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姫勇者ラーニャ 作者:松宮星

黒くうつろなるもの

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進むべき道! お父様の声!

 ガジュルシンが、探知の魔法でわかった事を教えてくれた。
 その一、生首城から思念・思考のようなものを感じる。つまり、生きている、もしくは『勇者の剣』のように魂が宿った物質のいずれかなのだそうだ。巨大な魔族か、考える城のどっちからしい。
 その二、アレは単体の存在で、内部に魔族を抱えていない。
 でも、さっきも上層の額の辺りから魔が出て来てたじゃない? と、聞くと、ガジュルシンは難しそうな顔をした。
「説明しづらいんだけれど……アレには次元を支配する能力がある。次元通路の扉を意のままに開く事ができる存在なんだ。次元管理者だね」
 アレに魔が出入りしているように見えるのは、体の表面に異次元通路の扉を開けているからであって、あの中に魔が住んでいるわけじゃないらしい。
 その三、アレは次元管理者である。
「さっき司祭様に神聖魔法をうってもらってわかったんだけど、神聖魔法を反射する時、アレは次元通路を開いていた。司祭様の魔法は次元通路に飲み込まれ、司祭様の目の前に奴の作った次元扉が出現し吸収していたモノを吐き出していた。扉というより、一方通行のトンネルと言った方がいいかもしれない」
 その四、こちらからの攻撃はそのまま奴の開いた次元通路に飲み込まれ、全部、自分に返ってくる。それだと、『勇者の剣』を使っても駄目そうだ。僧侶ナラカの言う通りか……
 で、その五は、芳しくない話。侵入方法も攻撃方法もわからなかったそうだ。
 むぅ。
 私は巨大な生首城を見あげた。真っ黒な瘴気の中の、黒い膿んだもの。十階建ての建物並の大きさだけど……どう見ても、腐った首。
 今、私達はガジュルシンの張った聖なる結界内に籠ってる。だから、平気だけど、外に出たら、臭いんじゃないかな。血と肉の腐った匂いが充満してるんじゃないかしら。
 ヘドロのような血とも膿とも腐った肉とも見えるモノが上から下に流れ落ち、大地から生えた首の下に吸引されてゆく。地面には落ちず、首の下に入り込んでゆく。あのドロドロ、循環してるのかな? 頭頂からドロドロしたものを噴出し、顔の形をなぞるように流れ落とし、首の下から吸引して内部で吸い上げて、再び頭頂から噴出させる……
 ドロドロの永久機関?
 何の為に?
 さっぱりわからない。
 こんな気色悪いモノ、とっとと消滅させたい。生理的に嫌! 気色悪い!
 何で『勇者の剣』はおとなしいんだろ? 自分じゃ壊せなくたって、魔族がいればギャーギャーわめきそうなもんなのに。
 だけど、不思議な事に一体感がわかないのだ。
 この前なんかナラカがシルクドの要塞に現れた途端、私を呼んだくせに。『戦おう』みたいに。
 巨大な生首城の表面から何十もの穴が開き、中から黒い瘴気を撒き散らす。次元通路が開いたんだろう。
 その瞬間だけ、激しい怒りのようなモノが私に伝わる。でも、それだけ。穴が閉じると、剣も大人しくなる。すぐに心を静めてしまう。
「ガジャクティン、ちょっとしゃがんで」
 義弟に頼むと、無言でその場に座った。
 私は剣の柄を握ってみた。
 力をいれてみる。
 だが、駄目だ。
 重い。ひきぬくには相当、気合をいれなきゃ無理だ……
「ラーニャ?」
 みんな、不思議そうな顔で私を見る。何してるのか疑問なのだろう。
 私は、わかった事だけを伝えた。
「あの生首……魔族でも魔の産物でもないわ。剣が全然、反応しないの」


 とはいえ、瘴気を撒き散らすし、中から魔族が出て来る。全く魔と無関係ではないはず。
 巨大生首を魔が操っているって事かしら?
 てか、あの巨大生首、なに?
「魔法生物でしょうか?」
 シャオロンの問いに、ガジュルシンは首をかしげた。
「その可能性が高そうですが……」
 邪法によって、生み出されるもののうち人型が魔人。魔力によって造られるのが魔法生物。どちらも偽りの生命体で、不老不死の体。
 違いは、魔法生物は魔族が憑依しているわけではないから、神聖魔法が効かないって事ぐらいだろう。殺すには、命の源である魔法を奪うしかないのだ。
「魔法生物なら、どこかの誰かがアレの主人なわけ?」
 私は巨大な生首城を見つめた。建物の十階もありそうな腐った生首なんて、どこの魔法使いが作ったのよ? 何の為に? それとも、魔族に腐らされたのかしら?
「接近してみましょう」
 と、シャオロンに促され、私達はガジュルシンの浄化の結界に包まれたまま城の前へと移動する。
 生首の鼻の窪みの辺りから、羽虫の群れのような下位魔族が現れる。
 城に近すぎるんで、シャオロンは竜巻を放たない。
 羽虫達は聖なる結界にぶつかって勝手に消滅してゆく。けど、その間、『勇者の剣』は『斬らせろ』とうるさかった。やっぱ魔族には普通に反応するんだ、こいつ。見るからに魔族っぽい生首は魔じゃないんだ。
「あの城の表面には無数の次元通路があります」
 シャオロンが歩きながら私達に説明する。霊力の強い方なんで、常人の目には見えないモノが見えるのだ。
「何重にも重なりあった何百何千の扉です。扉の向こうはぼやけていてよく見えないものが多いんですが、先程の瘴気は次元扉の先の世界から流れて来たみたいですね」
「正確には、三千二十四の扉がありましたね」
 探知の魔法を使っていたガジュルシンが、やはり常人では見えないモノを説明する。
「常時ある次元通路は双方向でした。が、外部からの刺激に対して開く扉は一方通行でしたね。吸収し吐き出すだけ。こちらから侵入する事はできなさそうでした」
「オレには魔力がないんでさっぱりわからないんですが……」
 シャオロンの目がガジュルシンへと向く。
「アレは何の為に存在してるんでしょう?」
 え?
「意志の疎通ははかれません?」
 あの首と?
 ガジュルシンが無理だとかぶりを振る。
「でも、思念・思考があるっておっしゃいましたよね? 話す事は無理でも、何かは伝わってくるのでしょ?」
「何か思考がめちゃくちゃで……魔法生物等、人造の生き物は思考形態が人間と違う場合が多いのです。正確には読めないんですが……」
 ガジュルシンが顔をしかめる。
「『不快』……そう、『不快』ですね。ずっと、不快だって訴えてます」
「では、あの首にとっても今の状態は不快なのですね……」
「腐って生かされたら、そりゃ誰だって不快なんじゃない?」
 私がそう言うと、それもそうですねとシャオロンが小さく笑う。
「つまり、どういう事なのです?」
 難しい事は苦手という顔で、バンキグの戦士カラドミラヌが尋ねる。
 シャオロンはまだ推測の段階なのですがと、断ってから説明した。
「あの生首自体は魔族に利用されているだけの存在なのではないかと……むろん、アレをあんな形で広野に出現させた行為には悪意を感じます。魔が絡んでいるのは間違いありません。オレ達が倒すべき敵はあの巨大な首ではなく、アレを使役しているモノのなのでしょう」


 とはいえ、敵がどこの誰だかわかんない以上、生首城を調べるしかない。
 ガジュルシンに最接近を頼み、シャオロンが『龍の爪』のない手を伸ばし、そこだけ結界外に出しアレの表層に触れる。
 腐った血とも肉ともつかぬ泥のようなモノで、シャオロンの手がドロドロに汚れる。
 うわ……
「痛くないの……?」
 私の問いに、シャオロンは静かに頭を振る。
「痛くはないですね……でも、ネバネバしていているので手触りが悪いです」
 ひぃぃ……ドロドロネチャネチャな腐った肉っぽいんだろうな……うぅぅ……触りたくなんかない。
「しかも、くすぐったいです。オレの体を誰かの手がくすぐってるみたいで……反射されてるんですね」
 あの腐った肉もどきを触ってる手の動きを、自分で感じてるのか。自分の手が自分の体の思いがけないところに触れてくるわけね……
 ちょっと、それって……
 H……
 やめよう、今の無し。不謹慎だった、反省。
「駄目ですね……表面しか触れません」
「そうなのだ」
 カラドミラヌが大きく溜息をつく。シャオロンに対してなので敬語は使わずにしゃべる。
「いろいろと工夫したのだが、壁を通り抜けられなかった。だが、コレは城ではなく、巨大な生首なのだろう? ならば中には血肉があるだけ。侵入は不可能なのでは?」
「普通の生首とは構造が違うと思いますよ。それに、中に入れるはずなんです……そう教えてくれた魔がいましたので」
 シャオロンは左手をひっこめた。臭気がすごい! シャオロンの手にくっついたモノが結界内に入ってきたのだ。腐った肉のツーンとした臭いが広がった!
 すかさずジライが『ムラクモ』を一閃し、聖なる水をその左手にかけて汚れを落としてあげる。
「ありがとうございます」
 アーメットが懐から出した布で、シャオロンの左手を拭く。まだ汚れが落ちきってない。ジライがもう一度、『ムラクモ』から聖なる水を呼び出した。
 シャオロンの左手は少し赤く腫れていた。アレに触れたことより、多分、濃い瘴気の中に肌を晒した事が原因だと思う。
「僕も、直接、触れてみます」
 ガジュルシンが言う。無表情だ。たぶん、意識してその顔をつくってるんだろう。
「接触した方が……思念が伝わりやすい。話し合いたいと声をかけてみます」
 触るの? 触るの? 触るの?
 ネバネバの腐ったお肉もどきのアレを?
 偉い!
 見直したわ、ガジュルシン!
 さすがインディラ寺院代表! 覚悟が違うわ!
 私には無理! 絶対、嫌! 不可能!
 でも、やっぱ嫌なんだろ、青ざめた顔で、ガジュルシンが左手を伸ばす。
 ゆっくりと伸びてゆく手が、汚らしい肉に触れた……
 と、思った瞬間、黒い穴が開いた。
 え?
 ガジュルシンがひっぱられる。
 左手から、それに吸収されてゆく。
「ガジュルシン!」
「ガジュルシン様!」
 そばに居たアーメットとジライ、シャオロンがガジュルシンの体をつかみ止めようとする。
 三人も共に穴へとひきずられてゆく。
「兄様!」
 走り寄ろうとしたガジャクティン。
 それに対し、ガジュルシンは、
「結界、維持を!」
 と、命じた。
 それが最後の言葉だった。
 ガジュルシンが穴に吸い込まれて消える。彼を止めようとしていた者もろともに。
 いや、違う……
 シャオロンは残された。穴に弾かれ、その衝撃にふらつき、倒れていた。
 私は走った。
 走って、触れた。
 ガジュルシン達が消えた穴があった所を。
 白銀の鎧の指先が泥のようなモノに埋まる。が、もう、そんなのどうでもいい。
 穴が無い。
 何処にも無い。
 肉壁に向かって、両の拳を叩きつける。
 衝撃が返ってきて、私の体を殴る。
 だが、痛くない。
 そんなのどうでもいい。
 私の仲間が……
 アーメットが……
 ガジュルシンが……
 ジライが……
 アレに飲み込まれてしまったのだ……
「ラーニャ様!」
 と、シャオロンが叫び、私の体を抱え込むように後ろにひっぱる。
 邪魔しないで!
 と、思った時には光に包まれていた。
 移動魔法だ。
 宮廷魔法使いが、緊急避難用の移動魔法を使ってしまったのだ。


* * * * * *


 僕等はすぐ側の雪の広野に出現した。瘴気まみれたの土地を封じている巨大なドーム状の結界の外だ。短距離の移動魔法で跳ばされてしまったのだ。
 黒の生首はここからだとかなり遠いし、結界は通り抜けできない性質のモノだ。移動魔法で結界を越えなければ、アレには近づけない。
 ラーニャが宮廷魔法使いにくってかかった。
「戻しなさい! 弟達が中なのよ!」
 青ざめ頭を横に振る魔法使い。その胸倉をつかみ、美しい顔をすごい形相にしてラーニャが怒鳴る。
「仲間を見捨てるなんて、勇者の行いじゃないわ! 早くしなさい! 私は行かなきゃいけないのよ!」
「ラーニャ様、落ち着いてください」
 シャオロン様がラーニャを後ろから抱えている。が、ラーニャは気にせず暴れている。カラドミラヌは横からラーニャを止めようとして、ぶん殴られていた。
 さっきシャオロン様が後ろにひっぱってくれなきゃ、ラーニャは大怪我をしていた。恐慌(パニック)になった宮廷魔法使いが発動させてしまった移動魔法は、結界を有効範囲としたものだ。ラーニャは結界外に両手を出していたのだ。あのまま術が発動していたら、想像するだけで恐ろしい。ラーニャの両腕は……
 宮廷魔法使いが呪文を詠唱しているのに気づいてくれたシャオロン様に感謝。
 宮廷魔法使いを責めるのは後だ。
 兄様……
 胸が苦しい。心配だけど、今は……
 従者として働かなきゃ……
 僕はラーニャの元まで走り、お腹に力をこめて大きな声を出した。
「ラーニャ!」
 ラーニャの首が動き、横にいる僕を見る。
 すかさず、僕は左の平手でラーニャの頬をはたいた。
 軽くだったけど……叩いた。


「落ち着きなさい、ラーニャ! 騒いだところで仲間は戻ってきません! 窮地こそ感情を昂らせず、冷静に対処すべきです!」


 ラーニャの茶の瞳が大きく見開く。
 僕を見る。
 僕ではない僕を見たのだろう。彼女から怒りが消えてゆく。
「て、父様なら言うと思う。落ちついて、ラーニャ」
 ラーニャがジッと僕を見る。
 真っすぐに僕を見る。
 外見が父様そっくりの僕を見る。
「このまま戻って、どうするの? 僕はまだアレに触れてないから、僕が触りに行くって手もある。でも、穴が開いたところで、僕が吸収されるだけだと思う。シャオロン様は穴に弾かれた。ラーニャが触れても肉壁に変化は無かった。二人はあの中に入れないと思う」
「でも、見捨ててはおけない……」
「だけどさ、ラーニャ、理由はわからないけれど、兄様達は中に入れたんだよ。外側からではどうしようもないアレが自ら招き入れたんだ、これで事態は動くと思う」
「あの穴、内に通じたとは限らない!」
 ラーニャが再び声を荒げる。
「異次元通路でどっか遠くへ飛ばされたのかもしれない! 内に吸収されたんだとしても、相手の目的がわからないのよ! アーメット達を喰らう気なのかもしれない! 殺されるかもしれないのよ!」
「殺されないよ、兄様達は!」
 僕もラーニャに負けじと声を張り上げる。
「兄様は大魔法使い級の魔法が使えるインディラ寺院代表だ。大魔法使いであり高僧に匹敵する実力なんだ。兄様は死なない。絶対、死なない。兄様がいれば結界もある。ジライもアーメットも大丈夫だよ」
 ラーニャを説得しながら、僕は自分自身にそう言い聞かせていた。
 兄様は死なない……絶対に。
 だから、今は……僕のやれる事をやるだけだ。
「今は兄様達を信じて、僕等は外からやれる事をしよう。ね?」
 ラーニャが睨むように僕を見上げる。右頬を押さえながら。
「あんた……何か考えがあるの? あるなら聞いてあげるわ。言いなさい」
 良かった……いつものラーニャだ。
 よくも殴ったわね、義弟のくせに! って顔をしてる。
「まずは、みんなで考えてみよう。兄様とジライとアーメットは吸い込まれたけれど、シャオロン様は弾かれた。アレが兄様達だけを吸い、シャオロン様を弾きラーニャを飲み込もうとしない理由……それがわかれば侵入の手立てがわかると思うんだ」


 宮廷魔法使いに、バンキグ王宮に連絡をとってもらいルゴラゾグス先王に事態を報告してから、何故、あの三人が飲み込まれたのか、皆で話した。
 僕とラーニャとシャオロン様、カラドミラヌと、二人の宮廷魔法使い、二人の司祭が顔を合わせ、思いつく事を口にした。
「魔力ではありませんね。ガジュルシン様お一人ならば強大な魔力に惹かれたと考えられますが……忍者達が大魔法使いだったとは思えませんし」と、宮廷魔法使い。
「吸いこまれたのは全員、インディラ人ですな」
 と、言ったのはカラドミラヌ。いや、その共通点は無意味かと……
「信仰の問題……でも、ありませんね。ラーニャ様もインディラ教徒であらせられますし」
 と、シベルア司祭。と、いうか、王宮付き忍者だけど、ジライはインディラ教は信仰していない。
「この前、俺や司祭様、魔法使いも、皆、弾かれました。もしかすると、あの三人……あの首の好みなのでは? 惚れられたのでは?」
 何でもいいから言ってみてくれと頼んだとはいえ……ふざけてる、カラドミラヌ?
「同じ理由とも限りませんよね」
 と、シャオロン様。
「それぞれの異能部分に惹かれた可能性もあります」
 異能部分?
「ガジュルシン様は魔力、ジライさんは雑念を持たず事にあたれる精神、アーメットは……残念ながら彼個人をよく知らないので異能部分を思いつかないんですが……」
 アーメットに異能部分なんてあったかなあ? 忍者にしては、人の感情が読めないぐらいしか特徴がないような。
 ラーニャがイライラしている。こんな悠長に話し合ってる場合じゃない! と、怒鳴りたそうな顔だ。
 逸る気持ちもわかる。でも、闇雲に突進しても、三人を救い出せない。
 ずっと兄様を意識して思念を送ってるのに、返答がない。移動魔法で戻っても来ないし……やはり閉じ込められたのだろうか? あの生首の中か、異次元空間かはわからないけれど。
「あの生首の好みの物を持っていたとか?」
 と、カラドミラヌ。
「宝石とか呪具とか飲食物とか香水とか」  
……この人、真面目に考える気あるんだろうか?
 あの三人が共通のモノを持ってるものか。
 生活スタイルも趣味も嗜好も違うのに。
「こんなのいくら考えたって無駄よ!」
 ラーニャが切れた。早いなあ、もう。
「僧侶ナラカを捕まえましょう! あいつなら何か知ってるはずだわ!」
 考えるより行動。ジッとしてられないのならわかるけれど、どうやってナラカを呼び出すんだよ。具体性ないなあ。
 僧侶ナラカなんて……
「………」
 僧侶ナラカ?
 そうか……
 ある。
 あるじゃないか、あの三人の共通点!
 あの三人は同じモノを持っていた!
「ラーニャ、多分、あの中に入れるよ」
 僕の言葉にラーニャの顔が輝く。
「でも、入れるのは一人だけだ。サヴォンオラヴィに戻ろう。ルゴラゾグス先王や国王様にご相談して、お力をお借りしよう。複数の人間が中に入れるようにするんだ」
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