受が許されるのです。少なくとも、僕はそう考えています。義務を果たさぬ王になど、恥ずかしくてなれません」
「自ら統治できないから、国王になりたくないのですね?」
「はい」
「では、逆に私からあなたに問います。あなたを廃嫡した私は、誰を世継ぎとすればよいのですか?」
「……それは」
 戸惑うガジュルシンに、ナーダが問う。
「ガジャクティンは王位にふさわしいと思いますか?」
 ガジュルシンは静かに頭を横に振った。
 第三王子ガジャクティンは、裏表のない明るい性格だったが、とても頑固でいったんこうだと思い込むと他人の意見は決して容れず、その上、おだてに弱い。ちやほやしてくれる家臣の願い事をなんでも聞いてしまう……そんな王にしかなれないだろう。
「では、ガジュルヤーマはどうです?」
 その問いにも、ガジュルシンは頭を横に振った。
 第四王子ガジュルヤーマはまだ五歳。王たる資質うんぬんを問題にできる年齢ではない。父王の死で突然王位を継いでも、傀儡の王とされるだけだ。
 第二王子アーメットが若くして病死した(ことになっている)今、王家に他に王子は居ない。
「聡明なあなたならば、わかるでしょう。あなたが出家をすれば、あなたの弟が傀儡の王となるだけです。先代十一代国王から始まった改革は全て無に帰し、政治は、又、私腹を肥やす事を第一に考える有力貴族のモノに戻るだけです」
「………」
「求道を俗人が止める事はできません。あなたの信仰の道が、インディラ国の未来の混乱よりも、尚、尊いものだと、そう信念をもって断言できるのでしたら、出家なさい。私は止めません」
「……ずるいです」
「え?」
「父上はずるい……多くの人間の幸福な未来を引き合いにだされては……出家など望めません」
「これが交渉術というものですよ」
 ナーダはにっこりと笑みを浮かべた。
「相手の弱点をついてやりこめてしまうのです。声を大きくしなくとも、相手を黙らせる方法は幾らでもあるのですよ」
「………」
「あなたには、より優秀な話術の先生をつけましょう。それから……そうですね、来月から少しづつ表の政務を見学させてあげます。怒声まがいの大きな声を浴びせられるのは、あなたではなく、私です。私が声が大きいだけの無能をどう扱っているのか、その目をもって学んでゆきなさい」
「父上……」
「この国の未来の為にも、私は、あなたに国を継いでもらいたい。聞き届けてはもらえませんか、ガジュルシン」
「………」
 しばらく沈黙を守り、それから第一王子は沈痛な声で答えを返した。
「申し訳ございません……ご期待には応えられません……」
「何故ですか?」
「政務に自信が持てないからだけではないのです……国王になりたくない理由は……」
 少女のようにやさしげな顔には自嘲のような笑みが浮かんでいた。 


「僕は……ダメなのです……」


「僕は……男ではないのです」
「え?」
 男ではない?
 ガジュルシンは恥ずかしそうに頬を染めていた。
「今年になってから女官長がずっと……僕に成人男性の嗜みを教えようと……夜毎に違う女性を寝所に送って来るのです。子をなすことが国王の務め……妃を娶る前に女性の扱いを覚えておくのが王族の男子の義務なのだと……でも、」
 第一王子は父王から視線をそらし、悲しそうに瞳を伏せる。
「触られても鳥肌が立つだけで……気持ちが悪いだけ……どんな女性が相手でも、僕のモノは全く反応しないのです。僕の反応が薄すぎるので、女性はどんどんはしたない姿となり、下品で荒々しい事ばかりをして、一晩中、僕を疲れさせるのです……失望を露に帰ってゆく女性を見送るのも、辛いのです。もうやりたくありません」
「………」
「妃を娶り子をなすなど、僕には無理です。できません」
「………」
「女性と性交するなど……拷問に等しいです」
 ナーダは席から立ち上がり、息子の細い体を抱きしめた。
 よくぞ告白してくれた!
 その気持ち、痛いほどわかる!
 女性に興味がないのに、毎夜、迫られていたのなら、さぞ苦しかったろう、かわいそうに! と、思いながら。
「女官長には、私からよく話しておきましょう。思春期のあなたに望まぬ性交を強要するなど、性教育として逆効果なだけだと」
「ありがとうございます……」
 そういえば女官長も押しが強い女性だった。職務熱心な彼女が善意で押しつけてくるものを、ガジュルシンは否と言えなかったのだろう。
「あなたの未来を案じて忠義から、彼女は愚かな世話をしたのです。許してあげてください」
「それはわかっております……彼女を責める気はありません。ですが、父上、今はよくとも……」
 第一王子は重苦しい溜息をついた。
「この先、数年、経てば、又、同じ状況となるかと思うと、心は晴れません。後、数年したら僕は王国の世継ぎとして妃を娶らねばいけないのでしょう? その日を思うと憂鬱で……死んでしまいたくなります」
「自殺は許しませんよ」
「承知しています……ですから、出家したいのです。女性と縁のない清らかな世界で生きたいのです」
「しかし……」
 ナーダがかけてやるべき言葉を捜していると、部屋の片隅から声がした。姿を隠している護衛の忍者だ。
「国王陛下、ガジュルシン殿下、お二人にご面会を求めておられる方が、扉の前までいらしています。いかがいたしましょうか?」
「どなたです?」
 今は誰とも会う気はなかったが、名前だけは尋ねておこうとナーダが聞く。
「頭領の息子アーメット様にございます」
 その答えを聞くや……
 第一王子ガジュルシンは、父王の巨体を突き飛ばしていた。
 よろめき、尻餅をついたナーダはあっけにとられて息子の背を見た。あの細身で病がちな息子のどこに、こんな力が? 
 ガジュルシンは部屋を飛ぶように走り、廊下の召使に命令を与えることすらせず、自ら勢いよく扉を開けた。
「アーメット!」
 王子は、目の前の小柄なインディラ忍者に抱きついた。
 兜に口布で素顔を隠してはいたが、ガジュルシンは目の前の忍者が誰なのかよく知っているのだ。
「会いたかったよ、アーメット」
「恐れいります、ガジュルシン殿下」
「ああああ、そんな演技、必要ないよ。ここには父上と忍しか居ないから、さ、入って。兜も口布も取って、楽にして。ね?」
 ナーダは立ち上がり、義弟を嬉々として部屋に招きいれる息子を見つめた。ガジュルシンは頬を微かに赤く染め、瞳をうるませて義弟を熱っぽく見つめている……まるで、萎れていた花が甦り美しい花を開いたようだった。
 アーメットはナーダに対し跪き、臣下の礼をとった。
「ご無沙汰しております、国王陛下」
 ナーダは苦笑を浮かべた。
「私達の間で演技はやめましょう。おかえりなさい、アーメット、半年ぶりですね」
 顔をあげた忍者の目元が、にっこりと笑みをつくる。
「ただいま、ナーダ父さん」
「アーメット、兜も口布も取って」
 尚も促す第一王子に、忍者は頷きを返した。
「んじゃ、遠慮なく」
 淡い金の髪、青い大きな瞳の、少年の顔が現われる。アーメットはガジュルシンと同じ十三歳。この年にありがちなちょっと生意気そうな、しかし、まだ幼さのぬけないかわいらしい顔立ちをしている。
「君は変わらないね、アーメット……」
 一ヶ月月下の義弟を見つめ、第一王子はぽわんと頬を赤く染める。
 言われた方はムッと顔をしかめた。
「それ、皮肉?」
 立ち上がったアーメットは、義兄にズイッと顔を近づける。睨むように見上げてくる義弟に、第一王子は嬉しそうに戸惑っていた。
「何だよ、また、伸びたのかよ! ったく、昔は俺のがデカかったのにぃ。ひょろひょろ伸びやがってぇ!」
 アーメットは頬をふくらませた。
 十になるまではアーメットの方が背が高かったのだ。年頃の他の子よりもずっと体格が良く、十四、五歳に見えたのだ。
 しかし、死亡工作を施され、インディラ忍者の隠れ里での忍者修行を始めてから、成長はたいへんゆるやかな上昇しかしなくなっていた。父親に忍者修行のせいだと文句を言ったのだが『阿呆。ちょうど成長が止まる時期だっただけじゃ』と、言われ、『我は東国人、セレス様は西国人にしてはたいへん小柄なお方。おまえの成長、そこまでやもしれぬな』などという不吉な予言までされてしまっていた。
 会う度に背が伸びていくガジュルシンには、アーメットはいつも屈辱を感じていた。昔、見下ろしていただけに、悔しさはひとしおだった。
 義弟への感情を表情に表すガジュルシン、それにまったく気づかず友人と接しているアーメット……
 この二人の仲、昔は違ったはずだが……ナーダは首をひねった。少なくとも、アーメットが第二王子として王宮にいた頃は普通の友人同士のように見えたが……
 離れて暮らすうちに早熟なガジュルシンは義弟に恋心を抱き、未だに子供のままのアーメットには義兄の思いを察っせられないといったところか。
「それで、アーメット、挨拶の為に来てくれたのですか?」と、ナーダ。
「あ、そうだった、大事な話があって来たんだ。ナーダ父さんも一緒だから、ちょうどいいや」
 ガジュルシンから顔を離し、姿勢を正してから、アーメットは義理の兄の前に片膝をついて跪いた。
「まじめな話だから、忍者モードでやるぜ。ガジュルシン様、」
「……うん?」
「本日付けをもって、頭領の命により、俺はあなた様の『影』となります。いついかなる時もガジュルシン様と共にあり、ガジュルシン様をお守りする盾となる事をお許しください」


「アーメットが僕の『影』?」


 第一王子ガジュルシンはブルブルと震えた。
「影って……いざという時に主人の盾となれるよう、いついかなる時も陰より主人を守り、常に主人につき従う特殊な護衛忍者だよね? 危険な仕事じゃないか……」


「ああ。でも、どーせ忍者やるんなら、俺も意味のある仕事がしたい。おまえの影なら、お国の為にもなるし、ずっとおまえの側にもいられるしさ。いいと思ったんだけど……もしかして、嫌?」


「嫌だなんて! そんな事あるものか! 君が危険な目に合うのは嫌だけど……でも、ずっと一緒に居られるのなら嬉しいよ!」
「あ、ごめん。しばらくは月半分だけ。俺、忍者修行を本格的に始めたの遅かったから、まだまだ勉強しなきゃいけない事が多くてさ。おまえの影を今までやっていたハンサさんと一緒に二人で影をやるよ」
「それでも……月の半分は一緒なんだね?」
「うん。一年か長ければ二年、月半分しか影やれないけど、いずれは正式にハンサさんから俺が影の役を引き継ぐよ」
「正式に影を継ぐ……?」
「ああ」
 アーメットは明るく笑った。太陽を思わせる、健康的な笑みだ。
「俺達、どっちかが死ぬまでずっと一緒だ。よろしくな、ガジュルシン。次代の国王のおまえを、俺がバッチリ守ってやるぜ」


 感激のあまり抱きついてきた義兄に、アーメットはケラケラと笑った、『変わんないなあ、クールな優等生ぶりっこしてるくせに泣き虫なんだから』と。
 その抱擁はあなたが思っているのとは違う衝動からきたものですよと思いつつ口を閉ざしていたナーダの背後に、よく知った気配が現われる。
「これで、ガジュルシン様の出家願望も無くなろう。影を持てるのは俗人のみ。まあ、昔、大僧正候補のくせに影どころか忍者軍団を抱えておった、不信心な男もおったが……そやつは例外中の例外じゃからな」
「ジライ……」
 振り返れば、忍者頭でありアーメットの父である黒装束の忍が佇んでいた。
「アーメットが側におれば、アーメットに好かれたい一心で良き国王となる努力もなさるだろう。これでラジャラ王朝の未来は磐石」
「……ガジュルシンの恋心、知っていたのですか。さすが忍ですね」
「忍でなくともわかる。(われ)が外より王宮に戻る度に、アーメットはどうしている? 怪我はしてないか? 病気ではないか? 寂しがってないか? 手紙を届けてくれまいか? と、つきまとわられておったのだ。かなりお小さい頃よりガジュルシン様は、アレがお好きなようだ」
「あなたの子が好きだなんて……血のなせる技ですかねえ……。でも、ジライ、ガジュルシン、私そっくりで女性にまったく欲望を感じないようです。結婚となったらさすがに抵抗を示すのではないですか?」
「手はある。妃を娶っていただいた上で(われ)が房中の手伝いをしてさしあげてもよいし……不能という事にして生涯、独身ですごしてもらっても構わぬ」
「え? 良いんですか? 王国の跡取りは?」
「ガジャクティン様とガジュルヤーマ様に励んでもらえばよいではないか。王弟の子供なれば、王位を継ぐに何ら問題はない」
「なるほど……」
「む? 何だ、不満なのか?」
「いいえ。ちょっと羨ましく思っただけです。私も義弟の子供を養子にもらえればウシャスを妃にしなくて良かったなあって思ったのですが……」
 ナーダは糸目を更に細め、ジライの息子を抱きしめている子供へと視線を向けた。
「そうなっていたらあの子はあそこに居なかったのですから……苦行をのりこえて良かったのかもしれませんねえ」
 ジライに親子そろってよいようにあしらわれている気もしたが……現在、親子共に幸福なのだ。それで構わないではないかと、ナーダは静かに笑った。


 それと同じ頃……
「いいことラーニャ、女性の装いに大切なのは、ありのままの自分をより美しく見せる工夫をする事よ。美しくなる為の努力もむろん怠ってはいけないけれど、その時その時の自分を愛し、美しさを引き出していかなければダメよ」
 侍女にラーニャの採寸をさせながら、セレスは言葉を続ける。
「あなたは今、ぴっちぴちの十五歳。青い果実のようなスレンダーな体には、色気過多になってしまった中年女性にはない禁欲的な美しさがあるのよ。そこを利用しないって手はないわ」
「でも……」
 ラーニャは、がっくり頭を垂れている。もう涙は乾いていたが、目元はまだ赤いままだ。
「こんな子供っぽい体型じゃ、セクシーな女王様にはなれないわ」
「馬鹿ね。既製品を着るから悪いのよ。これから毎年、あなたの成長に合わせて、あなたの個性を引き出す女王様衣装を作ってあげるわ」
「本当?」
「ええ、本当。私お抱えのSM衣装専門のデザイナーに作らせるわ」
「ありがとう、お母様!」
「でも、まだプレイは駄目よ。あなた、まだ暴力と愛の違いがわかってないから。ファッションとして自室で着るだけよ、いいわね?」
「え〜〜〜〜」
「あら、嫌? なら、女王様衣装の特注やめましょうか?」
「……やめちゃ嫌」
 セレスはにっこりと微笑み、娘をやさしく撫でた。
「いい事、教えてあげる、ラーニャ」
「なぁに、お母様?」
 ラーニャの耳元にセレスは顔を近づける。
「ナーダはね、凹凸の激しい体型の女性は好きじゃないの」
「え?」
 セレスは、うふふと悪戯っぽく笑う。
「ウシャスを見ればわかるでしょ? 慎み深くて信仰心に篤くて……胸とお尻が小さくて腰のくびれがあまりない幼児体型だから、ウシャスを妃に選んだのよ。ラーニャ、自信を持ちなさい、あなた、ナーダの好みの体型なのよ」
 ラーニャの顔がパーッと輝く。
「ナーダお父様、痩せ型が好みなの?」
「そ。でも、不健康にやつれてるのはダメ。適度に筋肉がついていてひきしまった体が好きなのよ」
 ラーニャは、拳を握り締めた。
 それならいける!
 セレスから武術をたたきこまれた、若くしなやかでスレンダーな体。
 これでフィットした女王様の衣装さえ手に入れば……
 念願の……
 夢にまで見た……


 ナーダお父様とのSMプレイができるかも! 


 その為にも、お母様のご機嫌をとらなくっちゃ!
 私がもう大人で愛があるから鞭をふるいたいと思ってるって、お母様にわかってもらうのよ!
 初のSMプレイはお父様とって心に決めてるんだから!
 勇者のスペアだからご褒美に処女を与えてあげる事はできないけど、その一歩手前の事まではお父様とできるかも!


「これから胸とお尻がぐんぐん大きくなったらお色気で迫ればいいんだし、そのままならその体型の美しさを際立たせる衣装で迫ればいいのよ。ラーニャ、美しくなれるように、日々、お母様と一緒に努力しましょうね」
「はい、お母様」


 女王様衣装を手に入れたらラーニャは、きっとナーダを誘惑するだろう。ダメと禁じても親の目を盗んでこっそりと……。
 けれども、女嫌いのナーダが、ラーニャを相手にするはずがない。
 煽るだけ煽ったところで困るのは、迫られるナーダだけ。ならば、この機会に、ナーダをダシに、ラーニャに女性としての嗜みを教えようとセレスは目論んでいた。


「お母様、私、革は黒と赤が欲しいの、ボディスーツとビキニタイプと二種類づつ」
「ビキニよりコルセットの方がいいわよ。若々しい肉体はあまり露出しすぎない方がいいの、奴隷達の、その下を覗きたいって願望を煽ってやらなきゃ」
「でも、地味じゃない?」
「大丈夫。その分、脚のラインを綺麗に強調すればいいのよ。ね、ラーニャ、ヒールの高さなんだけど、八センチはあった方がいいと思うの。それから徐々に……」


 ノンケの義弟への王子の恋と、男色家の義父への王女(しかも女王様変身願望付き)の恋。
 インディラ王家の未来は、あいかわらず明るそうだった……


 そして、三年後、更にややこしいトラブルがインディラ王家を見舞うのだった……
 次回から新章『姫勇者と従者達』に入ります!

 最初の話は、『ど~んと私に任せなさい! 旅立ちの十八歳!』で。
+注意+
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