前置き?
「さあー、皆! 俺と一緒に愛を育もう!」
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「……死ねば良いのに」
「誰だ! 今、死ねば良いのに発言した奴は!」
静かに挙手する奴がいました!
「おま!………え……か……じゃあ許す!」
「別に許してくれなくても良いのに」
優の奴。
………とことん淋しがり屋だなぁ。
構ってほしいタイプか?
何か顔がニヤけるじゃん。
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ワオッ!! 美少女5人組が引いてる。
け、賢が優しく見て……ない、な。
冷たい視線がビシビシ来るなぁ。
「葉也、ドンマイ」
肩に手を掛けて笑ってるのは太。
太ってるから太だ。
「うるせー! 野郎なんかに同情されてたまるか!」
「ショッーク!!」
太が床に泣き崩れる。
「ウウウウゥゥゥゥゥ」
「サイレン!? 太、お前泣き方スゲーな!」
「ってゆうかぁ~、めちゃウザ何ですけどぉ~」
「キャラ変わってる!?」
「もう、葉也くんのお馬鹿さん☆」
「また、変わってる! ってかどうやって☆出してるの!? 俺出せた!!?」
「葉~也~ちゃん。あ、そび~ましょ」
「……………」
「……ぐずっ、ツッコんでくれな~い」
「うわー、泣かしやがったー。わ~~る~い~わ~る~い」
「紗耶、棒読みだぞ。どうした?」
「……黙秘権を使用する」
「……駄目だ」
「お節介という奴か? ウザいだけだぞ。このナルシストハーレム野郎」
「ナルシストじゃないから!」
「ハーレムを否定しろよ!!」
「それは合ってるから良いんだよ」
「合ってねぇから!」
ヤバい話が逸れすぎた。
「話を戻すが……………紗耶は聞いてほしいんだろ?」
「……そんな事言ってねぇから」
「言わなくても分かるよ」
「なんで?」
「紗耶だから」
「…あたしって顔に出てるか?」
「そうじゃなくて…俺は紗耶が好きだから」
「葉也……」
「紗耶……」
「…………キモい」
「グハッ!」
今のトキメク所だろう。
「何回も聞いてるからな……慣れた」
「慣れちゃ駄目ぇーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」