総解説 2
中国・・・現在は華北地域と沿岸部の香港以北を統治する中国国民党北京政府(汪兆銘政権)、重慶を中心に華南地域を統治する中国国民党重慶政府(蒋介石政権)、成都を中心にモンゴルとの国境までの地域を統治する中国共産党(毛沢東政権)が満州国を除く中国全土を3分割する状態で占領している。この内日本が支援しているのは史実と同じく汪兆銘政権。ただし、重慶政府との戦いに日本は軍事顧問団を出す以外の介入はしていない。
それぞれの政府については、まず北京政府は1942年時点で日本と満州国からの支援で軍備、工業を整備しつつある。この内海軍と空軍戦力に関しては3政府の中で最も忠実しており、青島を拠点とする主力艦隊は軽巡3、駆逐艦8、海防艦6からなり、日本、タイについで有力な艦隊を持つ。また日本政府の支援で沿岸部の造船施設の整備が進んでいるため、小型艦艇なら自国での量産が可能となっている。空軍も第1線機を200機近く保有し、最近では自力での生産を始めている。
重慶政府はビルマ、ヒマラヤルートで英米から支援を受けているが、日本軍によるインド洋での通商破壊戦、さらに連合軍の思わぬ苦戦で補給が滞りジリ貧状態。これまで支援された武器でやりくりしているものの、政府及び軍部内の腐敗が激しく脱走者が相次いでいるのが現状。3政府の中で最も弱体と評価されている。
共産党もソ連がドイツに対して苦戦していることから武器供与が滞っているため、現在は積極的な行動を避けて持久戦に入っている。ただし、北京政府も重慶政府も攻撃する余力はないため事実上こう着状態。しかし士気は高い。
満州国・・・史実より関東軍の規模が小さく、国軍の規模が拡充されている。特に陸空軍。陸軍は旧式だが日本より十数両規模で供されている。また独伊から旧式化した戦車を輸入する動きがある。空軍は満州飛行機を中心に日本製の機体のライセンス生産機を使用。こちらもドイツからの輸入計画がある。海軍(海辺警察)は数隻の小艦艇が増えている以外史実と同じ。
タイ・・・大まかな流れは史実とほとんど代わりなし。ただし日本からの武器供与量は多く、海軍は戦艦2隻、軽巡2隻、駆逐艦6隻を中心とする戦力を保有している。戦艦は日本海軍を退役した「金剛」級。これら艦艇は緒戦で日本海軍に協力してマレー作戦を支援した。
インド国民軍・・・チャンドラ・ボース首班のインド国民軍は史実同様日本側に援助を求めて結成されている。ただしスエズ運河が陥落したため結成時期が若干早い。また日本海軍とドイツ海軍がインド洋とアラビア海で実施した通商破壊戦で英軍装備が捕獲され、それを融通された事により幾分規模が大きくなっている。特に相次ぐ英軍からの離反者を取り込んだため、空軍と海軍が整備されつつある。
その他の国々(ベトナム・インドネシア、フィリピンなど)・・・独立運動家らを中心に現在は国家の基盤作りに専念中。小規模な陸軍は整備しつつある。またフィリピンではもとフィリピン軍将兵を中心に日本からの供与機で空軍を整備しつつある。
ヨーロッパ
イタリア・・・燃料不足や兵器の開発の遅れから英軍に負け続けたが、独逸軍の介入でようやく戦力を回復できる見込みが立ちつつある。ただし、軍の士気は相変わらず低いため日独ともに戦力としての期待度は低い。
フランス・・・ドイツへの積極的協力を条件に、今もヴィシー政権は存続中。また独逸軍占領地域もドイツ軍の駐屯見返りに行政権などは全て返還されている。現在はロンドンに拠点を置く自由フランス政府と分裂状態。ただし空海軍力では雲泥の差がある。特に海軍は自由フランス軍が最大で巡洋艦しか保有しないのに対して、ヴィシー政府軍は地中海艦隊が復活し、戦艦「ジャン・バール」を旗艦に活動中。
フィンランド・・・レニングラード陥落とともに積極的な戦闘を中止している。これは同国の対ソ参戦目的が、冬戦争で失った領土回復であったため。しかしドイツからの新兵器購入は継続中。ドイツ軍が冬季戦においてもっとも頼りにしている軍隊。
ルーマニア・・・独軍と共闘してソ連と戦闘中。ドイツ軍が未だ戦力を維持しているため、こちらもまだ戦線を保っている。なお旧式化したIAR80、81戦闘機をアジア諸国に売却する計画が持ち上がっている。
トルコ・・・未だ中立状態。
スペイン・・・未だ中立状態。ただし若干の空陸軍を義勇軍として東部戦線へ派遣。
中国の軍備増強計画に付いて。
北京政府・・・3軍(陸海空軍)ともに、日本と満州からの支援で出来上がった工業地帯を中心に自国製兵器の生産を進めている。また海軍と空軍は特に増強中。海軍は日本海軍の護衛駆逐艦「桜」級と設計が同じの「海陽」級を始めとして中小型艦艇を整備しつつある。空軍は日本の「隼」(零戦)をライセンスした「炎龍」戦闘機を生産、配備中。ただし生産が追いついていないため、やはり欧州から兵器を輸入する動きがある。
重慶政府・・・主に英米より供与された兵器を使用しているが、小銃や機関銃の弾薬以外生産できないのが現状。空軍は以前供与された機体を使いまわしているが、補給がないためその数は減りつつある。海軍は以前英米から少数の艦艇が売却されたが、有効に活用せぬまま北京政府軍に全て拿捕された。そのため現在では少数の河川用砲艦以外存在しない。
共産党・・・主にソ連軍からの供与兵器や、捕獲兵器を使用している。ただし戦車等はほとんど所有していない。空軍もソ連からの支援がないため、機体装備ともに無きに等しい。統治地域が内陸のため海軍は現在のところ存在すらない。
満州国の軍備増強計画について
満州国は現在仮想敵のソ連や共産党がそれぞれ戦争中であり脅威が減っている。しかし代わりに対米参戦しているため空軍と陸軍の大幅な近代化を進めている。空軍はこれまでの関東軍の下請けから、一挙に本土全域の防空が可能な戦力への増強を計画している。ただし、国内の航空産業が脆弱なため、海外からの輸入を計画している。現在のところドイツからMe410戦闘機やJu88爆撃機の購入計画が進んでいる。
陸軍も日本製戦車や装甲車の供給が間に合わないため、ドイツやイタリアから戦車や自走砲の購入計画が持ち上がっている。
帝国海軍駆逐艦「桜」級(中国海軍「海陽」級と姉妹艦)
全長108m 排水量1300t 速力30ノット
武装10cm単装砲3門(単装1基、連装1基)
61cm3連装魚雷発射管1基
40mm連装機関砲3基
25mm単装機関砲12基
爆雷80個(又は機雷80個)
独立艦隊で使用していた「梅」級の発展型。生産性がより向上している。なお10cm砲は秋月型の98式と砲弾は共用できるが、装填機構は簡易化され生産性を向上させている。また中国艦は主砲が88mm砲となっている。
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