名探偵・スゥと篤子の事件簿(26/38)縦書き表示RDF


名探偵・スゥと篤子の事件簿
作:ユーリ



FILE26:ファースト・コンタクト(最初の出会い)『3』


「まず、現場の状況から考えてみよう。ご覧の通りこの部屋には窓が一切ない。そして中から鍵が掛かっていた。つまり、密室というワケだ!」
「自殺の線はないのか?」
「ないね。おじいさんはナイフのような物で刺殺されているが、凶器は未だ見つかっていない。」
「自殺してから凶器は隠せへんよ。」
「やっぱり我々だけじゃ無理だ!応援を呼ぼう!」
「その必要はないね。」
「一体どうなってるの!?」
「落ち着いてくださいよ。こんなもん、トリックでも何でもないです!」
「じゃあ、オマエにはわかるのか?」
「もちろん!少なくとも、密室の謎についてだけはね。」
「つまり、犯人は私達がこの部屋に入った時点で、まだこの部屋の中にいたのです!」
「皆さん、この部屋に来た時、誰と一緒でした?」
「あわててたんで、覚えとらん!」
「ボクも。」
「私も。」
「でしょ?つまり犯人は他の人と一緒に来たフリをして、ドアの影からコッソリ出て来たってワケ!つまり・・・この中に犯人がいる!もちろん、ボクら3人を含めた全員の中に!」
「この中に犯人がいるのはわかった。しかし、どうやって殺されたんだ?」
「そう、凶器はまだ見つかっていない。それどころか、その凶器が何であるかすらわかってない。それが今回の事件の最大の謎ってワケか・・・」
「そうだ、凶器がなければ犯行は立証できないぞ!」
「念のために、全員の身体検査だ。」





「よーし、これで全員終わりだな。」
「ついに何も出て来なかったわね。」
「イヤ、コイツは医者なんだ。メスぐらい持ってるハズだ!!」
「あなただってナイフのコレクションしてたでしょうが!!」
「ケッ!凶器が出て来ないんじゃねぇ・・・刑事さんがそろいもそろって全く・・・」
「ケンカは止めぇや。」
ドカッ!
「わ〜!」
ドタン!
「?あれ?12巻目だけ抜けとる。12巻目・・・?」
「(密室である以上、凶器はこの部屋のどこかにあるハズだ・・・どこだ?凶器を隠せる場所・・・)」
ガシャ!
「?」
ピチャーン!
「?」
「ちょっと止めてください、おじさん達。ねぇ、スゥ!何とかしてよ。ねぇ、スゥ・・・ス・・・。!」
「わかったぞ!!」
「・・・思い出した・・・」












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