FILE07:自己紹介は何かの始まり?『2』
オレ達男子の自己紹介は全部終わった。
次は篤子達女子の番だ。
浅井成美の自己紹介が終わり、順番が綾小路梨華まで廻ってきた。
「東京の天ノ下第一中学校から来ました、綾小路梨華ですわ。いずれ、このクラスの中心的存在になっていくと思いますが、皆さんよろしくお願いしますわ。」
「流石は『天下一』だな・・・」
「『天下一』?」
「天ノ下第一、略して『天下一』だ。あそこにはああいうのが多いんだって・・・」
「へぇ・・・(まるで雨宮だな・・・)」
笠美の言葉に、スゥは中等部の時の雨宮マヤの事を思い出していた。
彼女も、こんな高飛車な性格の女だった。
「ああいうの、気に入らないな・・・」
雅子の目つきが鋭くなっていた。
五十嵐早紀、宇津木遥、江戸川小波と続いて・・・
「次は・・・青木!ちゃんと覚えたぞ!!」
青木雅子まで順番が回ってきた。
「京都の嵐山第一中学校から来ました、青木雅子です。ウチは、権力を笠に着る者、弱者をいたぶる者、他人を見下す者・・・そういう曲がったヤツらが大っ嫌いです!!ウチは真っ向から向かっていくつもりなんで、覚悟しといてください!!!」
辺りの空気が重くなり、みんな静かになった。
綾小路梨華は唇を噛んでいた。
雅子は彼女をひとにらみすると、席に着いた。
「へー、けっこう正義感が強いんだなぁ。」
「ウチは、ああいうんが大嫌いやからな!」
しばらくして、順番が篤子まで廻ってきた。
「柏大学付属中から上がってきた、浜谷篤子です。皆さん、よろしく。」
みんなの顔つきが変わった。
それはそうだ。
この学校自体から上がってきたのは、オレと篤子の2人だけだからな・・・
妙な事を聞かれない事を祈ろう。
オレは、そう思った。 |