クーデレ?
「待っとけよ! 俺の美少女!」
俺は走って学校に向かった。
現時刻。
5:10。
家から学校まで歩いて5分という比較的近い道のりだ。
俺は昨日の経験でゆっくり開いた。
本音。
格好良く登場する為。
「ハロー。マイハニー……マッテタカナ?」
「カタコトで言ってもばれるよ」
居ました!
二人居ました!
麻由美と読者説明開始!
麻由美が『カタコト……』的な事を言っていたが先に説明!
麻由美以外にもう一人居る。
その一人は平山 海琉。
髪は短髪の青。
身長は普通(教えるのが面倒)。
胸はあるかどうかもわからない程小さい。
小さくても美少女なら俺は好きだ。
別に巨乳が好きって訳ではないが……
ついでに麻由美は普通だ。対して小さくも大きくもない。
海琉はいつも、教室では立ちもしない程ずっと席に居る。
一言で言うとクールキャラだ。
そして今っ! クーデレ状態なのだ!
……以上で説明終了。
「麻由美と海琉は早いな。まさか! 俺に会いに早く来てくれたのか!」
「昨日は早かったから今日も早いと思って」
「麻由美……ありが……」
「というのは嘘で今から部活だから」
「グハッ!」
俺に1000のダメージ。
クッ、なんていう攻撃だ。
これが俗に言うツンデレかっ!
麻由美は俺とは正反対のドアから出て行った。
そして……俺に見向きもしない海琉。
じぃーッと黒板を見て目を離さない。
……見てっ!! 俺を見てっ!
俺ここに居るよ!? 俺そんな影薄い!?
っていうかこの状況、影薄いとかの問題じゃねぇ!!
存在皆無じゃん! 俺の存在皆無だよ!!
とにかく話し掛ける事にしよう。
「……海琉?」
「…………」
「オ~イ」
海琉の目の前で手を振る。
「…………」
反応が無……
「何?」
おおうっ! いきなりですな。
「いや、ただ反応が無いから」
「…………」
おおうっ! またか!?
「さようなら」
終わらされたっ!!
死ねってか!? 死ねっていいたいの!?
俺の扱い酷いな!
結局あれ以降話してくれなかった。
そもそも話をしたのかさえわからない。
照れてるだけだ! そうに違いない!
そろそろ俺の美少女が来るな……
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