ACT10:不安な新一と余裕の哀
2人組の男に誘拐された新一と、助けに行って殴り倒された哀。
2人はロープで手足を縛り上げられ、一室に閉じ込められていた。
哀
「誘拐の目的は、おそらく身代金・・・身代金を受け取ったが最後、私達は用無しでしょうね・・・」
哀は冷静につぶやく。
新一
「そ、そんなぁ〜・・・ボク、殺されるのヤダよぉ〜!まだ哀ちゃんと一度もデートしてないのにさ〜!!」
新一は泣き出してしまった。
哀
「(ヤ、ヤバ・・・)」
哀は慌てて、新一をなぐさめる。
哀
「な、泣かないで、新一君!私が必ず助けてあげるから!」
新一
「う、うん・・・」
新一はやっと泣き止んだ。
哀
「(いけないいけない、今の新一君は7歳の子供なんだった・・・)」
哀は新一を落ち着かせると、少しうつむいた。
哀
「(とはいったものの、どうする・・・?手足を縛られてる、この状態じゃ・・・あ、そうだわ!)」
哀はニコッとすると、新一の方を向いた。
哀
「新一君、私達助かるわよ!」
新一
「え?で、でも哀ちゃん、ボク達手足縛られてるんだよ?」
哀
「確かにそうだけど、2人一緒に背中合わせにされて縛られてるワケじゃない・・・これなら、博士の新発明で何とかなる!」
哀はそう言うと、あっという間にロープを切り裂いた。
バサッ・・・
続いて哀は、新一の縄をほどきにかかる。
ほどなく、新一は縄から解放された。
新一
「哀ちゃん、何をしたの?」
哀
「ああ、これのおかげよ!」
そう言うと、哀は新一にそれを見せた。
哀
「博士の新発明、『ボタン式仕込み刀』!腕時計型麻酔銃に改良を加えて、ボタン式で飛び出す小さな仕込み刀を入れたのよ!」
新一
「阿笠おじちゃん、スゴいや!それで哀ちゃん、あの2人組どうしよう?」
哀
「そうねぇ・・・」
哀はしばらく考え、手をポンと叩いた。
哀
「閃いた!名づけて、『月に代わってお仕置きよ』大作戦!!」
新一
「ハァァ!!?」 |