ACT24:哀の告白とコナンの返事
哀は、新一の病室にたどり着いた。
哀
「(工藤君の記憶が戻った・・・これがうれしいのは事実だよ・・・だけど・・・だけど工藤君は、きっとあの時の記憶もなくしている・・・私と過ごしてきた、あの日々も・・・私にたいする、あの気持ちもすべて・・・どうしよう・・・どうしたらいいの?私・・・)」
哀の脳裏に、新一の言葉が浮かび上がってきた。
『哀ちゃん、一緒にお風呂はーいろ!』
『哀ちゃん、ボク一緒に寝ちゃダメ?』
『哀ちゃんは笑顔の方がカワイイよ!』
『哀ちゃんがいるから、さびしくないよ!』
『ボクの夢は、哀ちゃんのお婿さんになる事だよ!』
『ボクは本当に哀ちゃんが好きなんだよ。でも、その後ってどうなるのかな?』
『ボク、哀ちゃんがダーイ好き!!』
哀
「・・・うん!!」
哀は心を決め、ガラッと扉を開けた。
コナン
「・・・」
哀
「工藤君、記憶が戻ってよかったね。おめでとう・・・工藤君、私実はね、出会った時からあなたの事が好きだったの・・・本当に本当に、大好きだったの・・・あなたが記憶をなくして、無邪気になって・・・私にいっぱいアプローチしてくれたよね?私、とってもとってもうれしかったよ・・・もうあの頃の記憶はないけれど・・・私への恋心はないけれど・・・せめて、せめてね・・・私があなたに恋してた事、これだけは覚えていてほしい・・・それじゃあね・・・さようなら・・・」
哀は病室を出ていこうとしたが、コナンに呼び止められた。
コナン
「待てよ、灰原・・・言う事だけ言って、さっさと消えちまうのかよ?」
哀
「だって・・・もう、あなたに私への恋心はない・・・あなたは蘭さんと結ばれるのが運命・・・だから、もう私はいいの・・・」
コナン
「・・・哀。ちょっとこっちに来い。」
哀
「(え?今『哀』って・・・)」
コナン
「来い!!灰原哀!!!」
哀
「は、はい!!」
哀はベッドに歩み寄る。
すると、哀の体がフワッと持ち上がった。
哀
「え?」
コナンは哀を抱き寄せると、そっと哀にキスをした。
哀
「あ・・・」
哀の顔が、ほんのり紅く染まる。
コナン
「オレがこれをする相手は、一番大切な人だって決まってるんだ。哀・・・オレは、オマエが好きだ。」 |