生田くん
「あのさ・・・片平・・・さん?だよね」
「片平美咲です。汚い髪の色の人」
「あ、えと、あの、さ・・・学校の説明しなきゃいけないからさ、
今日放課後残ってくれないかな?」
申し訳なさそうに僕が問いかけると、片平美咲はため息をついて、
上から目線な感じで呟く。
「何でこの私がのこらなきゃいけないんですか?
理由を適切に述べて下さい」
「え。だから、学校のせつめ「シャラップ!!!」」
膝蹴りを華麗に決めて、皆の注目を集めながら
髪の毛をなびかせて去っていく。
「聞いたのはそっちじゃないか・・・」
ー放課後ー
「約束通り残ったわ。これから私にどんな厭らしい行為を「しないしない」」
美咲がむっとした顔をする。
「そんなの・・・私が平凡な女みたいじゃない!
嫌よ・・・そんなの!せっかく刺激を求めて転校してきたというのに!」
「どんな刺激を求めてんだよ!」
ってゆーかキャラ変わってないか??
「あれ?柊くん?」
「・・・あれ?お前・・・生田か!?」
「わぁ~久しぶり!あんま変わんないねぇ~柊くん!
会いたかったよ!」
「お前、今どっちのお風呂入ってんの?男?女?」
「やぁ~だ!柊くんのエッチ!!そりゃ勿論男湯ですよ・・・」
「なっ・・・何て会話してんのよ!この・・・変態!」
ばきぃっ!!!
「痛て!お前・・・何すんだよ!」
片平美咲は顔を真っ赤にして僕を叩き、それから一度も口を開くことは無かった。