プロローグ
アスカです。好きな食べ物はLAINというお菓子会社のレモンキャンデー。
今日は大変なことが起こったの。だって……
私の世界ともいえるLAINが倒産の危機……
決めました。私、世界を救います。
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『LAIN』
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「世界は…… 魔女メイアに支配される…… アスカ、世界のために戦って。もしこの戦いに負けたら、世界は消滅する。もちろんLAINもね」
そうアスカに告げた巫女ランカ。
アスカにとって、LAINが消えてしまうのが何よりの恐怖だった。もっとも、世界が消えてしまったら意味ないのだが。
「わかりました、この風魔法が効くかわからないけど、がんばります」
アスカの特技は風の魔法。といっても回復系メインだった。攻撃はまあそれほどではないようだ。
「……ところで、メイアってどこにいるの?」
肝心のことを聞き忘れた。
「じゃあ、この世界の昔話は知ってるわね?」
小学校で習う内容。
「えっと…… なんとなく」
もしこれがLAINの誕生秘話なら何時間も語れるであろうアスカだったが、世界の誕生秘話はあまり覚えていなかった。
「じゃあ、話すわね。はるか昔、この世界が生まれたころの伝説を…………」
この世界には魔法と科学が共存している。
テレビだって新幹線だってある。魔法は簡単なもの(家事や炎を出すライター代わりの魔法など)は誰でも覚えられる。だから洗濯機などの家事の道具はないのだろう。けれど、難しい魔法(戦いに使えるほどのレベル)は、とたんにその力を持つ人間は制限される。
魔法と科学の共存が生まれたきっかけとは。
魔法を持つ精霊と、科学を持つ人間。あるとき二つの種族は気づいた。魔法と科学が共存すれば、もっと住み良い世界になるのではないか、と。
精霊は魔法技術の一部を、人間は科学技術の一部を。それがきっかけで、人間の世界は科学よりで、魔法のある世界となったのだ。
精霊の世界では、精霊は人間より魔力が高く、科学と比べて魔法のほうが便利だったから、いつしか科学がすたれていったという。
「あなたは魔力の高い人間だわ」
「私に、そんな魔力があると思うんですか?」
「あるわよ」
「どうしてですか?」
「だって、あなたは…………………… 天才だもの」
少し間の空いた返事に聞こえた。
「あなたのお母さんから預かったものよ。『いつか旅立つときにこれをアスカに』って」
虹色に輝く宝石が埋め込まれたペンダント。アスカの母親は死んでしまった、そう聞いていた。
「風の魔力を高めるためのものみたい。あなたを救ってくれると思うわ」
「……ありがとうございます」
こうしてアスカは旅に出た。世界を、LAINを救う旅へ。 |