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月の箱庭
作:悠月



プロローグ


 
こんばんわ

陽の血脈の方

月の光に惹かれてやってきたのですか?
今日は美しい月夜でございますものね
こんな日には、あなた方の血もさぞや騒ぐことでございましょう


ああ
申し遅れました

私、案内人のトーヤと申します


どうなさいました?
そんな怪訝な顔をなさって




ああ



もしかしたら、この呼ばれ方は耳慣れないかもしれませんね


私どもの世界では

あなた方、人の世界のものを陽の血脈と呼ぶのでございます

そして

そうでないものを月の血脈と呼ぶのでございます


彼らは時に魔物と呼ばれるものです

夢魔 悪魔 吸血鬼 影

あなた方は苦心のすえ名前をつけてくれますね

呼び方は様々でございましょうが総じて月の血脈と呼ぶのでございます

時に陽の血脈から月の血脈へと変異される方もいらっしゃいますがね



お分かりいただけたでしょうか?





ああ



もうすぐ時間でございますね

今宵も月の狂宴がはじまります


今日の主役は夢魔でございましょうか?
はたまた夢幻ジンでしょうか?


よろしければご覧になっていかれますか?





あなた様のお気に召すものがあればよいのですが




では夜の帳を開きましょう














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