ボクだけの王女様(3/25)縦書き表示RDF


ボクだけの王女様
作:ユーリ



ACT03:完全に7歳の子供の新一


それからも哀は1時間ほどコナンに質問をしてみたが、すべてダメだった。

どうやら、小学校1年生以降の知識は完全に吹っ飛んでしまっているらしい。

その上、言葉づかいも完璧に7歳の子供であるのだから、哀は疲れてしまった。


「ああ・・・疲れた・・・」

コナン
「えー、もう?哀ちゃんもっと遊ぼうよー!」


「ふぇぇ・・・クタクタになっちゃうよぉ・・・」

本当なら17歳の高校生だというのに、記憶喪失のせいで、今の江戸川コナンは7歳の工藤新一なのだ。

その上、妙に明るい。

哀もさすがに困惑してしまう。

それどころか、コナン、いや新一は、とんでもない事を言ったのだ。

新一
「ねぇ、阿笠のおじちゃん。このお姉さんだぁれ?」

新一が古いアルバムを見て、興味本意に聞いてきた。

哀はすかさず反応する。


「な、何言ってるのよ、毛利蘭さんよ!覚えてないの?」

新一
「う、うん・・・だって、こんな年上のお姉さん、ボク知らないもん・・・」

哀はハッとした。

8〜17歳までの記憶がないという事は、当然蘭の事に関する記憶も失われているという事だ。

新一はアルバムをソファーに置くと、博士のゲームで遊び始めた。

阿笠
「で、どうするんじゃ、哀君?」


「どうするってったって、記憶が戻らない以上、ここにかくまうしかないでしょう。」

そう哀は言った。

その時、哀の腕を新一がつかんだ。


「え?」

新一
「哀ちゃんもおじちゃんのゲームで遊ぼ!」


「え・・・あ、うん・・・」

哀は新一に引っ張られるままに座布団に座らされ、ゲームの相手をさせられた。


「(待てよ・・・今彼が7歳だという事は・・・勝てる!勝てるわ!!)」

哀はそう思った。

しかし・・・

新一
「やったー、勝ったー!」


「に、20連敗・・・」

記憶をなくしても、ゲームに関する知識は消えてなかったらしい。

哀は、ハァァ〜とため息をついた。












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう