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ちょっと会話大目で書きました。こういうのはどうですかね?感想よろしくお願いします!
遠き日の神子
作:プリンメロン



前編


「なあクラトス。神子ってさ、皆コレットみたいな感じなのか?」


唐突に話を切り出したロイド


  久しぶりにダイクの家で夕食を食べている中で、不意に変な質問をしたのだ


「急にどうしたのロイド?」

不思議そうに顔を覗き込んだジーニアスを見て

「いや〜神子ってさ、コレットだけじゃないんだよな?だったら今までの神子にはどんな
奴がいたのかなって思ってさ。
クラトスってかなり長生きしてるんだろ?だったら一人や二人くらいは知ってるかなって」

「あ〜私も気になります!」

  は〜いと手を上げたコレットを見て、
「だよな」とロイドは言った

「たしかに、少し興味はあるわね。」

「俺様も〜。できれば野郎じゃない神子で♪」

「少々聞いてみたい話だな・・・」

「はい。聞いてみたいです」

「プ、プレセアが聞きたいなら僕も!」

皆声をそろえて言いうと、クラトスはため息をして、こちらを見た

「・・・・・私も全ての神子を見てきたわけではない。クルシスの命で動いていたときもあったのでな。・・・・まあ、覚えていないというわけでもないが・・・・」

  遠い目をしたクラトスは、静かに話し始めた・・・・・・・・・・・









 あれは何年前かは覚えていない・・・・・・

 私は、クルシスの命で今回の神子を見守る役目でその神子の傍にいた

 その時は傭兵ではなく、臨時の剣術教師としてパルマコスタに在住してた

 神子も護身術として剣術を習いにくるはずだったんだが・・・・・・・



 「ええ・・・。すいません先生。毎日せっかく来ていただいのに、頭痛がするといって部屋からでないんです。」

 大きな屋敷から出てきた女性は、神子を預かっている
「メリル・フォン・ラグナロク」という
大豪邸の持ち主だった

 私は神子の剣術至難として雇われて一ヶ月たったが、一度も教えたことは無かった

 毎日家に訪れてもこの調子である

 「・・・・・・神子は学校にも行ってないと聞くが・・・・・」

 「はい・・・・食事やトイレの時以外は、ほとんど部屋から出ない始末で・・・・・・
神子としての自覚が無さ過ぎるんですよ、あの子は。あの子のせいで世界再生が失敗したら・・・」

 クラトスは何も言わず、ただ話を聞いていると

 「あ、先生・・・・」

 後ろから、聞き覚えのある声がした

 「・・・・・お前は確か、今日入ってきた・・・・・ソルトか」

 後ろにいたのは、神子の個人指導以外で剣術を教えている道場に今日入部してきた男の子であった

 「先生教えるの上手くてよかったよ。剣術は俺のたった一つの趣味だからさ」

 「・・・・・こちらとしても、お前くらいやる気があるとやりやすい。
・・・・・で、それを言いにきたのか?」

 「いや、違うよ。俺昨日引っ越してきたばっかだから、同じ道場の仲間には挨拶に回ってたんだ」

 そういうと、屋敷の中を覗き

 「う〜ん。おばさん、ここの子何処にいるの?」

 キッと顔が引きつったメリルは、ソルトを睨み文句を言おうとしたとき、何か思いついたかのように
ニッコリと笑って

 「えっとね、キミの探している子は二階で寝ているの。でも、今おばさんこちらの先生とお話が
あるから手が離せないの。キミが代わりに起こしてきてくれない?」

 いいよ、というとソルトは迷わず二階に駆け上がっていった

 それを見ていたメリルの目には悪意がにじみ出ていた



 「お〜い。起きろ〜!!」

 扉の前で何回もノックをしながら大声を張り上げているソルトがいた

 「う〜ん。こんだけ騒いでも起きないなんて・・・・・爆睡か・・・・・・」

 すると、何処から出したかフライパンとお玉を持って

 「何時も親父を起こす方法で・・・・・・いざ『秘儀・死者の目覚め』!!」


 ガンガンガン!!!!!



 鼓膜が破れんばかりの騒音が家中に響きわたった

 その時だった

 「あ〜も〜・・・・五月蝿い!!!!」

 扉を勢いよく開けて出てきたのは、金髪の女の子であった

 「よっ!おっは〜」

 手に持ったフライパンをもったままで、よっ!と手をあげた

 「あんたバッかじゃないの!?こんなとこでそんな騒音あげるなんて正気の沙汰とは思えないわ!」

 むっとした顔でソルトも言い返した

 「なんだよ。お前が起きないから最終手段に出たんじゃないか」

「起きてたわよ!あんたが屋敷に入って騒いでる時からね!!」

 「じゃあ、なんで最初に呼んだとき出てこなかったんだよ?」

 フンッとした顔で、ソルトを睨み

 「面倒だから出なかったの!」

 「今出てきたじゃん」

 「あんたが五月蝿すぎだからよ・・・・」

 怒る気力も無くなったかのように、ハア〜と深いため息をついた

 そのとき、階段を登ってくる音が聞こえた

 「!!まずい!」

 ソルトの手を引っ張ると、急いで戸を閉め、鍵をかけた


 ソルトの手を握っていることに気づいた少女は、頬を赤くして手を離した

 「あ〜も〜・・・私何やってるんだろう・・・・・・」

 疲れた顔をしている少女を見て、

 「お前もいろいろ大変そうだな〜」

 うんうんと、頷くソルトを睨み

 「・・・・誰のせいで今私が疲れてるとおもってるのよ・・・・」

 「ん?自業自得じゃないのか?」


 こいつに何を突っ込んでも仕方ないと思った少女は、話を切り替え質問した

 「・・・・・で?私に何の用?」

 何かを思い出したかのように、両手を叩き

 「あ!俺、ソルト・マーンっていうんだ!よろしくな!」

 はぁ?といった表情でソルトを見て

 「えっと・・・・・・それだけ?」

 「うん。まあそれだけ。自己紹介は大切だろ?」

 もう呆れることすら疲れた少女は、

 「あっそう・・・じゃあ気が済んだでしょ?なら帰ってよ」

 「いや。まだ大事な用がある」

 少女はベットに座り、何よ?と聞くと

 「お前の名前きいてないぞ?」

 びっくりした顔でソルトの顔を見ると

 「・・・・・あなた、私の事知らないの?」

 「??知るわけ無いだろう。初対面だぞ俺ら」

 「・・・・・こんな世間知らずいるなんて知らなかった・・・・・・・
いい?一度だけ言うわよ?あんまり名乗りたくないんだから・・・・・・・・・

   私は、今回の世界再生を任されたブルーネル家の神子よ

 ・・・・・もうわかったでしょ?じゃあ、帰ってよ・・・・・」


 不思議そうな顔をしているソルトは少女に聞いた

 「・・・・・・お前、〔神子〕って名前なのか?」

 今まで見せなかった表情をした少女は

 「ち、違うけど・・・・わ、私は神子なの!だから名前なんて・・・・」


 「おい、俺は名前を聞いてるんだぞ?その神子だかなんだかなんてどうでもいいから名前教えろよ」

 少女は恥ずかしそうに顔を背け、頬を赤らめ、

 「どうでもよくなんてないけど・・・・ア・・アリス・・・・・・アリス・ブルーネル・・・・」

 ソルトはニッと笑って

 「なんだ、ちゃんと良い名前あるじゃん!なんで最初っから言わないんだよ?」

 すると急に寂しそうな表情になったアリスは

 「・・・・・・誰も呼ばないし、聞かないから・・・・・」

 「はぁ?なんだ、それじゃ皆お前のこと神子って呼んでるのか?」

 アリスがコクリと頷くと、ソルトは手を出し

 「じゃあ、俺はアリスって呼んでやるよ!よろしくな!アリス!」

 恥ずかしそうにてを出し、ソルトの手を軽く握ると、小さな声で

 「あ・・・・ありがと・・・・・・」

 ソルトにはきこえなっかったが、確かにそう言った

 そう、ささやくような声で・・・・・・・・・






「あのさ・・・・ちょっと聞いていいかな?」

握手をしてから少し間をおいてソルトは話しかけた

あれから微妙な空気が続いたが、けして悪い不陰気ではなく、ただなんとなくいづらい感じだった

アリスの隣に座り

「あのさ・・・・ちょっと聞いていいかな?」


「ええ・・・・答えられる範囲だったら」

するとソルトは恥ずかしそうに、頬をかきながら

「えっと・・・・『神子』ってなんだ?」

「・・・・・・あなたホントに知らないの?」

面目ないといった表情で

「お、おう・・・・自慢じゃないが世間の事には疎いほうで・・・・・・予想だけど、それって病気みたいな物か?」

アリスは窓の外を見ながら、辛そうな顔で

「・・・・・・ええ、そうね。一種の病気みたいなものよ。一生直らない病気・・・・・・・・・
十六歳までしか生きられない病気なの・・・・・・・・」

さっきまでの和やかな不陰気は崩れ、少し張り詰めた空気になった

ソルトは何かを思いついたように立ち上がると

「・・・俺の友達にも、あと数ヶ月しか生きられない奴がいるんだ・・・・そいつは最近まで
「もう数ヶ月しか生きれないんだったら、友達だっていらないし、生きている意味なんて無い」って言ってた・・・・でも気づいたんだ、それはただ逃げてただけだったって。そいつ何かから逃げるの大ッ嫌いいだったから、今必死に戦っているよ。逃げる足が地面から足が離れないように、踏ん張って頑張っているよ」

話を聞いたアリスは、無言のまま俯いていた

ソルトは帰る支度をすると、

「今日は遅いから帰るよ。・・・・・・明日学校でな!」

部屋のドアを閉め、一階に向かった





 一方クラトスは永遠とメリルの愚痴を聞いていたのであった

 (いったい何時になったら終わるのだ・・・・・)

あまりにも長い間愚痴を聞かされ続けたクラトスは、もう限界と言わんばかりに大きなため息をつくと

「あ、先生まだいたんだ」

メリルは二階から降りてきたソルトを見ると、にんまりとした顔で近づき、

「ふふ・・ちゃんと起こしてくれたの?」

腕組をしたソルトはメリルを睨んで言った

「・・・・・おばさん、ちゃんとあいつの名前読んでやれよ」

それだけを言うと、トボトボと家を出て行った


 つづく














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