心変わり?
階段で俺が体育座りでふさぎ込んでいると紗耶が走って来た。
「葉也……その……あれだ……あの……あり、がとな」
「紗耶どうした!? まさか昨日の事か!?」
「昨日休みなんだけど! 何か有ったか!?」
「昨日、俺を求めてたじゃん!」
「なっ、いきなり何言ってんだよ!」
「あまりの気持ち良さに記憶を失ったか!?」
「何の話だぁーーーーーーーー!!!!!!」
「グフッ!」
紗耶、見事なブローだぜ。
「もう良いわ! 葉也死ね!」
うわっ、精神がヤバい。
今にも崩壊しそうだ。
いきなり死ねは無いでしょう。
「うるせぇ! 死ね!」
聞こえてた!?
まさか、これが以心伝心。
「違うわぁ! てめぇが声に出して喋ってんだよ!!」
「グハッ!」
回し蹴りは俺の頭にクリーンヒット。
・・・・・・・・・・・・・
あれ?意識が……薄………れ…て…………
「……………」
ここは何処だろう?
目の前には白一色。
・・・・・・・・・・・・・
天国?
へえー、ここが天国かぁ。
・・・・・・・・・・・・・
そして、俺の隣にはブレザーを着た赤髪天使。
・・・・・・・・・・・・・
何故にブレザー? とか聞いたら駄目なんだろうなぁ。
こうゆう状況って一番辛いよな。
気になるけど聞けないという……
・・・・・・・・・・・・・
普通に保健室で紗耶だったけどな。
「どうした紗耶?」
「別に何もねぇよ」
「じゃあ、おはようのキスを!」
「しねぇよ!」
……手が飛んで来ない。
調子狂う……事は無いけど。
「病気か?」
「何でそうなるんだよ!」
「違うなら……痔しか無いな」
「二択しかねぇの!? しかも違うから!」
「違うなら……痔しか無いな」
「何一つ変わってねぇ!!」
「紗耶、お前あれか? 女の子か?」
「生理って言いたいのか!?」
「心配ご無用」
「何の!? ってかもう止めろーーーーー!!!!!」
仕方ない。
ボケるのは一先ず置いとこう。
「……悪かったな。殴ったり蹴ったりして」
「えっ!? 今さらじゃない?」
「っるせぇ! 今度からは殴ったり蹴ったりしないから……殴らせろ」
「何で!? ちょっ、握りこぶし作んなよ! 怖ぇよ!」
「大丈夫だ。一ぱ……二発で良いから」
「増えた! 今、一発増やしただろ!」
「……………」
「せめて何か言ってぇーーーーーーーー!!!!!!!」
「覚悟してくれ」
「嫌だぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」