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戦国小町苦労譚 作者:夾竹桃

天正元年 畿内の社会基盤整備

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千五百七十四年 六月中旬

四月。採油目的に栽培されている見渡す限りの菜の花畑が最盛期を迎え、尾張に遅めの春が到来したことを告げていた。
日増しに暖かくなり、人々も活動的になる頃を見計らって信長が幾つかの新しい法令を発布した。それは帝の勅許を得た全国的なものではなく、あくまでも織田領内を対象とした内向きのものであった。
尾張や美濃は勿論、新たに領地へ組み込まれた越前や近江も対象であるため、領地ごとに附則、細則を付け加えられてはいたが、大筋では三本柱からなる法令であった。

一つ目は『楽市楽座令』。これは尾張や美濃では当たり前となっている内容だが、戦災復興を見込んで新領地へも拡大したのだ。
大筋としては「特権を持つ商工業者を排除した自由取引市場の創設と、それを妨害する者に対する罰則」からなっている。
信長の目が届きやすい尾張・美濃で培われたノウハウを元に、直轄領でない遠地での導入という実験的施策という側面もあった。

二つ目は所謂(いわゆる)『刀狩り令』と呼ばれる武具徴収令であった。こちらも尾張・美濃では施行済みであり、新領地へ向けた法令となっている。
当時はいくさ経験のある農民であれば、刀や槍などの武器を持っていることが多かった。そして水利などを求めて村同市で紛争が起こると、これらの武器が持ち出され容易に人死にへと発展した。そして犠牲者が更なる犠牲者を呼び、紛争が拡大していく傾向にあった。
これら端緒を挫く意味でも武士以外の者は、武具の所有を制限されるという内容であった。勿論、権力を以て無理やり取り上げれば反発を招くため、適切な理由があれば所有が認められた。
しかし、この武具の所有には管理責任が伴い、万が一盗まれて犯罪に使用されれば、持ち主にも厳罰が課されるという看過できないリスクが付き纏った。
早期に武装解除に応じれば、武具の代わりに尾張式の鉄製農具が支給されるため、武具の所有に固執するものは多くなかった。

最後の一つが『政教分離令』であった。これは僧侶に対する法論(ほうろん)の禁止と、為政者に対して特定の宗教への傾倒を禁止したものであった。
前者の法論(宗論とも呼ばれる)は教義の異なる宗教間で発生する、互いの教義の優劣や真偽を巡って行われた論争だ。
極論すれば口喧嘩であるが、決着がつかねば武力に訴えるようになるのは自然の流れであった。端から相手を併呑(へいどん)するため喧嘩を吹っかけ、武力闘争で勢力を伸ばした法華宗のような例もあった。
乱世を終息させようという時に、新たな紛争の火種を撒かれては本末転倒となるため、この令に関しては是非を問わず、関与した者すべてに等しく厳罰が課せられた。
次に為政者に対する宗教色の排除だが、一例として僧侶などを配下に召し抱える場合、一定の手順を踏むことが義務付けられていた。
また為政者自身にも特定の宗教への肩入れや口利き、逆に特定宗教に対する不当な弾圧を禁じた。例外的に宗教勢力の政治介入に対する監視や、武力を以てこれを鎮圧することは認めていた。
但し、武力介入するに当たっては為政者以外の目付け役の承認が必要となり、恣意的に強権を振るう事が出来ないよう制限されてもいた。
これに反すれば、為政者であろうとも根切りもあり得るという厳しい処分が記されていた。
この令によって宗教家は政治への介入をしない限り、信教の自由が認められ、為政者の介入を最小限に出来るという利点も存在した。

これらの法令は織田領内に限定される領国令であるため、発布され周知が行き渡ると即座に施行された。まず徹底した寺社勢力への武装解除が行われ、続いて民衆へとその対象を移していった。
次に特定宗教を優遇していた領主に対しては、領地没収の上、追放された。これは優遇を受けた側にも適用され、政治介入していたとして所領を没収され、関係者全員が寺社から追放された。
当然、異論や反論で紛糾した。しかし、信長はその一切を聞き入れず、却下されても尚言い募った者に対しては、等しく追放処分とした。
一つでも例外を認めれば、なし崩しに他も認めざるを得ず、最終的に形骸化してしまう事を信長は理解していた。それ故に、信長は断固たる姿勢を貫いた。
さらに消極的な反抗であるサボタージュも認めなかった。定期的に進捗を報告させ、正当な理由なく対処が遅れれば、誰であろうと罰を下した。
逆に信長の威を借って宗教家に対する脅迫や弾圧を行った者は、これも例外なく斬首された。そして徹底抗戦の構えを崩さなかった寺社に対しては、焼き討ちを行い根絶やしにした。
公正にして苛烈。それが信長の政教分離令に対する評価となった。

令の施行より一月も経てば、恭順した場合と反抗した場合の例が出そろい、多少の不都合はあっても従った方が得策だと皆が考えるようになった。
こうして円滑に武装解除が進むようになり、手の空いた家臣達へ信長は検地の実施を命じた。

「黒鍬衆の測量班が、全員出払っているのはそのせいか……」

静子は各地より寄せられる、黒鍬衆派遣の陳情を見て呟いた。織田家では既に検地の手順が確立されているが、迅速かつ正確な測量を実行できる人員となると、静子の黒鍬衆以外にはいなかった。
更に信長の命じた検地には、不要な城の撤去が含まれていた。結果として大規模な土木工事が必要となり、自前で全てを賄うよりは、順番待ちをしてでも静子に人材派遣を要請する方が安上がりとなった。

「優先度の高い地域は、近江と越前となっております。差配については足満様にご確認を頂きました」

蕭が静子の留守中に進めておいた内容を説明する。陳情書を受け付け、蕭が基本計画の草案を練り、足満と信長の承認を得た後に、人材の派遣を行っていた。
当初、蕭は先着順に要請を受け付け、測量地の広さを考慮しない一定人員を均等に派遣する計画を立てた。人材派遣程度と蕭が侮っていたこともあるが、計画書を見せられた担当者は一様に不満を述べた。
派遣先の実情を考慮しない杜撰(ずさん)な計画に、領主をも巻き込んで政治的な駆け引きが始まりそうになったため、足満が指揮を執って計画を見直した。
領地の将来を左右する重要案件であるため、派遣先の事情や地理的な情報、派遣人員の規模に至るまで細心の注意が必要であると蕭は否応なく理解させられた。
それらの事情は最初から織り込み済みと言わんばかりに、資料を片手に次々と素案を書き上げていく静子を見て、その見識の広さと実務能力の高さに舌を巻いた。

「やけに近江一帯へ人員を割いているように見えるけれど、これは何故かな?」

「安土周辺の調査と、付随する工事のためです」

「なるほどね」

信長の居城となる安土城は、軍事的な防衛施設というよりも政治的な利便性を重視して設計されていた。それ故に、安土城近辺にある軍事的拠点となる城は軒並み破棄するという。
銃や火薬の登場により、火力面が突出した戦国時代に於いて、難攻不落の城というのはあり得ない。ならばいっそ防御は最小限にとどめ、周辺地域に大量の軍を潜ませ得る拠点を軒並み潰した方が安全性も確保できる。
地理的にも京や堺と、尾張や東国とを結ぶ要衝に位置し、物流の動脈として機能し得る恰好の立地であった。京方面や東国方面のどちらに向かうにせよ、片や水運への乗り換え前の拠点となり、片や山越えを控えた補給地として機能し、安土に大量の金が落ちることは想像に難くない。

「堺の豪商たちも鎬を削って、店を持とうとするだろうね。とにかく了解したよ。工事が開始されれば資材の運搬が必要となるだろうけど、今のところは大丈夫かな」

「はい。では、これにて失礼致します」

静子から及第点を貰えたことに蕭はホッと胸をなで下ろした。蕭が去った後、静子は別に仕訳けられた書類に目をやった。内容は静子が運営する学校に関することだった。
当初は静子邸で働く者を対象に始めた私塾であったが、有能な人員を輩出するという評価を得てからは、その規模は拡大の一途を辿っていた。
噂を聞きつけた有力者たちが競うように子女を送り込むようになり、到底静子邸の敷地内で収まるような規模で収まらなくなった。
身分の高い子弟は、身の回りを世話する人員をも連れてくるため、急遽学校と併設される寄宿舎をも建てることとなった。
広大な敷地を有するだけに、静子邸付近に土地を確保できず、山裾にある一帯を切り拓いて土地が用意され、史上初の全寮制学校として5月から開校する見込みとなっていた。

「やれやれ、勉学に於いては身分を関係なく、全員一律同じ環境にしたかったけど……仕方ないか」

頭を掻きながら静子はため息をついた。ここまで大げさにする予定はなかったのだが、最早後戻りはできない。
本邦最高学府という触れ込みで、織田家一族や重臣たちの子弟が机を並べることとなる。当然子供たちにコネを作らせるべく、送り込まんとする親が後を絶たない。
代わりに資金は潤沢に集まり、学校の定員は200名ほどになる見込みとなった。一方寄宿舎については、500人近い人員が生活できる規模が必要となり、大寺院が霞むほどの設備が出来上がっていた。

「まあ、実際に運用して見ないと不都合なんてわからないよね。予定よりも定員が多い事には目を瞑ろう」

無理矢理自分を納得させた静子は、決裁の署名を書き込むと書類を片付けた。やがて月日が流れ、4月後半。遠地よりの入学希望者を寄宿舎に迎えて、一足早く学校の運営が始まった。






5月になっても信長の内政重視の方針は変わらなかった。優先順位の関係で後回しになっていた森林整備にも手を付け、定期的に間伐と植樹を励行し、里山の見通しを良くすることで山賊や野盗などの潜伏場所を無くした。
計画的な伐採と植樹が行われるおかげで、表土の流出が少なくなり、河川に流入する土砂も少なくなった。山だけに留まらず、河川整備に水害対策、港湾整備、街道普請、検地と並行して新領地への戸籍配備、自警団の組織と、犯罪の取り締まり行った。如何に信長が内政に力を入れているかが窺える。
社会から不安を取り除くことで、活発な経済活動を促進し、結果的に社会が豊かになるというのが信長の考えであった。

信長は自身だけに留まらず、家臣達にも社会基盤への投資を行い、整備をするよう命じた。領主自身が主導で公共事業を行うことで、雇用を創出する。民の懐が潤えば、新たな需要が生まれ、経済活動が加速すると説いた。
特に力を入れたのが街道整備であった。流通を促すことこそが、経済活性化に繋がると繰り返し諭した。
戦国時代の常識としては、街道整備などしようものなら外敵の侵入を容易にする傾国政策である。この為、河川に橋を架けることすらせず、道も可能な限り蛇行させる方が良いとされた。
しかし、信長は敵に攻められるリスクよりも、交通の便を良くすることによって国を富ませる事を優先とした。

この政策には織田の動向に注意を払っていた北条も酷く混乱した。遠からず始まる武田・北条とのいくさを考えれば、敵に利する行為にしかならないため、信長の真意が何処にあるか測りかねていた。
更に併せて実施された『刀狩り』によって、兵士となる百姓から武器を取り上げた事が混乱に拍車をかけた。各自が武器を持っていれば、緊急の場合に即応することができる。
どう考えても明らかに利が無い行動に見えた。しかし、常備軍を抱える信長からすれば、兵農分離を推し進めているだけで、既定路線であった。
いざ戦端が開かれれば、各地に駐屯している戦闘訓練を受けた兵士が駆けつける。その練度は、武器を持っただけの素人などとは比ぶべくもない。
とは言え、常備軍というのは常に資金を消費し続ける金食い虫である。常備軍を持つなどと言うことは想像の埒外(らちがい)であった。

5月の中旬を過ぎても信長に目立った動きは無かった。信長だけでなく、後継者たる信忠も軍事行動をしている様子がない。織田軍が大きく動くとき、決まって大功を上げる静子も、裏方仕事に従事しており動きが見えなかった。
他国の耳目を惹き付けるのは、武装解除に応じない寺社に対して焼き討ちを行っている(ほり) 秀政(ひでまさ)ばかりであった。信長から大将に任じられ、静子から長可を借り受けて東奔西走し、世間を震え上がらせていた。
寺社への対処と並行して、長可は信長から受けた任務にも従事しいていた。それは領地内に不正に設けられた関所の発見と破壊であった。
これら綱紀粛正とも言える規律の引き締めは、信長への反抗を目論む反乱分子の結託を阻害していた。一般的に反乱にせよ、革命にせよ、相手の不正を糾弾するという大義名分が必要となる。
しかし、自他ともに厳しく律し、目に見えて成果を出している相手には恨みを抱くことがそもそも難しい。更に広く民草にまで開墾や道普請などの仕事を与えるため、暇を持て余している人間自体が少なくなっていた。
儒教の経書のうち一つ『大学』に曰く、「小人閑居して不善を為す」これは小人(つまらない人物)は他人の目が無いと悪い事をするという意味である。
つまり広く仕事を与え、万民が積極的に社会へ関わるように仕向ければ、自然と争いは少なくなるのだ。

信長はこうした外向きの動きと並行し、内部の取り締まりを徹底した。これまで信長は軍事行動が多く、領内を留守にすることも多かった。このため内部に腐敗を抱え込んでしまっていた。
それは年貢の横領であった。税の横領については、ある程度役得として見逃されていた。しかし、尾張に於いては徴税に関する人員全てに相応の俸給が支給されるため、信長が令によって禁止することを明言していた。
法が整備されたとしても、実際に取り締まりが行われねば、更なる利益を求めて悪事に手を染めるのも人の(さが)であった。
今までは戦乱に明け暮れ、信長自身も歳入と歳出が大きくなり過ぎて詳細まで把握しきれていなかった。目が届かないのを良いことに、他の書類に紛れ込ましたり、書類を偽造したりして私腹を肥やす者が現れ始めた。
ようやく信長自身が落ち着いて、内部調査に乗り出したところ、驚くほど多くの横領が発覚した。いずれも大規模な横領とは言えない、10石程度の横領を何度も繰り返す常習犯であった。
たかが10石、されど10石。横領を放置して良い理由にはならない。悪の芽は早期に摘まねば必ずや大きく育ち、取り返しのつかない不正となって顕在化する。
民と言うのは官の不正には敏感であり、官への不満が募れば、最終的に織田家への不満となって結実する。信長は己の失策を反省し、大鉈を振るうことを覚悟し、出血覚悟で取り組んでいたのだ。

「あの手この手と、私腹を肥やすことに関しては知恵が回ることだ」

長可は呆れたように吐き捨てた。
総大将の堀を筆頭に、長可は領地の見回りを実施していた。名目上は臨検だが、実際には横領の事実を糾弾し、即刻態度を改めるよう警告していた。
過去の横領については不問とし、態度を改めるのであれば今の地位を安堵するという比較的優しい警告であった。それ故に罪を認めず、何とか誤魔化そうとする輩が後を絶たなかった。
しかし、これは最後通牒でもあった。警告を受けて改心すれば良し、さもなくば武力を以て処断されることになる。実際に堀と長可はこれまでに幾度も、領主たちの首を物理的に挿げ替えていた。

「さて、この辺りだったか? 届け出の無い関所とやらは」

無届の関所など存在してはならない。堀と長可は、密告のあった隠し関所の所在へと到着した。しかし、周辺を見回してみても関所どころか、小径(こみち)すら見当たらない。

「偽情報をつかまされたか?」

「いや違うな……臭う。作為を隠そうとする小者の臭いがする」

一見して関所を見出せなかった堀とは対照的に、長可は目を細めて周囲を見回していた。彼の勘が、巧妙に偽装された不自然さを見抜いていた。
注意深く周囲を観察していた長可は、違和感の正体を掴んだ。鬱蒼と茂る下草の背丈が奇妙に揃っていたのだ。長可は試しにと、一束の下草を掴んで引き抜いた。
さして力を入れてもいないのに、綺麗に根から抜けた。明らかに人為的に植え付けられたものであった。表土を足で退かせると、踏み固められて乾燥した道が姿を見せた。

「なるほど、道幅からして主要道路にはなれねえが、個人が抜け荷をするには十分だ。普段はこうして隠しておき、抜け荷を目論む商人と結託して裏道を通すわけだ。あくまで小規模の抜け荷に留まるから、容易には発覚しない」

主幹道路から外れた細道で、細々と小銭を稼ぐつもりだろうが、ことはそれだけにとどまらない。禁制品の持ち込みや犯罪者の流入や脱出、重大な犯罪に繋がる悪事であった。

「偽装に使った土は湿っているのに、下の道は乾いている。つまり、これをやった連中は、まだ近くにいるって訳だ」

長可はニヤリと笑みを浮かべると、長大なバルディッシュを構えた。彼の配下は、狩りが始まると言う事を理解した。各々が手にした得物の覆いを外し、抜き身の状態にすると長可の後に続いた。

「ようし、それじゃあ行くか」

野兎でも狩るかのような気楽な口調で長可は号令を下した。長可の配下は無言で得物を掲げ、長可を先頭に道の奥へと分け入っていった。
恐らく山狩りになるだろうが、堀は止める気など毛頭なかった。隠蔽(いんぺい)工作の証拠として、不自然に雑草を植えられた土を兵士に回収させた。
これに関しては実行犯は勿論、元締めにも責任を取らせる必要がある。早くも悲鳴が聞こえてきたが、堀は気にも留めず領主の許へと引き返していった。






6月を目前に控え、静子はビニールハウス内で作業していることが多かった。理由は収穫期を迎えたカカオにあった。
カカオの苗は2、3年で成木へと成長する。1571年1月に植え付けたカカオも、立ち枯れしてしまった数本を除いて、多くの苗が成木へと成長していた。
カカオは一般の果樹と異なり、幹に直接花が咲き、そして結実するという植生を持つ。これを『幹生花』と呼び、カカオの場合は雄しべと雌しべが同じ花にある両性花であり、虫によってのみ受粉が行われる。

カカオの花は季節を問わず年中咲き、1年を通してみると1本の樹で5000から1万5000もの花が咲くと言われている。しかし、花それぞれの寿命は非常に短く、僅か1、2日で枯れてしまう。
午後遅くに開花を始め、翌朝午前に掛けて完全開花する。そして開花した翌日には、その全てが枯れ落ちる。つまり受粉が可能な時間が極めて限られるのだ。
更に枝や幹の区別なく花をつけるため、場合によっては恐ろしく高所に花が咲くこともある。人目に触れることなく枯れる場合が非常に多い。

これらの事から、カカオの結実率は1万もの花に対し、結実するのは100から300程度と低くなってしまう。
当然全ての花に対し人工授粉を試みるのは不可能だ。ここでは大量にユスリカを養殖し、受粉の為に解き放った。かつて西洋人がカカオを栽培した際に、カカオの木と周辺を清潔にし過ぎたため結実に至らなかったと言う逸話もある。

静子もカカオの木が花をつけ始めた2年目から、色々な昆虫を投入して受粉を試みた。その結果、この環境ではユスリカを放った際に受粉率が高かった。
これを踏まえて3年目となる今年、ユスリカ一本に絞って放虫した。相性が良かったのか、冬の時期に花をつける植物が他に無かったのが良かったのか、詳しい分析はこれからになるが、何にしても多くのカカオが実をつけた。

放虫から約半年が経った現在、多くのカカオの木に鈴なりにカカオポッドと呼ばれるカカオの実がぶら下がっていた。
収穫作業自体は難しくなく、静子でなくとも可能だが、彼女は自分以外の収穫作業を禁じていた。
理由は収穫の際に、枝や幹を傷つけてしまえば、翌年からそこには花が咲かなくなるためだ。それゆえ静子は、手の届く範囲は小刀などで注意深く収穫し、高所については特注の高枝切り鋏を使用していた。
アルミなど望めないため、総鉄製であり相応に重量もあり、扱いが難しいため静子のみが作業を実施していた。

「よし……もう大丈夫かな」

静子は目前にぶら下がるカカオポッドが収穫できると判断し、収穫用の小刀を取り出すと、慎重に実の部分だけを切り離した。
収穫されたカカオポッドは分厚く硬い殻に覆われており、その中に白く柔らかい果肉(繊維質であるためパルプと呼ぶ)に包まれた種子、所謂カカオ(ビーンズ)が30から45個ほど取れる。
このパルプ部分も食用可能なのだが、熟して半透明に透き通ってきたものならば僅かな甘みと、少しの酸味を持つナタデココのような食感をしている。
取り立てて美味しいものではないが、カカオ豆にチョコレートの風味を持たせるのに必要な部位であるため、パルプごと種子を取り出していた。
カカオ豆にチョコレートの風味を持たせるには、2段階の発酵工程を踏む必要がある。
現代に於ける一次発酵では、大きく2種類の手法が取られる。一つは収穫した種子をバナナの葉で包み発酵させるヒープ法。もう一つは大規模プランテーションなどで採用される木箱を利用したボックス法があった。
カカオ豆の品種にも依るが、基本的にはどちらの手法を採用しても一週間ほどで発酵が終わる。静子の場合は、それほど大規模ではなく、かつ同時に栽培しているためバナナの葉を入手できたため、ヒープ法を選択した。

この工程では大きく作った竹籠に、バナナの葉を敷き詰め、その上にパルプに包まれたままの種子を乗せ、再び上からバナナの葉を被せるというヒープ法の発展形であるバスケット法を取り入れた。
現代では『質』よりも『量』を重視するため、病変したカカオ豆も一緒に発酵させてしまうが、静子は丁寧に選別を行った。
病気に冒され黒く変色したカカオ豆は当然取り除くとして、極端に大きさの異なる種子も選外として取り除いた。この際に大きすぎて選から漏れた種子を取り、周囲を覆うパルプを千切って口に運ぶ。

「んー、甘酸っぱい」

一次産業従事者の特権であるつまみ食いを敢行した静子は、証拠隠滅とばかりに残った種子を品種改良用にと取り分けた。
カカオ豆を発酵させる理由は二つある。一つは発芽能力を失わせるためであり、もう一つは香味物質の前駆体を作り出すためである。
発酵前のカカオ豆は前述の通り粘性のあるパルプに包まれているため、豆同士がくっついて空気が通らない嫌気状態になっている。この嫌気状態で活躍するのが『酵母』である。
酵母は約15パーセントあるパルプの糖分を糧に活動し、糖分をアルコールへと変える。
この一次発酵が行われる事で、パルプが分解され豆から剥がれ落ちるか、カカオ豆に成分を吸収される。
するとカカオ豆が空気に触れる好気状態へとなる。この後、カカオ豆自身が発酵する二次発酵へとステージが移る。

二次発酵では活動の主体が『酵母』から『乳酸菌』や『酢酸菌』に代わる。二次発酵初期段階では乳酸菌が多いが、発酵が進むにつれて酢酸菌が増える。この際に、酢酸菌が重要な役割を果たすことになる。
一次発酵で産出されたアルコールを元に、酢酸菌は酢酸を生み出す。この酢酸がカカオ豆に染み込むと、カカオ豆の渋み成分を減らしてくれる。更にアルコールと酸が反応するとエステルが生成され、これが独特の良い香りを生み出すのだ。
二次発酵に於いては菌類が酸素を好む好気性であるため、1日に3回ほど撹拌をして、発酵を促進させることもある。

余談だがカカオ豆のアルコール発酵を利用してカカオ酒を造る事が出来る。カカオの原産地である中南米では古くから飲まれている酒である。

静子がつまみ食いをした種子を含め、形が大きく重い種子を選別して次世代の苗を育成する。予め準備していた鉢に種を撒き、ゆっくりと生育を見守っていく。
日本の気候に適応したカカオ豆に育てることを目標とするが、大きな種子が丈夫な品種に繋がるかは不明である。多様性を持たせて交配を続ければ、いずれ優れた遺伝形質が表出する可能性もある。

カカオの種を植えた鉢を日陰に安置すると、次に静子はコーヒーの木を確認することにした。やはりこちらも静子が直接管理しているのだが、カカオとコーヒー以外については静子の手を離れてしまっていた。
残りの植物については、専任の世話係を付け引継ぎを実施した。それと言うのも静子は多忙であり、家を空ける回数も増加傾向の一途であり、静子を専任とすると十分なデータが取れなくなってしまったためである。
コーヒーの木は、樹高が約90センチにまで成長していた。100センチを超える頃から結実を始めるため、後しばらく様子を見守る必要があった。
温室環境にあるというのに、随分と緩やかな成長だと思いつつ、静子はコーヒーの木の状態を観察した。
幸いにして病気らしき兆候も無く、健やかに成長している様子が確認できた。

最後にカカオ豆を発酵させている竹籠に番号と日付を書き込み、静子はビニールハウスを後にした。

付近にある休憩用のベンチに腰掛けて、静子は一連の作業について詳細を記録した。
静子が律儀に記録を作成するため、比較的容易に引継ぎが出来ているのだが、彼女自身その時どのような意図で作業をしていたのか、どのような発見をしたかなど詳細に記録しないと忘れてしまうため、必要に迫られての処置だった。
今更記憶力が飛躍的に伸びる訳もなく、面倒だとは思いつつも、カカオの木とコーヒーの木に関する作業日誌を書き付ける。おおよそ纏め終えたところで、半透明なファクチス越しに、こちらへ向かってくる人影が見えた。
真っすぐこちらへ向かってくる人影が数人からなる団体だと気付いた時、静子はまた面倒な話が回ってきたんだと天を仰いだ。

「静子様、急ぎのお客様がお見えです……お具合が悪いようでしたら、日を改めて頂くよう、お伝え致しますが?」

「大丈夫、ちょっと考えごとしていただけ。来客って今日の予定にあったかな?」

「いえ、本日の来客予定はございません」

困惑した表情で蕭が答える。飛び込みで急ぎの来客となると、非常に面倒臭い話になると静子は確信した。

「で、誰が来たの?」

「はい。柴田様に佐々様、そして私の父にございます」

「……厄介な話、確定じゃない」

静子は呟くと同時に、項垂(うなだ)れると両手で顔を覆った。漏れ聞こえてくる噂によると、彼らは加賀一向宗への挑発に関して軍議が紛糾しているとのことであった。
それぞれに勢力が拮抗した状態での派閥争いであるため、武功に興味のない静子は傍観者の立場を気取るつもりだったが、それぞれの派閥の長が訪ねてきたとあっては避けることも叶わない。

「まあ、この恰好のまま会う訳にはいかないし……取りあえず、お客様を応接間にお通しして、その間に着替えとか諸々の準備をお願い」

「ははっ」

一度深く礼をした後、蕭は準備の為に駆けだした。






急いで着替えや、入浴を済ませ応接間へと向かうと、彼らは既に用意された座卓についていた。本来静子に付き従うべき慶次は、前田利家と絡んで話が脱線するのを嫌ったのか、徳利片手に風呂へと向かってしまっていた。

「長らくお待たせ致しました」

「こちらこそ、先触れも告げず訪問したにもかかわらず、会議の場を設けて頂き感謝致す」

才蔵を連れた静子が上座に着くと、柴田が代表して礼を述べた。

「皆様もお忙しいでしょう、建前は抜きで申します。お噂は漏れ聞こえております、本日のご用は加賀一向宗の件ですね?」

「お察しの通り、我らは加賀一向宗攻めを前にして、第一歩から(つまづ)いて前に進めておりませぬ」

真田家という諜報部隊を抱えた今、外部だけに留まらず、織田家家中の動向も逐次静子の耳には届くようになっていた。意図的に情報を収集せずとも、定期的に齎される報告により大よその動向が掴めるのだ。
加賀一向宗に向けた挑発に関しては、誰がそれを担うかで揉めていると聞き及んでいる。どのように徴発し、如何にして相手に手を出させるかが決まらない。
征伐の定義名分を得た者にこそ第一武功があると皆が考え、互いに牽制しあっているためであった。武功を独占しては周囲の反感を買うことになり、それゆえ中庸な案を出しては周囲から反論が上がって却下される。

「今のままでは時ばかりが過ぎ、到底上様のご期待に()えぬ。しかし、互いに利害の絡む我らの誰が主導しても角が立つため、第三者である静子殿のご助力に(すが)りたく参った次第」

「(うーん、出来なくはないけれど……)そうですね。武功をめぐって互いに牽制し合うぐらいなら、いっそ特定の武功にしなければ良いのではないかと……」

「誰の功かをはっきりさせねば、論功行賞に(さわ)りまする。そこについては如何様(いかよう)にお考えか?」

柴田が口を開く前に、佐々が会話に割って入ってきた。彼の指摘は尤もであり、責任や賞罰の所在というものは、はっきりさせておかないと(いさか)いの種となる。
功ありと認められ、褒美があるからこそ命を賭けるのであり、多少無茶な命令を下すことが可能となる。

「いえ武功を無くすのではなく、この件についてのみ(・・・・・・・・・)全員の連帯責任であり、全員の武功とするのです。それ以降の武功については、従来通り個別に評価すれば良い話です」

「む……仰る意味が良く判りませぬ……」

「すみません。順を追ってご説明いたします。皆さまは加賀一向宗を挑発し、いくさばに引き出せれば第一武功とお考えですね。しかし上様にとって、彼らを戦場に引きずり出すというのは、大前提に過ぎません。準備段階であるため、これを全員が成し遂げねばならない共通目標とするのです。これが出来て初めて、互いに競い合う土俵に立てるのです。それを為しえなければ、それは全員の責となります。加賀一向宗をいくさ場に立たせ、そこから如何に早く平らげるかを存分に競い合われれば宜しい」

説明を聞いた三人は唸る。信長は加賀一向宗の討伐を命じた。即ち加賀一向宗を攻めるに十分な大義名分を得るのは、出来て当然の要件となる。
逆説的に、そこまでの段階はノーカウントとして考慮せず、あくまでも参加資格と捉え、実際に加賀一向宗を征伐した実績に応じて武功を与える評価方式とする方が公平だ。
具体的な成果を数字で確認できるため、信長からも恩賞を引き出しやすい。

「……確かに。上様は挑発して、いくさ場に引きずり出してから、征伐せよと仰った。それを武功と騒ぎ立てても(ほまれ)とはなり得まい。それよりも上様の期待以上の早さで制圧すれば、覚えがめでたくもなろう」

「まずは競い合う土俵を用意するまで協力する……か」

「話の筋は通っておる。羽柴殿も明智殿も異存はあるまい?」

三人は自分なりに納得する言葉を見つけると、互いの顔を見て頷いた。これで軍議は何とかなる、と静子はホッと胸をなで下ろした。
無論、そんなに都合良く行くはずがない、という事を彼女は後に知る事となる。

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