4.裏切り
「あ、そうだ。これ食べて」
アスカが差し出したのはLAINのクッキー。珍しいものらしい。
「『何か』を裏切って助かるためのものなんだって。1枚で1回分。とりあえず1枚ずつね。何を裏切るのか研究したいってのもあるけど」
ロフノが突然驚いた。
「アスカ、お前でもLAINの謎があるのか?」
「あるよ?」
「……以外だった」
と言ったロフノの間に、レイが突然話に入った。
「あ、それよくある間違いよ。『以外』というのはその他って意味で最初のいにアクセントがある。驚いたっていう意味の『いがい』は『意外』なの。よくインターネットとかでも間違えられてるの」
「お前、冷凍睡眠してたんじゃなかったのか!?」
いや、冷凍睡眠していたって覚えていても不思議はないと思うが。
「睡眠学習ってあるじゃない? あの力を強力な魔法にしたらしいの。それも寝ながら覚えたんだけどね。あ、そうそう、調べてもいい? 何を裏切るのか」
「ありがとね」
といったのはアスカだった。
「メイアの目的は……『レフィア』をよみがえらせること?」
メイアの目的を単独で調べていたレイ。
「メイアの日記によると、レフィアは太古に封印された魔獣。強さはメイアの数十倍かもしれない。だからメイアはそれで世界を滅ぼそうとしているって事ね。でも実はLAINが目的? それで世界ごと壊そうとか? どっちにしても早く伝えないと!」
レイは電話を手に取った。1つずつダイヤルしていく。いや、ダイヤルではなくボタンをプッシュするのか。
「もしもし! アスカ?」
「あ、レイ?」
「メイアについてわかったことがあるの!」
アスカに話した。レフィアの復活を阻止しなければ未来はない、と。
「LAINを…… 私、守りたい! だからレフィアは絶対復活させない!」
彼女の瞳は、いつもより遥かに、輝いていた。もちろん、電話越しのレイには見えなかったのだが。
「またね」
電話が切れた。
「あと少し。早く調べないと」 |