ACT16:人質にとられた新一と哀
新一と哀を人質にとった強盗団は、米花町を車で疾走していた。
「うまくいったな。」
「ああ、西の高校生探偵服部平次がいたとわかった時は、どうしようかと思ったが・・・」
「ちょうどいいところに、このボウヤ達がいたからな・・・」
「オレ達が無事に逃げ仰せるまでは、おとなしくしていてもらおうぜ。」
運転席と助手席にいる男と、後部座席にいる2人の男が会話をしている。
強盗団は、4人組だったのだ。
後部座席の2人にはさまれて、新一と哀が座っている。
幸い、今は縛られてはいない。
新一
「(哀ちゃん・・・ボク、スゴく怖いよぉ・・・)」
新一はふるえて、哀にしがみついていた。
哀
「(大丈夫よ、新一君・・・必ず服部君が助けに来てくれるわ。)」
そうつぶやくと、哀は横の男に話しかけた。
哀
「あなた達、私達をどこまで連れていくつもり?」
「ホウ、お嬢ちゃんは怖がっていないようだな・・・」
「オレ達が怖くないのか?」
哀
「怖いワケないでしょ。私はこの子を守らなきゃいけないんだから・・・」
哀はキッパリと言い放った。
新一
「哀ちゃん・・・」
「フフフ、強気だねぇ・・・そういうの、オレ達は好きだよ・・・」
「さあ、アジトに着いた。降りるんだ。」
車が止まって、男達はまず新一と哀を降ろした。
新一はまだ、哀にしがみついている。
「ここに入ってるんだ。」
男達は新一と哀を一室の中に突き飛ばした。
「ここでおとなしくしておけよ。」
哀
「あなた達、私達を縛っておかないの?私達、逃げちゃうわよ?」
「フン、カギをかけておくし、この部屋には窓もない・・・そんな事は平気なのさ。」
「後でちゃんと、ロープを持って来る。いいか、妙なマネはするなよ。」
男達はそう言うと、部屋にカギをかけて出ていった。 |