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第十七話 マリアのスキル

はい、どうぞ!



(……まさか、人間にも魔素を取られるとは思わなかったな)

『……うん、予想外だった。魔素は身体の強化と、スキルに使われたみたい』

(つまり、ステータスが強化された?)


 マリアのステータスを見てみたら、始めに見た時よりスキルが増えていた。




ステータス

 名称 マリア

 種族 人間

 称号 ”ゼロの配下”

 スキル

    稀少スキル『暗殺者コロスモノ

         (偽装・毒作成・武器作成)


    通常スキル『毒・麻痺耐性』、『魔力察知』、『魔力操作』、『魔力隠蔽』




 うん、完璧に暗殺に向いたスキルばかりだった。増えたスキルは、ゼロが持っていたスキルと同じで、魔力もさらに増えていた。




(見た目は12歳ぐらいだが、スキルだけ見ると、Bランクに負けないだけの実力がありそうだな……)

『……うん、今から試す?』


 今はちょうど、森の中にいる。スキルの検証に、実力を見るには、ちょうどいいだろう。




「よし、自分のステータスを確認したか?」

「うん、スキルが増えていた」

「よし、スキルを試す…………前に、奴隷首輪はいらんな」


 ゼロはマリアを奴隷から解放した。




「マリア、これでお前は奴隷ではない。それでも俺を主と見るか?」

「はい! マリアの生涯はゼロ様のために使うことに誓います」

「よし、こいつはフォネス、お前と同じ配下だ。配下同士での争いは許さん! わかったか?」

「「御意に!」」


 とりあえず、威厳を持って配下内での争いは禁止とさせた。

 絶対に仲良くしろまでは命令しないが、配下内での争いだけは禁止にして、調和のある配下達を作って行きたいとゼロは思う。




「マリア、今から軽く戦いに行くが、問題はないな?」

「はい。いつでも準備は出来ています!」


 マリアの武器は、武器作成で作れる。材料は必要だが、土でも木からでも作れるので、材料については問題ない。

 あと、魔力も必要になるが、ゼロから魔素を与えられて魔力は前の比ではない。






 獲物を探し始めて、複数のゴブリンを見付けた。




「三匹か……、一人でやれるか? 無理ならフォネスにも手伝わせるが?」

「いえ、これくらいなら余裕です」

「よし、行ってこい」


 自信満々に言ってきたので、任せてやった。

 マリアはまず、武器を作り出した。

 土から小さなナイフのような物を三本、作り出した。ナイフその物は、土だが、矛先だけは鋭い石で出来ていた。

 これでは、致命傷を与えられないが、マリアにとってはそれだけでも相手を殺すのは簡単だ。

 武器が出来たマリアはある程度近付いたところに作成したナイフを投げつけた。




「「「ギギィ!?」」」




 見事に、全てのゴブリンにナイフが刺さった。刺さり具合は浅くてそれだけでは、死なないだろうが……




「ギギィ……ガァァァ……」




 ゴブリン達は急に苦しみ出した。

 そう、マリアは武器作成と同時に、毒も作成して、武器に即効製の毒を含めておいたのだ。

 ゴブリンを見れば、身体が震えていた。おそらく、神経毒で動けなくなっているのだろう。




「これで終わり」


 マリアは動けないゴブリンの首を踏んで折った。身体の強化も出来ると、主であるゼロに見せるために、わざわざ毒で殺さずに直接殺したのだ。

 マリアもゼロのように身体強化も上手く出来ることがわかった。




「よくやった」

「ありがとうございます!」


 簡易な言葉だったが、マリアには主からの言葉は嬉しいことだった。




「さすがですね。これも人間の可能性なのですかな?」


 フォネスも、先祖の九尾族が人間に領地を侵攻され、別の領地に追い出されたのもわかる気がしたのだ。

 まだ12歳であるマリアがゴブリン相手といえ、三匹を簡単に殺していたのだ。しかも、ゼロからの話では、マリアも稀少スキルを持っていると聞いた。




「私も頑張らないといけないね……」


 フォネスは配下の中では新参者であるマリアに負けられないという気持ちが生まれていた。

 と、決意していた時にマリアから話し掛けられた。




「フォネス、これからもよろしくお願いします」

「え、あ、はい。私こそ……」


 急に、丁寧に接されて驚いたのだ。




「ええと、貴方は三本しかない九尾族である私を蔑まないの?」

「それはどうしてですか? フォネスはゼロ様の元にいる。つまり、ゼロ様に認められた強きの仲間ということではないですか?」


 私がまだ三本の尻尾しかない九尾族だが、マリアは見ただけでフォネスの実力を認めたのだ。

 ゼロ様の配下だからと言うのもあるが……




「……ありがとう。これからも宜しくね」

「うん、一緒にゼロ様の役に立つのです!」


 志は、同じなのだ。ゼロ様の配下として、役に立つために。

 二人はたった今、正式に仲間になった瞬間だった。




(よしよし、いい傾向だな)

『……うん、その調子で仲間を増やしていく』

(そうだな。実力は大体わかったし、服を先に買うか)

『……後は武器に、依頼だね』



 ゼロ達は森から街に移動して、マリアの服を買いに行った。

 服はマリアに好きのを選べと言ったら……






「なぁ、その服でいいのか?」

「はい! 『影』にいた時もこの服でしたし、慣れているのでこっちの方がいいです!」

「そ、そうか……。似合っているからいいけど……」

「あ、ありがとうございます!」


 その様子に、フォネスは苦笑していた。

 マリアが選んだ服は…………






 『メイド服』だった。


 ゼロはまさか、暗殺者がメイド服を選ぶとは思わなかったのだ。

 マリアの話では、メイド服は沢山の武器を隠すには、ちょうどいい服だと言う。

 街の中を歩くと目立っていてしょうがない。

 ゼロはこの世界にはない服で、フォネスは裾が短い浴衣のような服に、マリアはメイド服だ。

 どんなパーティだよ!? と思うゼロだった。




(もの凄く、浮いてんな?)

『……いいじゃない?面白いし』

(確かに、面白いけど……)


 ゼロは諦めた。目立つのはしょうがないと周りの目は気にしないことにした。

 武器は短剣を二本、与えてギルドに向かった。






「あ、ゼロ様! ……って、どんなパーティですか?」

「リディア、やっぱり変なパーティに見える?」


 控えめだったが、頷いていた。

 もうそれはいい。今回は依頼を請ける前に、マリアを冒険者にするための登録しにきたのだ。


「まぁ、いい。このマリアを冒険者にしにきた」

「あ、はい。わかりました」


 さっさと登録を終わらせ、依頼がある掲示板を見たら……






「ん、これは……?」




 ゼロが手にしたのは『遺跡の探索』の依頼だった。




(お、これは遺跡の探索だぞ)

『……おー、行ってみたい……』


 レイも乗り気だった。ゼロには、一つの考えが浮かんでいた。




 もしかしたら、いい拠点になるんじゃ?




 もし、遺跡を見つけ、内部が酷いなら拠点にしないが、ゼロはそろそろ拠点が欲しいと思っていたので、この依頼はちょうどよかったのだ。

 もし、遺跡を見付けて、気に入ったらモンスターの巣になっていようが、奪えばいいだけだ。




「フォネス、マリア! この依頼は面白そうだ」

「ゼロ様が決めたなら、何処へでも着いていきます!」

「マリアもゼロ様と行くだけ」


 聞くまでもなかったらしい。ゼロが決めたならそうする。




(やっぱり、よい配下を持つのはいいものだな)

『……配下を増やしたら、さらに楽しそう』




 ゼロとレイは配下の言葉に満足し、依頼の紙を掲示板から剥がし、窓口に向かった…………







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