「なぁ柚季」
「ん〜?」
俺が名前を呼ぶと嬉しそうにするお決まりのパターン。
「あ゛〜授業だるいなー」
「むっ!タツ!ちゃんと出ないと出席足りなくなっちゃうよー?」
柚季は変に真面目だから、俺はペースについてけない。
まっ結局、巻き込まれてんだけど!
「ほら次物理ー!遅刻しちゃうよ!」
膨れっ面の柚木。
ほーんと子供みてぇ。
「はいはい。おいてくぞ?」
「あ!ひどーい!」
……
………
…………周りから見たら恋人同士に見えるのか?
俺たちは恋人未満友達以上ってかんじの関係。
幼なじみでもなんでもないんだけど、ただ長い時間を一緒にいる。
「ついたー!セーフ!」
「ははっ」
お互いが慣れてしまったんだ。この関係を…
勿論、俺は柚季が好き。
中学から高校2年の今までずっと好きだった。
「おいお前らまたギリギリ〜!仲良いねぇ」
「うっせぇ〜!」
周りの奴に茶化されるくらい恋人みたいにいつも一緒。
嫉妬だって普通にやくし、柚季の鈍感さには参るくらい。
「柚季〜」
「早瀬君どうしたの〜?」
「えっ何でもない!」
「ぷっ変なの〜」
何気ない男との会話でもイライラきてしまう。
彼氏でもないのに…
「タツ〜!」
けど、そんなこんなで俺の名前をいつも呼んでくれるってのは幸せ者で
「なんだよっ」
ふざけあうのも良いのかもな〜って
「バーカ」
「は、はあぁ!!?」
こんな関係でも良いのかもな。
《恋人未満友達以上》
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