ACT17:囚われの身の新一と哀
哀
「さて、と・・・」
哀は歩き出すと、扉をガチャガチャと動かした。
ガチャガチャ・・・
哀
「ダメだわ・・・しっかりとカギがかけられてる・・・新一君、窓はどう?」
新一
「ダメだよ、哀ちゃん。この部屋、元々窓を必要としない部屋だったみたいだね。」
哀
「あーあ・・・本当に閉じ込められちゃったみたいね・・・」
新一
「哀ちゃん、どうしよう?」
哀
「大丈夫よ、新一君。幸いここは携帯電話の圏外じゃないみたいだし、今は体も縛られてない・・・服部君にメッセージを伝えるのなら、今しかないわ。」
新一
「そうだね。いつまたアイツらが戻ってくるか、わかんないもんね・・・」
哀
「どうやら、ここは何かの施設のようね。何か手がかりがあればなぁ・・・」
新一
「あ!哀ちゃん!ここ!壁がちょっとだけ砕けてて、外が少しだけ見えるよ!」
哀
「ホント!」
哀は新一に駆け寄った。
哀
「下には降りられそう?」
新一
「ダメ、ここは5階の部屋みたい・・・」
哀
「そ、そう・・・それで、何が見えるの?」
新一
「わずかだけど、『杯戸』の文字が見える・・・」
哀
「じゃあ、私達杯戸町内にいるのね!」
哀は携帯電話を取り出すと、平次に向けてメールを打った。
『私達は杯戸町内にいます。探偵団バッジを頼りに、予備の追跡メガネで探しに来てください。 哀』
哀はメールを送信した。
「待たせたな。」
哀・新一
「!」
男達が部屋の中に入ってきた。
「お望み通り、ロープを持ってきてやったぜ。」
男達はニヤニヤしている。
哀
「・・・」
「さてと、お嬢ちゃん達を拘束しておくか。」
男達はロープを持って新一と哀の後ろに回ると、後ろ手に手首を縛ってから、2人一緒に手足をグルグル巻きに縛り上げた。 |